ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2014/10/11〜12) B

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(Update:2014/10/16)

  

【雪渓下部】

大雪渓入口 4週間前に雪解け完了

それでは、ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪は1ヶ月前(4週間前)になくなっています。

 

スキーヤー専用道のウラジロナナカマド 葉も実もない − 本当に寂しい光景

スキーヤー専用道のウラジロナナカマドの落葉は先週終わって、この付近のウラジロナナカマドは今年は実がほとんどできなかったため、本当に何も残っていない状態。

 

石碑の岩

さて、大雪渓では雪解けと共に最も早く頭を出すのはモーグルコースの岩ですが、こちらは南側に100メートルにある石碑の岩、モーグルコースに続いて2番目に頭を出す岩です。先週の段階で雪解けが完了しましたので、雪解け状況をお伝えするわけではありませんが、大雪渓内の一つのランドマークとしてご紹介します。

 

チングルマ − 完全に枯れてしまいました

石碑の岩のチングルマは、先週から枯れ始めましたが、今週は完全に枯れています。

 

周辺には真紅に紅葉したチングルマが 緑のアオノツガザクラとの配色が見事

しかし雪渓下部周辺を見回してみると、チングルマの真紅の紅葉があちこちで確認できます。アオノツガザクラの緑がアクセントになって、なかなか美しいものです。

 

高山植物の紅葉はまだまだ続く

高山植物の紅葉はまだまだ続いていますので、積雪がなくなり紅葉も終わってしまった雪渓下部のエリアでも、探せば何かが見つかります。

 

【雪渓上部、モーグルコース】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

昨年の下端部分
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) C
先週の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2014/10/04〜05) C
今週の下端部分

下端部分は落書きの岩から38メートルほどのところに位置し、先週から3メートルしか延びていません。この1週間の雪解けスピードが遅くなっています。また、昨年は降雪により積雪量が増えて、下端部分と落書きの岩との距離が短くなってしまったため、今週と昨年とを同列に比較ができません。

 

モーグルコースは2本

今日も2本のモーグルコースがあります。

 

バーンは昼前から緩んできた

午前中はバーンが硬かったようですが、昼前から緩み始めたとのことです。

 

南寄りのコース −12メートル×45メートル(ピッチ:3.8メートル)

こちらは南寄りのモーグルコース。長さは12コブ×45メートル(ピッチ:3.8メートル)

 

北寄りのコース −12メートル×43メートル(ピッチ:3.3メートル)

こちらは北寄りのモーグルコース。13コブ×43メートル(ピッチ:3.3メートル)

 

クイックを入れながら器用に − 10月だというのに半袖でも寒くない

途中でクイックを入れながら器用にコブに対応します。午後から日陰になり、いつもなら急激に気温が低下するものの、今日は日差しがなくなっても寒さを感じない状況。半袖でも平気なご様子です。(ただし、怪我防止ために長袖着用を一般的にはオススメします)

 

上端部分

上端部分の積雪状況を確認します。

 

昨年の雪渓上端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) C
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2014/10/04〜05) C
今週の雪渓上端−昨年より1週間遅い雪解け

上端の位置は3メートルほど低下しています。昨年と比べて1週間遅い雪解けです。

 

上端から−下端部分まで81メートル、例年より長い

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は81メートル。2013年は85メートルです。2012年は40メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は55メートル、2009年は73メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。昨年よりは短いものの、例年よりも長い状況です。

常連スキーヤーは全国各地から集まる − 大半の方は今週でノリクラ通い終了

ここに集まる常連のスキーヤーは日本全国各地から集まっています。そのため、ウインターシーズンになると各地のホームゲレンデに戻り、中には来年7月のノリクラまでお会いできないというケースも珍しくありません。ですから、他愛のない話ができるのも今週まで...

 

コース整備用の特注の鍬 目印の手製ポール(ネギ)
=今週でノリクラ通い終了のため各備品を撤収=

今週でノリクラ通いも最後ということもあって、いろいろなものを撤収しなければなりません。まずはコース整備用の鍬。こちらは鍛冶屋さんで特注で作ってもらったとのことで、ツルハシや一般的な鍬よりも圧倒的な「コース整備力」を発揮しました。そして、コブの目印とする手製のポール。鍬で耕したコース上に植えられるため、常連の中では「ネギ」と親しみを込めて呼ばれていて、来年は「ナス」や「カボチャ」もできることでしょう...

 

今シーズンは怪我もなく無事

今シーズンは怪我もなく無事に終了することができました。

 

また来シーズンも!

また、来シーズンもこの場所でお会いできることを楽しみにしております!

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