ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2010/07/24〜25) A
【大雪渓に到着】
シャトルバスが到着するといつものように出発の準備に取り掛かります。
先ほどまで山頂付近にかかっていた傘雲はほぼなくなり、快晴の青空が広がります。でもそんなまわりの風景をゆっくりと楽しむ余裕はありません。朝一番にここにやってきたのは、少しでも練習時間を確保するため...
板をザックにくくりつける時間も惜しんで練習バーンに向います。
今日はコブを滑りにやってきたというこちらの方々。梅雨明けからお盆までは強い日差しが差し込み、コブラインは朝からかなり緩んだコンディションとなりますが、時として早朝の雪渓はまだバーンが硬いこともあります。
7時の大雪渓付近の気温は14℃。大半の方が出発してのんびりとした雰囲気が戻ってきます。
親子3人のこちらの方々。ノリクラには5年ぶりにやってこられたとのこと。もちろん子供さんは初めて...少しばかり眠そうな様子ですが、山麓の暑さから開放される一日が過ごせそうです。
ノリクラでは山麓よりも日差しが一段と強く感じられ、思ったほど涼しさを感じないとおっしゃる方もいらっしゃいます。それでも最高気温は20℃を下回り、少しでも日がかげると一気に寒さを感じるようになります。
ですから、どんなに山麓の乗鞍高原が暑い日でも必ず長袖が必要で、その乗鞍高原でも日が暮れると半袖では出歩くことができないほど気温が下がります。
【雪渓下部 T】
ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
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昨年の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2009/07/25〜26) A |
今回の大雪渓入口 ほぼ昨年並み |
先週の段階で下端部分に岩の帯が横たわるようになり、今週はその岩の帯の下方部分の積雪が完全になくなりました。雪解けの推移としては先週はやや遅めの雪解けを示しましたが、今週は昨年の画像と比較してもほぼ昨年並みの状況です。
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昨年の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2009/07/25〜26) A |
今回の大雪渓入口 入口まで50メートル |
大雪渓入口まで距離は昨年とほぼ変わらない50メートル(昨年は51メートル)
この帯状の岩場は車道沿いの入口付近より一段上に上がっていて、右の画像のように、ほぼ完全に平坦になります。その横幅は10メートルで昨年の8メートルより若干広い状況です。
スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド | ほぼ満開に咲く |
大雪渓入口から雪渓上部につながるスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先々週から先週はまだつぼみの状態でしたが、ほぼ全てのつぼみが開花しました。昨年は開花直前の状況でしたので、昨年より早い推移を見せています。
登山道入口 | 車道との間は10メートル − 昨年よりやや早い雪解け |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。雪渓の下端部分から車道までの距離は、先週の6メートルから10メートルと倍近く広がっています。それまで昨年よりも遅い雪解けを示していましたが、今週は雪解け推移が逆転しました。
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先週の登山道入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2010/07/17〜18) A |
今週の登山道入口 高さ50センチの雪解け |
登山道入口周辺は先週より高さで50センチ程度の雪解けしていません。それでも雪解け面積としてはかなり広がっています。
この先は積雪の上を歩く | モーグルコースの岩まで70メートル |
登山道入口から55ートルほど登るとご覧のように積雪が残っています。誘導ロープにしたがってモーグルコースの岩の左側に向いますが、雪渓部分は70メートルと、昨年の88メートルよりも短くなっています。ここでも昨年よりも早めに雪解けが推移しています。
モーグルコースの左側に到達するとご覧のように登山道が再び現れます。先週の段階ではこの先はまだ積雪箇所が多い状況でしたが、今週はこの先一部積雪があるものの、肩の小屋への登山道の大半の雪解けが終わっています。大雪渓〜肩の小屋への登山道全体の雪解け状況はほぼ昨年並みといってよいでしょう。(→ Next)
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