第7回 乗鞍天空マラソン
(2012/06/23〜24) C
【大雪渓目指して!】
少し沿道を下りながら選手の様子を拝見いたします。
中には辛そうな雰囲気で走る方もいらっしゃれば、カメラを見つけてハイテンションになる方も...こちらの方は、昨日のエントリーでもお会いしました。夏の雪渓でスキーをするためにノリクラにお越しになり、今では天空マラソンや春山スキーへと、ジャンルや季節を広げてノリクラを楽しんでいらっしゃいます。
多くの選手が天空マラソンに求めていたものは、沿道に残る残雪。
今日は日差しが弱く、若干冷たさを伴った空気の流れがあり、比較的走りやすいコンディションだったと思います。しかし、中には、オーバーヒート気味の体に雪をこすり付けて、「うわ〜、これは気持ちいい!!」と、歓声を上げる選手も...
過去の大会では、気温が6℃の冷たい雨降りの中でレースが繰り広げられ、凍える選手の悴む指先に、エイドステーションの作業に使うスタッフ用のビニール手袋を、はめてあげる様子もありました。(→ 第2回 乗鞍天空マラソン(2007/06/24) )
この時期は、寒暖の差が激しいため、暑さ対策と寒さ対策の両方を考慮する必要があります。
雪で遊んでいるこちらの仮装ランナー。完全にマラソンレースなんて忘れて、こちらが撮影で近づくまで、童心に帰って夢中に遊んでいますよ。
登りばかりの過酷な大会ですが、仮装ランナーにとっては、ノリクラはある意味で最適なフィールドかもしれません。それは、他の大会よりも明らかに気温が低いから、でも、お話をお聞きすると、やっぱり暑いらしいですね〜。
この時期しか見られない残雪が作る唐草模様。沢筋に残る白い雪とハイマツ帯の緑の織り成す光景です。白馬の代掻き馬など、残雪の雪形は各地の山で見られる現象ですが、このような残雪が作る唐草模様はノリクラの一番の特徴です。
なだらかな山容をもつノリクラには、一面ハイマツのベールが広がります。これだけ広大なハイマツ帯を持つ高山はほとんどなく、このハイマツ帯と残雪のコンビネーションで作り出される唐草模様は、ノリクラの大きなビューポイントといえるでしょう。
続々とランナーが続きます | いつもWebSiteを見てますよ! |
まだまだ、多くの選手が行き交う中、途中で足を止めて「いつもWebSiteを見てますよ!」と、声をかけてくださった右の方。WebSiteはノリクラにお越しになる色々なジャンルの方の参考になる情報を、これからもお届けしたいと思います。
遠くに望む穂高の山並み、そして、足元に広がる雪原。まさに山岳地帯を行く光景にカメラを構えないわけには行きません。
雪景色に「メリークリスマス!」 |
そんな雪景色にふさわしいのはサンタクロースの仮装のランナー。「メリークリスマス!」を、周りのランナーに連発しながら、皆さんを元気付けます。
先ほども申し上げましたが、乗鞍天空マラソンには沿道の観客は全くありません。ですから、選手同士で、お互いに声をかけながら、元気付けることでそれぞれの連帯感を深めて行きます。
【雪の大壁】
それでは、折り返し地点に向けて先に進みます。こちらは、折り返し地点から500メートル手前の雪の大壁。県道乗鞍岳線4号カーブです。
辛そうにうつむきながら走る選手も、ここを通過するときばかりは、そのスケールの大きさに仰ぎ見てしまいます。
写真を撮ろうにもあまりの大きさに全体を写しこむことができないほど。
訪れた選手が雪の壁に落書きするのも恒例。今年は例年よりも積雪量が多く、レースの行われた前日の測定では高さが7.5メートルもありました。
そして、雪の大壁を越えると、登りコースも終了間近になってきます。
折り返しの選手やサポートスタッフから声援を受けながら、最後の力を発揮します。
綺麗な青空が広がり始めると、まさに天空マラソン。どんなに疲れていても、青空に向かって飛び上がって見ると、その青空の広さを実感できるはずです。(→ Next)
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