ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2015/07/04〜05) D
【肩の小屋、今シーズンの営業開始】
こちらは肩の小屋。
初めて登山にチャレンジ − 「途中の雪が怖かった〜」 |
肩の小屋は剣ヶ峰への登山道の中間地点にあって、絶えず登山者が立ち寄ります。初めてノリクラにお越しになり、今日初めて登山にチャレンジしたというこちらの3人。「途中の雪が怖かった〜。明日は上高地に行きます!」と、何もかもが新鮮で楽しそう...
誰もが初めは初心者で、そのころの新鮮な感動があったはず...ちょっとしたことに感動できる初心を忘れないようにしたいものですね。
何とか無事に営業開始 |
さて、肩の小屋の今シーズンの営業が始まりました。宿泊は7月1日から開始し、こちらの軽食コーナーは昨日7月3日からオープンしたものの、配管が凍っていてちょっとしたトラブルもありましたが、何とか今日は平穏無事に一日が過ごせそうだと安堵の表情...
新人のスタッフ − 何もかもが新鮮で楽しそう... |
こちらは新人のスタッフ。肩の小屋に来てまだ1週間。何もかもが新鮮でこちらの方も楽しそうですよ...
肩の小屋の営業は10月上旬まで。宿泊や剣ヶ峰登山の途中にお立ち寄りください。
「ここは夢のような生活...」 | 連日、夏スキー三昧! |
さて、その新人のスタッフですが、「夢のような生活ができてうれしい...」と、おっしゃっていましたが、そんな「夢のような生活」とは...「毎日スキーができるのがうれしい。」と、最終のシャトルバスが出た後も一人で滑り続けていました。おそらく、よほど天候の悪い日以外は滑走されると思いますので、バーンが適度にきれいになってよいかもしれませんね。
【山頂までの登山道(肩の小屋〜稜線)】
ここからは肩の小屋から稜線方面の登山道の様子をお伝えします。
団体登山者が多くなってきました |
7月に入って、団体の登山者が増えてきました。
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剣ヶ峰方面積雪状況 | ほぼ九十九折れ全容が現れる
− 積雪区間は55m (朝日岳九十九折れ箇所) |
肩の小屋から稜線・剣ヶ峰方面への登山道には、朝日岳直下の九十九折れ箇所で積雪が残っています。先週はまだ九十九折れ部分が全く見えていませんでしたが、今週はほぼ九十九折れをトレースしながら登る状態になっています。
それでも、右の画像のとおり、積雪区間が2箇所あって、それぞれ20メートルと35メートルです。先週の70メートルから比べるとかなり短くなっています。
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先週の積雪開始箇所 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2015/06/27〜28) B |
今週の積雪開始箇所 |
こちらは積雪が始まる箇所を先週と今週で比較します。かなり雪解け進んでいることがわかります。
踏み固められ凍結 − スリップ注意(左:積雪区間35m、右:積雪区間20m) |
積雪箇所はしっかりとした踏み跡ができていますので、それに合わせて進めば問題ありません。ただ、多くの方が往来して踏み固められ、凍結しているところもありますのでご注意ください。
頂上小屋オーナー − 朝夕は登山道整備を |
全体的に積雪がある中、九十九折れ部分だけが自然に融雪して登山道が現れることはありません。剣ヶ峰直下にある頂上小屋のオーナーが小屋に通う際に、登山道の積雪をスコップで掘り出していました。そのため、周囲に積雪があっても、登山道の雪解けが早く進み、積雪区間は大幅に少なくなっています。
今後も作業が継続され、この雪解け状況が続けば、登山道部分に関しては、来週末にはほぼ雪解け完了すると考えられます。
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