ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2010/07/24〜25) @

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(Update:2010/07/29)

 

【大雪渓】

梅雨明けして一週間、夏のスコールに見舞われましたが、それを除けば本当に気持ちのよい夏のノリクラをすごすことができました。こんな夏の雰囲気を十二分に楽しむことができるのも、ノリクラでは本当にわずかな期間しかありません。今回はピンポイントな夏のノリクラといってもよい週末だったと思います。

24日(土)は朝から綺麗な青空が広がり、これまでひんやりとした朝を迎えることが多かったものの、今日は朝一番から強い日差しに覆われます。ただ、それをスポイルするかのように絶えず北から吹き抜ける風に包まれ、その風の中に身をおくことが本当に心地よさを覚えさせてくれ、いつもなら風に閉口させられることの多いノリクラにおいて、一年の中で最も心地よい風に包まれた一日といっても過言ではない状況でした。湧き上がる綿菓子のような雲を眺めながらお昼寝するスキーヤーの方もいらっしゃり、これ以上の至福の時はないと感じさせました。ただ、この天候も16時過ぎからポツリポツリと降り始め、17時の乗鞍高原では激しいスコール。その降り方はさすが真夏の夕立で、これも夏のノリクラを象徴させる現象といっても良いでしょう。

25日(日)も朝から良い天候となり、昨日と同様に気持ちの良い一日となりました。強い日差しの中でも午前中は綺麗な青空が広がり、お昼近くに入道雲がモクモクと湧き上がる夏空の光景に。そして、14時過ぎには完全に厚い雲に覆われ、16時ごろには一時的に雨に見舞われましたが、昨日ほどではありませんでした。

それでは、夏本番を迎えた今週末のノリクラの様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【7月24日(土)、観光センター前駐車場】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部 T】
Page-3 : 【雪渓下部 U − モーグルコース】       【雪渓下部 V】
Page-4 : 【雪渓中段】       【高山植物】
Page-5 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】
Page-6 : 【雪渓上部 V − モーグルコース】
Page-7 : 【畳平のお花畑】        【昨年の今ごろは?】        <編集後記>
 

  

 

【7月24日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝5時30分の観光センター前駐車場

 

昇り始めた朝日に照らされノリクラは茜色に

いつもより1時間早いため、太陽は昇り始めたばかりです。そのため、朝日に照らされたノリクラの山肌は茜色に染まる光景にめぐり合えます。

 

今日もまずまずの人出

観光センター前駐車場は80台ほどの車がやってきています。先週の三連休ほどではありませんが、この時期の週末としてはまずまずの人出です。

 

乗車券発売所には早くも列ができる

そのため、シャトルバス乗車券発売所にはご覧のように往復券を求める方が列を作り、この様子からもこれから賑わいを見せる状況が容易に推測されます。

 

シャトルバス乗り場 − 70名ほどの列ができる

その往復券を買い求めた方々がシャトルバスの停留所に並ぶわけです。こちらは6時10分のシャトルバス始発便に乗車しようとされる方々の列。6時前にはすでに70名ほどの方が並んでいます。

梅雨が明けて本格的な夏山シーズンを迎えると、始発便に乗車しようとされる方が多くなってきます。

 

6時を少し回った頃、シャトルバス始発便が到着します。

 

宮の原発の便はここからシャトルバスに

始発便は宮の原バス停を出発し、乗鞍高原内の各バス停を経由して観光センターに到着します。宮の原〜観光センター間はシャトルバス扱いではなく、観光センター前行きとして運行され、観光センター前からシャトルバスとなります。

そのため、乗客の方は一旦ここで下車することとなります。

 

そして、シャトルバスの改札が行われ、満席となって発車します。

 

乗車できなかった方は増発車両を待ちます

ただ、6時前にはすでに70名ほどの方がお待ちになり、1台では乗車できず、増発の車両が到着するのを待つことに...

 

増発車両を待ちきれずタクシーで...

始発便に乗車される方の中には、どうしても朝一番で山頂に向かいたいという方も多く、増発の車両が到着するのを待たずタクシーに切り替える方もいらっしゃいました。

 

増発車両の到着 − 再び改札を開始

そして、10分程度遅れたものの、増発の車両が到着し、お待ちになっていた方はすべて乗車することができて...

 

いつものように大雪渓に向けて出発します。夏山シーズンともなると、朝一番の始発便のニーズが高くなります。朝早くからのスケジュールを検討されている方は、前日にタクシーの予約をされることを念頭において行動されても良いかもしれません。

 

【車窓から】

傘雲

車窓から見る剣ヶ峰には傘雲がかかっています。

 

傘雲は天候悪化の前兆

傘雲は上空に強い風が吹くときに発生し、一般的に天候が悪化する前兆として観天望気の一つと考えられています。三本滝のかもしかゲレンデ付近では剣ヶ峰山頂はほとんど隠れてしまいますが、その傘雲だけははっきりとゲレンデの先に浮かんでいます。

 

緑の回廊

三本滝ゲートを過ぎると緑の回廊の続く光景となります。秋には見事な紅葉を見せるわけですが...

 

落葉樹は明るい道路沿いに密集

しかし、広葉樹がこれだけ密に自生しているのは車道沿いだけに限定され、山全体を見ると、針葉樹と混在しているか針葉樹の方が多い状況です。広葉樹のほうが明るく開けた場所を好むため、車道沿いに多く分布するようになったのかもしれません。

 

そして、位ヶ原山荘付近に到達すると...

 

傘雲が形を変えて南になびく

再び剣ヶ峰の様子を確認することができるようになります。先ほどの傘雲が形を変えて南になびくようになって来ました。大雪渓エリアや稜線付近は、北〜西方面から風が吹き抜けることが普通で、大雪渓付近では、強い日差しで山麓から上昇気流が湧き上がるときなど、稜線から吹き降ろす気流とぶつかり合う様子も見られ、そんな天候の動きをダイレクトに体験することができます。

 

5号カーブ 4号カーブ

宝徳霊神バス停付近の5号カーブ、そして、大雪渓駐車場手前の4号カーブなどではかなり雪解けが進み、先週までポール練習が行われていた4号カーブの雪渓もほとんど姿を消しています。

 

そして、快晴の中、大雪渓に到着です。 Next

 

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