ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2014/08/23〜24) D

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(Update:2014/08/28)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。今週に入って右と左の雪渓が分離しました。左右の分離は昨年と比べて3週間早く、例年と比べてほぼ同じかやや遅い状況です。

 

昨年の雪渓上部右側
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2013/08/24〜25) D
先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2014/08/13〜16) D
今週の雪渓上部右側

雪渓上部は中央部分で上部から尾根が延びてきて、バーンは左右に分離してくるようになることは先ほどご説明いたしました。こちらの画像は雪渓上部右側で中斜面が続くため、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。先週と比べるとかなり雪解けが進んでいることがわかります。

 

今週より2週間遅い昨年の雪渓上部右側
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) C

こちらは今週よりも2週間遅い昨年の画像。今年の積雪量とほぼ同じ状態の時のものです。このことから、今年は昨年より2週間雪解けが早いことがわかります。

 

昨年の鉄塔土台
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2013/08/24〜25) D
先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2014/08/13〜16) D
今週の鉄塔土台
雪渓から土台まで27メートル

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台までの距離は27メートルで、先週の倍になっていますが、先週と同様に、昨年より2週間程度早い雪解けです。

 

雪渓上部右側上端部分

こちらは雪渓上部右側の上端部分。

 

雪渓上部右側上端 −昨年より低い位置に

上端の位置は先週より62メートルも下がって、昨年よりも低くなっています。これまでは昨年よりも高い位置にありましたが、今週は逆転してしまいました。

 

上端から−雪渓下端まで175メートル
例年より短くなる

上端から雪渓下端までの距離は175メートルです。これまでは昨年よりも長い状況を見せていましたが、昨年は250メートルでしたので、今週は逆転して短くなってしまいました。また、これまで過去最長を記録していたものの、2012年は207メートル、2011年は185メートル、2010年は207メートル、2009年は170メートル、2008年は193メートルという記録を見ると、短いほうから数えたほうが早い状況になっていることがわかります。

 

雪渓上部右側はまだ滑走可能 − 小石散乱に注意

今週に入って、急速に雪解けが進んだ雪渓上部右側ですが、まだ滑走できる状況が続いています。ただし、上部の砂利が雪渓に流れ落ちて小石が散乱していますので、滑走面に多少のダメージを与える可能性があります。

 

マンツーマンでトレーニング

今週もマンツーマンでトレーニングを続けるこちらのお二人...

 

体力はもう限界...

人数が少ないと、登って滑るというサイクルが早くなるので、滑走本数も自然と多くなり、体力はもう限界に...

 

滑走だけは集中して

登りはフラフラでも、滑るときだけはスキーに集中します。

 

まだまだ通い続けますよ!

今年は滑走できる状況であれば、できる限り乗鞍大雪渓に通い続けたいとこと...
雪渓上部右側のバーンはおそらく、今週か来週までの滑走となりそうですが、それ以降は隣の雪渓上部左側へ移動されるとのことです。そろそろ、夏スキーという範疇ではなく、「秋スキー」という季節になり、10月に入れば初雪も観測されますから、ノリクラで「冬スキー」ということになりますね...(秋スキー・冬スキーなんて言葉があるかどうか不明ですが...)

 

【雪渓上段 U、モーグルコース、ポールトレーニング】

雪渓上部左側 − 上級者限定

さて、今回から雪渓上部左側の情報もお伝えします。
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

こちらはモーグルコース。

 

今週はコブが残っていました

今週は平日にも滑走された方がいらっしゃったようで、週末になってもコブが消滅しませんでした。夏がすぎても雪解け量はそれほど減少せず、1週間もすれば、コブの形状がかなり小さくなり、場合によっては、ほとんど作り直しに近いこともあります。

 

長さは29コブ×107メートル(ピッチ:3.7メートル)

雪渓全体の大きさは先週よりも小さくなっているものの、モーグルコースは下部を延長したことで、29コブ×107メートル(ピッチ:3.7メートル)と先週と変わらない状況を保っています。

 

まるで柵のような変則セッティング

さて、その隣には、ポールトレーニング中のジュニアのチーム。まるで柵のような変わったアレンジのセッティング。長いポールの手前には短いマーカーがセットされ、それを左右に縫いながら、次のセットへとつないてゆきます。

 

巧みなスキー操作でクリア

皆さん、巧みなスキー操作でクリアして行きます。もしかすると、隣のモーグルバーンよりもターンのピッチが細かいほどです。

 

「これをクリアできないと、ポール撤収を手伝ってもらうよ。」

「これをクリアできないと、ポール撤収を手伝ってもらいますよ。」と、プレッシャーが掛けられます。

 

慎重にこなしてクリア!

...すると、先ほどまでコースアウトばかりでしたが、慎重にこなして何とかクリア! そんなノリクラの夏はまだまだ続きます。

 

こちらは雪渓上端。

 

昨年の雪渓上端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2013/08/24〜25) D
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2014/08/13〜16) D

今週の雪渓上端 − 昨年よりやや多い積雪量

先週と比べて高さで1メートルほどの雪解けが見られます。また、昨年よりやや多い状態ですが、先週よりもその差は小さくなっています。

 

昨年の雪渓上端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2013/08/24〜25) D
今週の雪渓上端

これまでは昨年よりも多い状態が継続していたものの、ほぼ同じ程度まで雪解けが進んでいます。

 

上端から−下端部分まで137メートル、例年並みかやや短い

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は137メートル。2013年は160メートル、2012年と2011年は147メートル、2010年は125メートル、2009年は125メートル、2008年は151メートル、2007年は150メートルでした。これまでは過去最長を継続していましたが、この1週間の雪解けが早く、例年並みかやや短い状態となってしまいました。

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