ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2013/12/21〜22) D
【12月22日(日)、位ヶ原山荘の朝は極寒の地吹雪】
一夜明けて、早朝7時の位ヶ原山荘。
マイナス12℃の地吹雪 | 車道はほぼ完全に埋まっています |
雪は降っていませんがひどい地吹雪。気温はマイナス12℃まで低下しています。山荘前は車道になっていますが、ほぼ完全に車道は埋まっていて、ごく一部アスファルトが見えているところがあるくらいです。しかし、このアスファルトも完全に凍っていて、おそらく、数日中には雪に覆われてしまうことと思います。
地吹雪で目の前の屋根板も見えず、昨日のトレースもリセット |
山頂方面どころか、すぐ目の前の屋根板すら確認できないほど視界が悪く、昨日のトレースは風の影響で完全にリセットされています。雪面は若干パックされた様子を感じますが、雪の軽さは十分でしょう。
出発の準備 − 激しく行き交う雲間に青空 |
ノリクラサミットに参加したメンバーもいよいよ出発です。時刻は9時を回ろうとしているところ。ご覧のように青空がのぞき始めて、天候の回復が期待されるところ。しかし、激しく行き交う雲がすぐに青空を奪って行き、今日は終日地吹雪の一日となって行きます。
柔らかな深雪に気分は高揚 |
それでも柔らかな新雪が待っていると思えば、気分も高揚するもので、今日の天候に負けないハイテンションで行きたいものです。
吹雪に負けずに出発! |
ビュービューと荒れ狂う地吹雪...これだけでココロがへし折れてしまうところですが、みんなと一緒に向かえば、吹雪に負けない力がわいてきます。
屋根板方面へ進む |
とにかく、出発しなければ始まりません。地吹雪で飛んでくる雪がバチバチと顔に打ち付ける中、屋根板方面へ進みます。
【ラッセルとパウダーを楽しむ】
屋根板 −例年になく多い積雪量 |
屋根板方面は、この時期としては例年になく多い積雪量となっています。
、
吹雪を避けて樹林帯を進む |
そのため、ひどい吹雪を避けるために、隣の樹林帯の中を突き進みます。
ラッセル当番が回ってきても大丈夫! |
先頭を交代しながらのラッセルが続きます。ラッセルの当番が回ってきても もう大丈夫!先輩と変わらないペースで突き進みます。
風雪はさらにひどくなる |
周囲の木々は轟音を発するようになってきて、上部に向かえば向かうほど、風雪がひどくなってきます。
これ以上先はムリ |
樹林帯の中でも激しい吹雪。もうこれ以上先は無理と判断して、屋根板からのパウダー滑走に移ります。
小規模な雪崩発生 | 隣の樹林帯に回りこんで下山滑走 |
こちらは屋根板の急斜面部分。小規模な雪崩が発生しました。やはりまとまった降雪が続いていたため、ちょっとした衝撃で雪崩に結びつきますので、十分な注意が必要です。
最高の瞬間を味わう |
雪崩箇所を避けて滑走開始...この柔らかさとディープ感がたまらない!
ちょっと油断すると雪だるまに... |
でも、ちょっと油断するとご覧のとおり。完全に雪だるま状態になってしまいますが、それはそれで楽しいもの。
年内に滑走可能状態になるのは珍しいこと |
屋根板は、ツアーコース以上にブッシュの多い場所のため、かなりの降雪量がないと滑走できるレベルに達しません。しかし、ご覧のようにほとんどブッシュを気にすることのない積雪量になっていて、年内に滑走できる状態になることは、過去にはほとんどありません。今シーズン初めからこの積雪量ですから、パウダー好きにはたまらない幕開けとなりました。
ノリクラサミットも無事に終了! |
ノリクラサミットも無事に終了!また、次回のご参加もよろしくお願いいたします。
<編集後記>
今回も常連のメンバーの方がノリクラサミットにお集まり下さり、本当にありがとうございました。
特別なイベントを企画があるわけでもないのに、ご参加下さることは本当にありがたいと思います。単に一緒に行動して、位ヶ原山荘で飲んで語り合うだけですが、そんなことができるのは、健康であって体力があるからなんです。
ノリクラに来ることができるという当たり前のことに、小さな幸せを感じられるようになることが一番大切でしょう。
当たり前にできていることを当たり前と思わずに、日々の小さなことを感じながら過ごすことが、ノリクラを継続する重要なファクターだと思います。
今回はノリクラサミット開催に合わせて、特別にノリクラ雪渓カレンダーを掲載いたしましたが、次回は3月中旬ごろから連載開始のノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1 となります。連載開始までしばらく期間がありますが、それまでは、トップページの速報をお楽しみください(毎週土曜日掲載中)。
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