第27回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
 
(2012/08/25〜26) D

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(Update:2012/09/10)

 

【下山誘導が始まります】

9時10分 − 選手の下山開始

9時10分。選手の下山が始まります。ゴールエリアの県境付近は大型バスもすれ違えないほどの狭小な場所のため、選手はゴールエリアから数百メートル進んだ、岐阜県側の鶴ヶ池第二駐車場へ誘導され、そこで手荷物を受け取ったり、休憩することができます。ただ、鶴ヶ池第二駐車場も大会本部のある観光センター付近ほどの面積がありませんので、トップの選手が到着してまだ一時間も経過していませんが、順次下山が開始されます。

 

「応援、ありがとう!」

「応援、ありがとう!」と、手を振りながら下山される選手...レースを無事に終えてほっとした表情が伺えます。

 

時間内にゴールできました!
来年もチャンピオンクラスで
今年もMTB入賞できました!

チャンピオンクラスの出場規定は、「本コースを1時間20分以内で完走できるもの」となっていて、チャンピオンクラスに出場するには一般クラスなどで1時間20分以内のタイムを記録し、翌年から出場するケースが一般的です。また、チャンピオンクラスに出場していても、1時間20分を下回る記録となった場合は翌年からの出場ができません。さて、左の方は手術と療養生活がつい先日まで続いていました。そんな病み上がりの厳しいコンディションでも、1時間20分の壁を十分クリアーすることができ、来年もチャンピオンクラスでがんばりますとのことでした。

右のMTBの方は、今年はノリクラでの練習が1回しかできず、少し不安な面もありましたが、今年も入賞を果たすことができ、ほっとした表情。7月中は、週末ごとに天候の芳しくない状況が見られ、思うように練習ができなかった方も多かったのかもしれません。

 

天空のロケーション − カメラを構える

9時頃から日差しを遮る雲が多くなってきたものの、再び青空のほうが優勢になる状況。吹き抜ける風のさわやかさは、下山走行では少し肌寒さを覚えるかもしれません。競技開始前に預ける手荷物には防寒着を忘れないようにお願いいたします。

 

今日は走りやすいコンディションでした − 目標タイムを更新! 今年もまたここで再会!

「スタートからゴールまでほとんど暑さなんて感じませんでした。思った以上に走りやすいコンディションで、目標タイムを上回ることができました。」という左のグループの方。「ノリクラの大会が他と比べて絶対的によい点は、今日のように晴れたときの景色が最高であること。エントリーは抽選だからわからないけど、来年も絶対に出場したいです。」と、言い残して下山されて行きました。

もう20年以上もこの大会に出場されている右の方。ちょうど昨年もこの付近でお会いいたしました。ですから、また来年もここで再会できるといいですね〜。そんな脈々とした流れがこの大会にはつながっています。

 

今年もピースサインで下山

...と、その後ろからは、ママチャリの選手が下山。また、来年もお会いできることを楽しみにしています。
そして、この選手にも「女子高生」だった時代があります。毎年恒例ではありますが、女子高生時代の様子をご覧ください。(→ 第17回マウンテンサイクリング イン 乗鞍 Vol.3「下山途中の寄り道」 @ 【大人気】 (2002/08/25)

マイカー規制から10年 − 少しずつ自然環境が回復

県道乗鞍岳線は岐阜県側の乗鞍スカイラインと同様に2003年よりマイカー規制が実施されています。それ以降、ゴミの散乱や登山道以外の場所の踏み荒らしが減少し、最近は自然環境の回復が見られるようになって来ました。

マイカー規制から10年が経過しました。自然回復の兆しが見られるようになるまで、それだけの長時間が必要なわけです。

 

下山誘導

こちらで選手の下山誘導が行われています。ゴールから約500メートルほどのところですが、ピークの時間帯では、下山を待つ選手の最後尾がゴール付近まで達するほどでした。

 

下山は安全を考慮して2箇所で休憩

安全上の観点から、7km先の冷泉小屋と13km先の三本滝ゲートの2箇所で一旦小休止をはさんで、表彰式の行われる観光センターまで下山します。今回は例年よりも慎重な下山走行が行われ、転倒などの大きな事故も発生しなかったようです。

ノリクラでは普段のヒルクライムでも、下山走行中での転倒事故が散見しています。すべての事故を把握しているわけではありませんが、ヘアピンカーブでブレーキが間に合わずスピードオーバーで曲がりきれなかったケースや、路面のギャップでバランスを失って転倒するケースが大半です。特に女性の場合、男性よりも握力が小さいため、ブレーキを長時間握ることが困難なために事故を起こしたケースもありました。

また、路面のギャップでバランスを崩したケースでは、ノーブレーキ状態で突如転倒したり、後輪が浮き上がって自転車ごと前転する事案などがあり、頭部を強く殴打することから、ヘルメットとグローブの着用は必須と考えられます。

 

下山待ちのゴール付近

下山を待つ方々の眼下には、ご自身が登って来た九十九折れのコースが見られます。レース中はゆっくりと眺められなかった絶景にカメラを向ける様子が続きます。

 

ゴール後に富士見岳に登ってきました − 大会を十二分に楽しむ

時刻は11時を過ぎ、トップの選手がゴールしてから3時間以上経過します。「まだ下山しなかったんですか?」と、お聞きすると、「せっかくやってきたんですから、ゴールの後に富士見岳へ登ってきたんですよ。」

大会に向けて練習を重ねている間は、目の前にノリクラの山々があっても、そこを登る余裕はありません。ですから大会を十二分に楽しもうという気持ちの持ち方が大切ですね。

 

【レースはまだまだ続きます。】

ゴールを目指す選手の姿は続く

レース序盤の選手が下山開始されても、ゴールを目指す選手の姿はまだまだ続きます。

 

歩いてでもゴールを!

「もう、走れない!!」と、自転車から降りて歩く選手の姿も...そんな選手の方々に最も有効な応援は...?

 

ゴール1km地点には...

ゴールまで1km地点では、先ほどの「悪魔」が、やってくる選手に向かって応援を始めています。

 

一人ひとりに声援を送る − 「早く行かないと、刺しちゃうぞ〜〜」

「早く行かないと、刺しちゃうぞ〜〜」と、叫びながら、選手一人ひとりに声援を送っていますよ...

 

「きゃ〜!!」

刺された選手の中には「きゃ〜」と、笑い声をあげてスパートしちゃう様子もありました。

 

下山の選手から「あと少し、がんばれ〜」

ゴールを目指す選手と行き交う下山の方々も、「あと少しだぞ〜〜、がんばれ〜!」と、声をかけ続けてくれます。「もうだめだ〜」と思う瞬間に掛けられるその声援に、ひと漕ぎ・ひと漕ぎを何とか繰り返して、あと少しのゴールまでの道のりを何とかクリアーしようとされていました。Next

 

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