ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2014/10/18〜19) A
【観光センターから大雪渓へU(三本滝ゲート〜位ヶ原山荘、沿道の風景)】
三本滝ゲート−この先マイカー規制、10月から7時開門 | 「昨日は樹氷が綺麗でした...」 |
こちらは観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここから先はマイカー規制です。もしかすると、この付近が一番紅葉が綺麗かもしれません。「いや〜、昨日は11時30分に通行止め解除したんですが、その前の道路パトロールで樹氷が綺麗だったこと...」とのこと。降雪のあと、周辺は濃霧に覆われて、気温の上昇がなく、お昼近くになって天候が回復し、通行止めが解除されましたが、そのわずかなタイミングでは霧氷が融けずに残って見事な光景が見られたようです。
また、開門前のパトロールは路面凍結しているケースがあって、パトロールに向かう車両はすでにスタッドレスを装着しています。
三本滝レストハウス前 今日は観光センターよりもマイカーが多い状況 |
タクシーもフル稼働 |
シャトルバスが運休となっていることもあって、三本滝などへ散策に出かけた方も多く、レストハウス前のアスファルト部分はすでに満車。ほとんど駐車車両のない観光センターとは裏腹な状況です。タクシーも何度も三本滝ゲートと山頂方面を何度もピストンする様子が見られました。観光センターよりも三本滝駐車場のほうがマイカーが多い状態は、乗鞍岳春山バス運行開始されたゴールデンウィークぐらいかと思います。
春山バス運行開始のゴールデンウィークは、まだ位ヶ原方面からツアーコースを滑り降りて、さらにかもしかゲレンデから三本滝レストハウスまで滑走可能なため、多くの春スキーヤーはここから片道切符で乗車する方が多いため、ゴールデンウィークからその翌週当たりまでは、マイカーを停める場所の確保さえ苦労するほどの賑わいとなります。
かもしかゲレンデ |
こちらがかもしかゲレンデ。スキー場の営業は例年4月上旬で終了しますが、積雪そのものはその後も残り、おおよそ、5月上旬ごろまで積雪が残り、上部のツアーコースから下山滑走することができます。
三本滝ゲートから上部は紅葉は完全に終了 |
さて、三本滝ゲートを通過すると、紅葉はほぼ終了状態となってしまいます。これを殺風景と感じるか、淡い情緒を感じるか、人それぞれでしょう。
冷泉 | タクシーが止まる |
そんな中、冷泉前に一台のタクシーが停車します。
「ここはねぇ〜、硫黄が出ているですよ」 | 次回はぜひ紅葉の時期にお越し下さい |
常連の運転手さんですから、どこにとまっても、その場所の案内・説明はお手の物...来年は紅葉の時期にぜひともお越しください。
冷泉小屋付近 | 日陰には昨日の降雪が残る |
昨日までの降雪の名残はほとんど見られませんが、日陰部分をよく見るとご覧のように確認できます。山頂付近だけでなく、中腹の冷泉付近まで積雪があったようです。
何もないところに何かを感じる |
紅葉が終わってしまうと、その華やかさとは裏腹に何もないと感じるもの...しかし、その中から、何かを見つけ出すことが自然を豊かに感じる心につながります。
【観光センターから大雪渓へV(位ヶ原山荘〜大雪渓、沿道の風景)】
位ヶ原山荘 |
そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘に到着。
山頂方面の降雪 | 山荘周辺に積雪が残る |
この付近からは山頂方面の降雪をはっきりと確認することができます。また、山荘周辺にも積雪がいたるところに残っている様子が見られます。
桶には氷が張る |
さらには、ジュースやビールを冷やす桶も、ご覧お通り、底のほうが凍っています。位ヶ原山荘支配人の話では、今朝は桶全体が凍っていたとの事です。また、道路沿いに湧き水を引いていましたが、配管凍結防止と流出する水による路面凍結を防ぐため、今シーズンは撤去されたとの事。
位ヶ原山荘のグリーンシーズンの営業は10月31日までを予定していますが、もうその頃になると、冬季閉鎖になる可能性もあります。その前に小屋締めの準備と、年末年始と厳冬期営業に向けた物資搬入など、人出が少なくなっても忙しい日々が続くようです。
この先森林限界 |
位ヶ原山荘から先は森林限界となり、ロケーションが広がります。
位ヶ原山荘先の直線 − もっとも凍結しやすい箇所 |
ロケーションが広がると同時に、外気をダイレクトに受けやすくなるため、これより先は路面凍結と積雪が多くなり、特に位ヶ原山荘から先の直線部分は日中も日の当たる時間が少なく、路面凍結が頻繁に発生し、時にはこの部分だけが路面凍結解消できないため、通行止めとなることもあるほどです。
位ヶ原 | 「アレが摩利支天岳で...」 |
先ほども申し上げましたが、今日はタクシー利用の方が比較的多く、主要なビューポイントではどのタクシーも車を停めて、乗客への案内をされていました。「アレが摩利支天岳で、アレが肩の小屋...ずーっと左の高いのが剣ヶ峰...」
どうみても、運転手さんがナンパして来たようにみえますが、運転手さん曰く「私がナンパされたんですよ!」って強調していました(笑)。その真相は不明ですが、このあとも楽しそうに畳平までのドライブが続きました。
県道乗鞍岳線はヒルクライマーの聖地と呼ばれるほどで、多くのヒルクライマーがまるでエンジンがついているのではないかと思うほどのスピードで駆け上がって行く様子が見られます。軽量化至上主義のヒルクライムに対して、こちらの自転車はできるだけ多くの荷物を積載できるように、ありとあらゆる場所に荷物が実装されています。
日本一周過積載チャリダー 本日142日目 |
芋けんぴ − できるだけカロリーの高いものを選んで買います |
日本一周を目指して各地を旅するこちらのチャリダー。今日で142日目との事...「最初の一週間は不安でしたが、そのあとは、気持ちが吹っ切れて、何でもやれるって思えるようになって来ました。同じ日本一周を目指す人たちとはブログやSNSを通じて仲間になり、また、時には一緒に走ったりしますので、そういう仲間ができることで心強くなって行きます。」
指で顎をV字になぞるサインは、日本一周チャリダーの2014年バージョンのポーズとのこと。
そして、止まっていれば絶えず栄養補給し、「この芋ケンピ、100グラムで500キロカロリーもあるんですよ。食料はできるだけカロリーの高いものを買います。」
昨今、低カロリーでないと売れない世の中ですが、日本一周チャリダーは現代社会とは逆行するように「高カロリー至上主義」。もっとも、カロリーを摂取し続けないと走れませんから、どれだけ食べてもメタボになりようがありません...
「日本一の場所」を目指しながら日本一周 | 「日本最高標高地点」まであと1.5km! |
日本一周の魅力について尋ねると、「やはり日本最北端とか日本最南端とか日本一のところを目指すのが旅の大きな目標と達成感につながり、日本最高標高地点のノリクラはチャリダーにとって大きな意味のある場所です。」との事...
これからも、「日本一周過積載チャリダー」にお会いできることを楽しみにしております。
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