ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2010/09/04〜05) D
【雪渓上部 T】
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓下部や雪渓中段と同様、こちらも今週の雪解けが早く、これまで昨年より一週間ほど遅い雪解け状況でしたが、ほぼ昨年並みかやや遅い程度となっています。
⇒ | ||
昨年の雪渓上部右側 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) B |
今週の雪渓上部右側 昨年よりやや遅い雪解け |
先週は昨年より一週間遅い雪解けでしたが、今週は雪解けスピードが速くなり、昨年よりやや遅い雪解け状況です。
ご覧のように下部と上部で雪渓が二分されています。下部の雪渓は10メートル四方程度の大きさしかありませんので、滑走できるのは上部のみです。
左の画像は雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。これまでリフト土台と呼んでいましたが、冬季にコロナ観測所に物資を運ぶ雪上車の走行ルートを示すために建てられた鉄塔の土台であることがわかりましたので名称を変更いたします。
雪渓と土台までの距離は上の雪渓から56メートルで下の雪渓から41メートルです。先週までの昨年より一週間遅い状況から、ほぼ昨年並みとなっています。
こちらは雪渓上部右側の上端部分。
雪渓上部右側上端は先週より13メートル下がっています。先週は昨年よりやや遅い雪解けでしたが、今週は一週間遅い推移となっていて、他のエリアが雪解けスピードを速める中、この箇所だけがやや遅い状態です。
雪渓上部右側全体ではほぼ昨年並みですが、上端部分の雪解けが遅いため、長さは118メートルで昨年より一週間遅い状態です。
【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】
雪渓上部右側の上部の雪渓でもご覧のようにいたるところに岩の頭が出てきていて、滑走がかなり困難な状況。
滑走距離が取れないため、ポールをセットすると2ターンが精一杯という中で、今日もジュニアレーシングの練習が続いています。
「どうしてポールからこんなに離れた所にターン跡が付いているんだ!」と、コーチから激が飛びます。
2ターン目はポールと岩の頭を掠めるような所を通過するような状況。
コーチの激にジュニアたちの表情も変化し、滑り終えるとすぐにラインのチェック...
「前のターンで余裕を持って切り返せば、次のポールもあわてないターンができるんだ!」...さらに、2ターン目以降のポールがないことに対して、「次のポールがないと思うからここでターンをやめてしまうんだ!しっかり最後まで滑りきる意識を持たないとだめだ!!」と、激がさらに高まるばかり...
緊張感を持った滑りを... | 真剣なまなざしで |
練習でも大会でもスタートを切れば、ターンのどの場面でも意識を切らさずに滑りきることが求められます。ターン一つ一つではなく、一つのターンでも全ての側面で意識を伝え続けた滑りができなければ、二ターンしかない中では上達のきっかけすら掴むことができません。
コーチのさらなる激に真剣なまなざしに変わって行きます。楽しく過ごすときと、気持ちをしっかり締めて取り組むときのメリハリが重要なのです。
少し意識を変えるだけで、その結果が滑走ラインにすぐに反映されます。
ウインターシーズンよりも長いノリクラシーズン...メリハリあるトレーニングで残りわずかの雪渓で何かをつかんでください。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |
|