ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2010/10/02〜03) A
【大雪渓に到着】
いつもなら、数名の登山の方やスキーヤー・ボーダーの方しか降り立つことのない肩の小屋口バス停ですが、今日は大勢のカメラマンの方の姿が見られます。
そして、準備もそこそこに、撮影モードに臨戦態勢の様子も見られるほど...
持参したレンズのチェック、フィルムの本数のチェックなど、念には念を入れて準備される様子も見られます。デジタルカメラ全盛の昨今ですが、風景写真を撮影される方々には、フィルムでの撮影が盛んに行われています。
朝の澄んだ光りの下、どんなものもビビッドなコントラストに浮かび上がらせてくれ、この時間帯を逃すわけには行きません。
大雪渓駐車場で入念に準備運動をされているこちらのグループの方々...
今日は山頂から野麦方面へ下山するというあまり一般的でないコースにチャレンジされるとのこと。夏も冬もアクティブに活動されています。今日も元気で大きな声が山頂にこだますことでしょう...
大勢で元気に大雪渓入口にやってきたこちらの方々...
皆さん、乗鞍高原から鳥居尾根を経由して大雪渓まで登ってきました。実はみんなで乗鞍高原から登ってきたのは今年が初めてではありません。昨年、初冠雪となった10月17日、今回と同様に、乗鞍高原を出発したものの、冷たい雨に見舞われて、位ヶ原山荘の薪ストーブで車座になっていました。
今日は、そんな雰囲気とは裏腹の穏やかで気持ちの良い一日。山頂目指してさらに足を伸ばして行きます。
これからの時期は、寒気が入り込むと一気に冬の様相を見せるようになってきます。前述の昨年10月17日は急激な降雪でシャトルバスが運休せざるを得ない状況となりました。10月は秋ではなく、冬の入口であることを十分に認識する必要があるでしょう。(→ 参考 : 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) C 【位ヶ原山荘で雨宿り − 次第に雪へ】 )
【沿道では】
大雪渓付近の沿道では周辺の紅葉の撮影をしようと、たくさんの方々が散策されています。
「いつも見てます!」と、声をかけてくださったこちらの親子三人...
ノリクラには紅葉の時期だけしかお越しにならないとのことですが、20年欠かさずに通っていらっしゃるとのこと。「昨年は本当に良い紅葉にめぐり合えましたが、それよりさらに前となると、97年だったでしょうか...」と、教えてくださいました。
かつてはどの年も真っ赤なウラジロナナカマドがふつうに見られましたが、今となっては真紅のウラジロナナカマドは本当に貴重な存在となっています。
富士見沢の様子を眺めながら、ため息をついていらっしゃるこちらのカメラマン。昨年は9月26日のもっともピークの時にお越しになり、撮影に没頭して、県境からここまでの1km足らずのエリアを5時間もかけて撮影されていたほどでした。
その良い想い出が残っていると、どうしても今年の状況にため息が出ても仕方ないかもしれませんね。(参考 : 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) E 【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】 )
四季を通じて各地に撮影に出かけていらっしゃいますが、「今年は本当に季節が読めない...」と、嘆いていらっしゃいました。今年はどこも異常気象に悩まされた一年だったようです。
さて、タクシーで撮影ポイントを何度もいったり来たりされているこちらの方々...
ノリクラをはじめ各地を精力的に撮影に回っています。行きたいところには必ず行く...運転手さんとの二人三脚(三人四脚?)の日々が続きます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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