ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2014/08/13〜16) D

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(Update:2014/08/21)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

昨年の雪渓上部右側
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D

先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2014/08/09〜10) C
今週の雪渓上部右側

雪渓上部は中央部分で上部から尾根が延びてきて、バーンは左右に分離してくるようになります。こちらの画像は雪渓上部右側で中斜面が続くため、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。

 

今週より2週間遅い昨年の雪渓上部右側
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) D
今週より1週間早い一昨年の雪渓上部右側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) D
=今週は昨年より2週間早く、例年よりも1週間以上遅い雪解け=

左の画像は今週より2週間遅い昨年の様子、右の画像は今週より1週間前の一昨年の画像。どちらも ほぼ今週と同じ積雪量の状態です。また、一昨年は例年よりもやや遅い雪解けでした。つまり、今週は昨年よりも2週間早い雪解けを示し、例年よりも1週間以上遅い雪解けであることがわかります。

 

昨年の鉄塔土台
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D

先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2014/08/09〜10) C
今週の鉄塔土台
雪渓から土台まで14メートル

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台までの距離は14メートルです。

 

今週より1週間遅い昨年の鉄塔土台
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2013/08/24〜25) D

こちらは今週より1週間遅い昨年の画像。雪渓から土台までの距離が20メートルでしたから、昨年より1週間近く雪解けということがわかります。

 

昨年の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D
今週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分

鉄塔土台の下部。雪渓上部右側から雪渓中段へと滑り降りるエリアで、画像の右から左へ滑り降ります。ご覧の通り、雪渓中段方面の積雪は完全にありません。先週は濃霧のため確認できませんでしたが、おそらく、先週の段階で雪解けは完了していたものと考えられます。

 

雪渓上部右側上端部分

こちらは雪渓上部右側の上端部分。

 

雪渓上部右側上端 − 昨年とほぼ同じ雪解け

上端の位置は先週より21メートル下がってほぼ昨年並みに。これまでは昨年よりも積雪量の多い様子が見られましたが、最終的には同じ状況になりつつあるようです。

 

上端から−雪渓下端まで258メートル
昨年に次いで2番目の長さ

上端から雪渓下端までの距離は258メートルで、これまでは過去最高の長さを記録していましたが、昨年の282メートルに次いで2番目の状況となっています。ちなみに2012年は245メートル、2011年は200メートル、2010年は233メートル、2009年は185メートル、2008年は237メートルでした。

 

ステップソールで繰り返し滑り込む − きれいなバーンに仕上がる

さて、今週もステップソールでの滑走。いつもは登ったらすぐに滑り出してしまうため、休憩を取ろうとしてもなかなかそんな気分になりません。でも、今日は腰を下ろしてゆっくりされていますね。「やり過ぎないように、セーブしているんです。」フリー滑走を何人かで滑り込めば綺麗なバーンに仕上がります。かつてはこのように何人かでターン弧を変えながら滑りこむことでバーンを仕上げていったものです。さらには、綺麗に仕上げた翌日に別のグループにバーンを先取りされて、トラブルになることもしばしば...

現在は、そんなことは見られませんが、ここ最近は夏スキーといえば、モーグルかポールレッスンが主流ですが、かつてはフリー滑走での練習が当たり前のように行われていました。

 

【雪渓上部 U、モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上級者限定

さて、今回から雪渓上部左側の情報もお伝えします。
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

昨年より積雪量は若干少ない

昨年と比べると若干積雪量が少ない状況が見られますが、実際の滑走エリアにおいては、遜色ないと考えられます。

 

急斜面 − 昇るのも一苦労

雪渓下部と比べるとかなり急斜面のため、登るのも一苦労...それでも何回か通えば慣れてくるものです。

 

今週からこちらがメインバーンに

雪渓下部は滑走面積がかなり小さくなり、今週からこちらに移動しましたが、先週の台風11号以来、ぐずついた天候が続き、なかなかバーン整備が出来ませんでした。そして、12日(火)の午後になってようやく回復してきたため、急遽、半日でコブを作成し、本日13日(水)は十分に滑走できる状態まで仕上げられました。メンバーの顔ぶれをご覧になれば、お分かりでしょうけど、雪渓上部左側の超常連ばかりの面々ですから、その気になれば、すぐに出来てしまうのでしょう...

 

長さは31コブ×105メートル(ピッチ:3.4メートル)

コースの長さは31コブ×105メートル(ピッチ:3.4メートル)。斜度変化に合わせて、下半分のピッチが細かくなっています。

 

それでは昨年との積雪量の比較をします。

 

昨年の雪渓上端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D
今週の雪渓上端
昨年よりも1メートルほど積雪量が多い
昨年の雪渓上端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D
今週の雪渓上端
周辺をみても昨年より50センチ多い

上段の画像は上端の右端部分で、昨年よりも1メートルほど積雪量が多い様子が見られます。ただ、下段の画像のその周辺の様子を見ると、昨年よりも50センチ程度多い程度にとどまっています。上端部分の積雪が多い傾向は雪渓上部右側でも見られました。

 

上端から −下端部分まで170メートル、過去最高の長さ

雪渓上部左側下端までの距離は170メートル、2013年は160メートル。2012年と2011年は147メートル、2010年は125メートル、2009年は125メートル、2008年は151メートル、2007年は150メートルでしたので、過去最高の長さとなっています。また、面積では昨年のほうが若干大きい状態ですが、長さとしては今年の方が長い状況で、前述でも申し上げたように実際の滑走においては、昨年と遜色ない状態といえます。

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