ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2013/04/25〜29) @
いよいよ、ゴールデンウィークに突入しました。そして、乗鞍岳春山バスの運行も始まり、春山シーズン一色の賑わいを見せた1週間となりました。今回のノリクラ雪渓カレンダーでは、乗鞍岳春山バスの試運転の模様、そして、春山バス運行初日の模様などを中心に、ツアーコースや大雪渓・山頂方面に向かうスキーヤー・ボーダーの状況をお伝えいたします。今後、春山スキーにお越しになる方の参考となるかと思いますので、ぜひとも、ご覧ください。
4月25日(木)は、乗鞍岳春山バス試運転が実施されました。
早朝は曇り空でしたが、試運転バスが観光センター前に到着した頃には、綺麗な青空に包まれ、例年、吹雪の中での試運転ですが、久々に天候に恵まれました。除雪担当業者の話では例年よりも1.7倍もの積雪量があり、終点の位ヶ原山荘前の除雪が完了したのは前日(4月24日)とのことで、例年よりも数日除雪が遅れていたようです。試運転バスには、松本市をはじめ、道路を管理する松本建設事務所などの行政関係者、地元の旅館・民宿組合やバスを運行するアルピコ交通の方々が参加され、各関係者の協議のもと、予定通り、4月27日(土)より、乗鞍岳春山バス運行が決定されました。
4月27日(土)は、昨日から降り始めた雪で乗鞍高原は一面銀世界。春先特有の湿雪ではなく、真冬並みの乾いた雪質で、ツアーコースは全面パウダー。今日から乗鞍岳春山バスが運行されるはずでしたが、この大雪で全便運休となり、かもしかゲレンデから歩いて登り、ツアーコース位ヶ原急斜面では厳冬期並みのラッセルとなるほどでした。
4月28日(日)は、昨日とは打って変わって快晴の一日となりました。若干風があったものの穏やかな気候で、真っ白に輝く光景をのんびりと楽しむことができたほどです。乗鞍岳春山バスは位ヶ原山荘付近で30センチもの積雪があり、今日も全便運休となりました。
4月29日(月)は、午前中はどんよりとした曇り空。やや強めの風が吹き抜けて、山頂付近は激しく雲が流れて行き、天候悪化が懸念されました。しかし、午後から風も収まり、快晴無風の天候となり、天候悪化を心配して早めに下山したスキーヤーも少しばかり後悔したところです。
それでは、ゴールデンウィーク前半の状況をお伝えします。なお、今回で ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 の連載は終了で、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は、5月中旬からスタートします。そのため、ゴールデンウィーク後半の5月第1週の模様は、速報のみとさせていただきますのでご了承ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月25日(木)、観光センター前駐車場、湯けむり館オープン】
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観光センター前駐車場 |
こちらは早朝7時過ぎの観光センター前駐車場。
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曇空、雲間から青空が... |
気温4℃、先ほどまで完全に曇っていましたが、雲間に青空がのぞき始めて、天候は回復傾向を見せています。
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観光センター前に集まる地元の方々 |
そして、観光センター前駐車場には地元の方々の車が集まってきました。
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今日はツアーコースに遭難防止の誘導ロープ設置 |
4月27日(土)より乗鞍岳春山バスの運行が始まる予定ですが、運行開始と同時に、たくさんのスキーヤー・ボーダーの方々が春山でのバックカントリースキーに訪れます。大半のスキーヤー・ボーダーは剣ヶ峰山頂方面目指したあと、稜線から大雪渓方面への大滑走を楽しみ、その後は位ヶ原からツアーコースを下山滑走して、春山バスに乗車した三本滝レストハウス(かもしかゲレンデ)まで滑り降りてきます。
稜線から大雪渓方面への滑り込みと、ツアーコースに入ってからかもしかゲレンデまでの滑走は、ルートを迷うことはないものの、その中間にある位ヶ原からツアーコースの上部入口付近へのルートには、同じような谷が何箇所かあって、視界の悪いときなどは特に迷いやすいところです。
そのため、間違って別の谷に進入しないように、乗鞍岳春山バスの運行開始に先立って、地元の方々が誘導ロープの設置を行います。
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新湯けむり館 − 明日4月26日(金)グランドオープン |
さて、こちらは新たに建設された湯けむり館。明日4月26日(金)14時からグランドオープンされる予定です。
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明日の開館に向けて早朝から準備 |
オープンに先立って、館内では諸々の準備が朝早くから行われていました。
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こちらは男女別浴室。
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内湯 − 全面ガラス張りでノリクラの山並みが一望 |
ご覧の通り、全面ガラス張りになっていて、内湯からでもノリクラの山並みが一望できるようになっています。
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外湯 − こちらもノリクラの山並みを楽しめる |
そして、こちらは外湯。露天風呂ですが湯船の頭上には屋根があって、雨や雪の日でも快適にお湯を楽しむことができます。そして、ご覧にように外湯からもノリクラの山並みを楽しむことができます。
旧 湯けむり館では、男性露天風呂からしかノリクラの山並みを望むことができませんでしたが、新しい湯けむり館は男女どちらでも山並みを楽しむことができるようになりました。
【乗鞍岳春山バス試運転】
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本日は春山バス試運転が開催 |
さて、今日は乗鞍岳春山バス試運転が行われます。10時前に試運転バスが観光センターに到着しました。
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除雪の進捗状況を確認 − 積雪量は例年の1.7倍、除雪は昨日ようやく完了 |
道路を管理する松本建設事務所の方が手にする地図には、除雪の進捗状況を書き入れる地図。今年は4月2日(火)より除雪が始まりました。例年より積雪量が多く、松本建設事務所の方の話では、例年の1.7倍の積雪量とのこと。そのため、例年、位ヶ原山荘まで除雪が完了するのは4月22日〜23日前後ですが、今年は1〜2日ほど遅れて春山バス試運転開催の前日である4月24日(水)に完了いたしました。
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試運転バスに関係者が乗車 |
乗鞍岳春山バスは、松本市、アルピコ交通株式会社、のりくら観光協会、乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合が連携して実施するもので、運行期間は4月27日(土)〜6月30日(日)までで、運行開始前に試運転を実施することが決められています。
また、実施主体の関係機関のほか、環境省、林野庁森林管理署などの関連機関、除雪を担当した建設業者、報道機関も同乗します。
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位ヶ原山荘に向けて出発 |
関係者・報道機関の方々を乗せ、春山バス終点の位ヶ原山荘に向けて出発です。なお、この春山バス試運転は一般の方々の乗車を目的としたものではありませんのでご了承ください。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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