ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) E
【9月21日(日)の様子 U− 晴天の一日】
快晴の朝 | ヒルクライムの準備 |
さて、観光センターに戻って、7時の気温は6℃。空気の冷たさはあっても、突き刺さるような日差しには暖かさを感じます。そして、今日のヒルクライムに出発する方々の姿がありました。
今日は最高のヒルクライムになりそう... |
初めてノリクラを登るというヒルクライマーもいらっしゃり、おそらく、今日の景色は間違いなく脳裏に焼きついて忘れることのできない一日になるはずです。
済んだ秋空に紅葉が冴え渡る |
秋の澄んだ青空は本当に青く、きれいに色付いた紅葉がビビッドに冴え渡っています。
全山で彩が楽しめる |
紅葉は中腹エリアの摩利支天から冷泉付近がもっとも進んでいますが、上部エリアの位ヶ原や大雪渓でも色付き始めていますから、全山に渡って彩を楽しむことができます。
7号カーブからの風景 − カーブミラーの支柱が写りこむ | ここも紅葉の撮影ポイント |
こちらは位ヶ原お花畑の先にある7号カーブからの眺め。ウラジロナナカマドがようやく色付き始め、紅葉の撮影ポイントの一つになっています。しかし、左の画像をご覧頂くとカーブミラーの支柱が写りこんでしまっています。カメラマンにとっては「邪魔な存在」でしょう。
カーブ番号の位置は ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号版 でご確認下さい。
7号カーブの支柱 −
厳冬期は重要な目印、遭難防止に必要 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2014/03/22) C |
しかし、厳冬期になると、この7号カーブの支柱は非常に重要な存在になります。森林限界を超えた位ヶ原は積雪期を迎えると、すべてのものが雪に閉ざされて、木々や曲がりくねった道路、カーブミラーの支柱は完全に雪の下という状況になりますが、ご覧のとおり、厳冬期においても、こちらの7号カーブの支柱だけは雪に埋まらずに現存します。
晴れていれば、この画像のように周囲がよくわかるものの、濃霧のときはオレンジ色の視認性がバツグンで、山頂方面から下山するときは、7号カーブの支柱を目標に下山し、そこから谷筋よりやや左方面に舵を取って進めば、伊那川の谷に入らずにツアーコースに戻ることができ、ある意味、厳冬期の遭難防止に一役買っています。(誤って伊那川へ進入して遭難した事例が過去にはあります。)
大雪渓へ |
さて、厳冬期の話から戻って、大雪渓が間近に見られるようになって来ました。
3号カーブ − こちらも絶景ポイント |
観光センターでお会いしたヒルクライマーの方々に再会しました。こちらは3号カーブの絶景ポイント。カーブ番号の位置は ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号版 でご確認下さい。
3号カーブからの眺め |
ここから俯瞰できるこの光景を見逃してはなりません。登りはともかく、下山の時には必ず確認していただきたいポイントです。(ただし、周囲の交通には十分注意してください。)
【9月21日(日)の様子 V− 日没直前のクマ出没】
日没近くの位ヶ原、今日もクマ出没 |
今年はクマの出没が例年になく多い状態が続いています。本日も大雪渓でクマが出没し、スキーヤーと最接近する状況もあったようです。こちらの画像は、日没近くの位ヶ原に出没したツキノワグマ。
大雪渓付近に頻繁に出没するクマ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2014/08/23〜24) B |
今回の位ヶ原のクマ 大雪渓のクマとは耳の形が違う(別個体) |
耳の形から大雪渓付近に頻繁に出没しているクマとは別個体のようです。
ウラジロナナカマドの実を捕食 − 耳は常にこちらの方向に |
捕食しているのは、ウラジロナナカマドの赤い実。耳が常にこちらの方角に向いています。
鋭い目つきと共に、顔の輪郭を膨らませてこちらを警戒しています。
鉢合わせ防止にクマ鈴・ラジオ携行を(登山者・ヒルクライマー) =山麓のどんぐりが実るまでは出没が続く= |
平常時ならクマのほうから逃避して行きますが、鉢合わせがもっとも危険です。登山者だけでなく、ヒルクライマーもクマ鈴・ラジオなど音の出るものを身に着けて行動されることをオススメします。また、日の出・日没も出没頻度が高い時間帯です。本日早朝、乗鞍高原の湯けむり館付近でもクマが出没し、注意喚起の防災無線が流されていました。
山麓のどんぐりが実るまでは、大雪渓・位ヶ原や畳平周辺などの高山帯への出没は続くと思いますので、まだまだ警戒は必要です。
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