ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2013/06/15〜16) @
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今回は取材一日目に雨に降られた時間帯がありましたが、二日間を通してみるとやはり空梅雨が続いている感じです。
取材一日目の6月15日(土)は、早朝は青空がのぞいていたものの、10時過ぎから雨が降り始め、午後からは本格的な雨降りとなってしましました。
大雪渓に到着した春山バス始発便は2台運行されました。もちろん、大半がスキーヤー・ボーダーの方々ですが、シールやスノーシューを装着して山頂方面を目指す方は皆無。レーシングキャンプにやって来たスキーヤーの方々とモーグルボーダーの方々のみで、ほとんど7月以降の夏スキーのシーズンそのものの雰囲気でした。午前中の雨はレインウェアの不要な状態で、お昼過ぎからまとまった降り方となりますが、レインウェアーがびしょ濡れになるほどではありませんでした。しかし、15時過ぎから本格的な降り方となり、梅雨のシーズンらしい天候の一日でした。
取材二日目の6月16日(日)は、朝一番は曇り空でしたが、7時過ぎからきれいな青空に変わって来ました。空気感には昨日のようなムシムシした感覚はなく、山麓から周期的に湧き上る雲が涼しい空気を運んできて、強い日差しがあっても暑さをまったく感じさせません。稜線まで登りつめるスキーヤーもいつも以上にのんびりした雰囲気で、眼下に広がる雲の流れを楽しんでいます。午後になると、風が収まって強い日差しが夏の雰囲気を感じさせるようになり、梅雨らしくない一日となりました。
大雪渓・稜線付近の積雪量は、全体的に昨年・例年より少なく、1〜2週間程度雪解けが早い状態です。また、稜線付近は雪解けがすすみ、滑走できるのはおそらく今回までで、次週末は滑走不能になる可能性が高い状態です。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【6月15日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。
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昨晩の雨は収まる、天候は回復へ |
昨日夕方からの雨は夜半には収まって曇り空の朝を迎えます。雲間からは何とかノリクラの様子が眺められる状態まで天候は回復してきました。
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朝霧のベールが流れる |
気温16℃、暑くも寒くもない状態です。若干雲が低く流れて周辺の山肌にまとわりついています。
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ヤマボウシ |
乗鞍高原一帯には色々な草木の芽吹きが見られ、観光センター周辺だけでも楽しむことができます。先週のズミはそろそろ終りに近づいてきていますが、そのすぐ隣には、ヤマボウシの木があります。
でも、やっぱり先に目が移ってしまうのは、ビビッドな赤色を放つレンゲツツジ...
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レンゲツツジは満開に |
先週、きれいに咲き始めた自然保護センター前のレンゲツツジは、ご覧のように完全に満開となり、見事な様子を見せてくれます。
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一の瀬園地 | レンゲツツジはいたるところに |
観光センターから2kmほどのところにある一の瀬園地。乗鞍高原ではレンゲツツジが至るところで見られますが、やはり一の瀬園地はその代表格と言っても良いでしょう。
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先週の一の瀬レンゲツツジ群落地 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2013/06/08〜09) @ |
今週の一の瀬レンゲツツジ群落地 |
こちらがレンゲツツジ群落地。先週は開花しているレンゲツツジがほとんどありませんでしたが、今週はほぼ満開の状態です。左の先週の画像と見比べると、その差は一目瞭然です。
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沿道を真っ赤に染め上げる |
ご覧のように沿道を真っ赤に染め上げています。
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先週はまだ丸裸 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2013/06/08〜09) @ |
この1週間で花の様子は大違い 葉芽の緑が花の美しさを引き立てる |
ほぼ丸裸といってもよい先週の状態から1週間という短期間の間で、ご覧の状態まで変化ししました。よく見ると、真っ赤な花の開花と同時に葉芽も成長していて、赤と緑のコントラストが見る人をさらにひきつけます。
5ページ目では、乗鞍岳の山頂付近から眺めた一の瀬園地のレンゲツツジの様子をお伝えいたします。これをご覧いただくと、このレンゲツツジの赤色が如何に強烈なものであるか、お分かりいただけるはずです。
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観光センター −春山バス始発便 |
さて、一の瀬園地から観光センターに戻ると、ご覧のようにスキーヤー・ボーダーの方々が乗鞍岳春山バス始発便に乗車する時間帯となっています。
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レンゲツツジは有毒 − 家畜に食べられずに残って大きくなった |
レンゲツツジには毒があって、牧草地であった一の瀬園地では、牛たちが食べずに残されたものが自然と大きくなったと言われています。
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春山バス始発便改札 |
いつものように、スキー板などをバスのトランクに収納するところから、春山バスの改札が始まります。
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周囲にはエゾハルゼミの鳴き声 =高原の夏を演出するやさしい声= |
はっきりしない天候と、同時に高原の夏を感じさせるエゾハルセミの鳴き声が、耳にそっと耳に届くようになって来ました。灼熱の平地に住んでいる人にとっては、セミといえばアブラゼミのように、聞いているだけで汗が噴出してくるものですが、ヒグラシなど森林のセミが鳴く声は、なぜか心を穏やかにさせてくれるものです。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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