ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2014/10/18〜19) B

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(Update:2014/10/23)

  

【雪渓下部】

それでは、ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

雪渓エリア全体に積雪が戻るほどの降雪ではない 日陰には多くの積雪が残る

雪渓下部の積雪は5週間前になくなっていますが、今回の降雪で再び積雪になるほどの状況ではなかった模様。それでもスキーヤー専用道の脇など日陰の部分は降雪が残ってます。

 

石碑の岩

さて、大雪渓では雪解けと共に最も早く頭を出すのはモーグルコースの岩ですが、こちらは南側に100メートルにある石碑の岩、モーグルコースに続いて2番目に頭を出す岩です。先週の段階で雪解けが完了しましたので、雪解け状況をお伝えするわけではありませんが、大雪渓内の一つのランドマークとしてご紹介します。

 

北側には積雪が残る 南側には積雪はない

良く見ると、左側(北側)だけ積雪が残っていて、いつもお伝えしているチングルマがある右側(南側)には、積雪がありません。日差しいよって南側は雪が融けたかもしれませんが、この石碑の岩は日差しが特に良い場所で、北寄りの風雪が強かったとも推測できます。完全に真冬の降り方です。

 

【雪渓上部、まだまだ滑走中!】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

雪渓上部左側 − 上級者限定

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

昨年の下端部分
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
先週の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2014/10/11〜12) B
今週の下端部分
先週と変わらず − 雪解けが止まる

下端部分は落書きの岩から38メートルほどのところに位置し、先週と同じ距離です。また、昨年は前の週の33メートルから30メートルに短くなるほどの降雪に見舞われました。

 

モーグルコースのある北寄りエリア

先週で大半の常連スキーヤーが今シーズンのノリクラ通いを終了されて、今日は誰もいないと思ったものの、こちらの常連のお二人がいらっしゃいました。

 

気温2℃でもポカポカ陽気 − ビールがおいしく飲める

気温は2℃とかなり低い状態ですが、ポカポカ陽気に見舞われ、ビールをおいしく賞味することができるほど...最も、ノリクラの常連は暑くても寒くても必ず飲むわけですが...(笑)

 

南寄りエリア

さて、雪渓上部左側の一番左側の南寄りエリア。例年、北寄りエリアの積雪がなくなるとこちらに移動しますが、今年は北寄りエリアのモーグルコースが滑走可能なため、ポールレッスンを行うスキーヤーなど一部の方しかお越しになっていませんでした。

 

新雪10〜20センチ

昨日までの積雪が残っていて、雪渓の下端部分がわからないほど。さらには足を踏み入れてみるとご覧の通りの状態で、積雪は10〜20センチもあります。

 

新雪の感触は初回だけ − 後は硬いいつものバーン

ショートポールを設置して滑走を繰り返すスキーヤー。新雪の感触は初回だけで、その後は、硬いバーンのいつもの雪渓での滑走感覚と変わりないとのこと。

 

休憩中の会話が弾む

休憩を取りながら繰り返しすべり、休憩の最中も会話が弾みます。ウインターシーズンの様子をお伺いすると、「スキーをやっていると合宿があって自宅で正月なんてありません。紅白は見るけど餅つきなんて...」一般の方から思うと、「正月くらいはスキーを止めて正月らしく」と、考えるところでしょう。しかし、熱心なスキーヤーほど「年末年始になってようやく積雪量が増え、これから大会が多くなってくる時期に、正月だからといって練習を休むなんて... 」と、思うものです。

それくらい時間が惜しいと思うからこそ、この時期になってもノリクラに秋スキーにやってくるわけです。

 

今日も滑り続けます

こちらのボーダーの方も同じく、一日を無駄にせずに滑り続けます。

 

「通行止めにならなければ、来週も来ます!」

「この様子なら、来週も滑れそう。通行止めにならなかったり、天気に問題がなければ、来週も来ます!」と、おっしゃっていました。

 

昨年の雪渓上端
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2014/10/11〜12) B
今週の雪渓上端−昨年より2週間遅い雪解け

さて、上端部分の積雪量今日ですが、上端の位置は先週と変わっていません。そのため、昨年と比べて2週間遅い雪解けです。

 

上端から−下端部分まで83メートル
先週より増えて例年より長い

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は83メートルで先週より2メートル増えています。2013年は88メートルで、2012年は38メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は49メートル、2009年は74メートル、2008年と2007年は降雪により上端・下端部分が不明瞭になり測定不能でした。昨年に次いで例年よりも長い状態です。

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