ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2015/07/04〜05) B
【雪渓下部 T】
ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。
昨年同時期の1週間後の大雪渓入口 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2015/06/27〜28) A ↓ |
今週の大雪渓入口 昨年よりやや早い雪解け |
こちらは大雪渓入口隣の車道と接する部分。左上は昨年同時期の1週間後の画像で右上は先週の画像、下は今週の画像です。雪渓の端は車道から6メートル離れていて、昨年同時期は2メートルで、左上の画像の1週間後は7.5メートルでした。そのため、昨年よりやや早い雪解け状況で、雪解けスピードは先週と変わりありません。
スキーヤー専用道 | ウラジロナナカマドの若葉 − 昨年より1週間早い |
雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。この濃霧の中でも、若葉が光放つように輝いています。昨年より1週間早い状態です。
昨年同時期の2週間後の登山道入口 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2014/07/19〜20) B ↓ |
先週の登山道入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A ↓ |
今週の登山道入口 昨年より2週間早い雪解け |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。左上は昨年同時期の2週間後の画像で右上は先週の画像、下は今週の画像です。先週と同じく昨年より2週間早い雪解けです。
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昨年同時期の1週間後の登山道入口(隙間2メートル) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2014/07/11〜12) B |
今週登山道入口(隙間3メートル) 昨年より1週間以上早い雪解け |
車道との間の隙間は3メートルほど、昨年同時期はまだ1メートルで、その1週間後(左画像)は、2メートルでしたので、昨年より1週間以上早い雪解け。先週よりも雪解けスピードが少し早くなっています。
大雪渓から肩の小屋までの登山道は、一部を除いてほぼ全面積雪があります。そのため、ご覧のとおり誘導ロープが敷設してありますので、それを目印に登ってください。
昨年同時期の1週間前のモーグルコースの岩 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2014/06/28〜29) B ↓ |
先週のモーグルコースの岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A ↓ |
今週のモーグルコースの岩 昨年より1週間遅い雪解け−昨年より積雪が多いのはここだけ |
岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが画像の中央に写るモーグルコースの岩です。そのためモーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。
先週と同様、昨年より1週間遅い雪解けで、全エリアの中で、昨年より積雪量が多いのはここだけです。
昨年同時期の1週間後の石碑の岩 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B ↓ |
先週の石碑の岩 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2015/06/27〜28) A ↓ |
今週の石碑の岩 昨年より1週間早い雪解け |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週と同じく、昨年よりも1週間早い雪解けを見せています。
チングルマに新芽 − 昨年より1週間早い |
左の画像は毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。新芽が確認されます。昨年より1週間早い状況です。
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昨年の石碑の岩の下部のバーン 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.9(2014/07/05〜06) B |
今週石碑の岩の下部のバーン ほぼ昨年と同じ雪解け |
石碑の岩の下部のバーンでは、ご覧のとおり、中央部分の岩が見え始めました。昨年とほぼ同じ状況です。
コブキャンプのボーダーのグループ |
さて、その岩の付近では、ボーダーの方々がコブのキャンプを開催しています。乗鞍大雪渓は日本各地から様々な方がお越しになっていますが、やはり、多いのは首都圏、中京圏、阪神圏からお越しの方が多数を占めています。右の方はノリクラに初めてお越しになったとのこと。お聞きするとはるばる岩手からお越しとのこと。先週、月山に行き、ここがまだ滑走可能だと知って、こちらのキャンプ参加とのこと...遠方にも関わらず素早く実行に移されるところはは見事!また、月山で知り合った方から「次はノリクラで」という形でノリクラに誘うというケースもあり、「月山経由 ノリクラ行き」に一度乗車してしまうと、次からは「ノリクラ行の定期券」を買わなければいけなくなってしまいます(笑)。
秋まで通います |
これから秋までキャンプを開催されるとのこと。最近は、お盆が過ぎてもノリクラ通いを継続される方々が増えているようで、次のウインターシーズンまでシームレスに滑りたいという気持ちが強くなっているのでしょう。
【大雪渓下部 U、大雪渓に訪れるスキーヤー・ボーダー】
いの一番でポール設置 − まさに「ポールポジション」 |
土砂降りで雪渓に誰も上がって来ない中、いの一番で一番良い場所にポール設置。まさに「ポールポジション」です。
今年は氷がまだ少ない | 再び夏スキーを |
若干、再氷結箇所がありますが、ほとんど気にならない状態。「この子が大雪渓に来なかったら、再び、夏スキーをやろうとは思いませんでした。」と、おっしゃる左の方は18年振りの大雪渓での夏スキーとのこと。
当時は毎週ジュニアの合宿で息子さんをお連れして... | あれまぁ〜デカくなっちゃって |
かつては毎週、ジュニアの合宿で子供さんを連れてお越しになったこちらの方...そのご本人が登場されると、あれまぁ〜デカくなっちゃって(笑)...時の立つのが早いこと!次回、お越しになるときは、その当時のメンバーも誘てぜひお越しくださいね!楽しみにしていますから...
大学生のキャンプ − 青息吐息で一歩一歩 |
さて、こちらの大学生のキャンプ。登るのも青息吐息...
倒れこんでしまう | 腰を下ろしたらもう復活できない |
到着した途端、うつ伏せで倒れこむほど...もちろん、腰を下ろしたらなかなか復活できない状況。
ノリクラ到着初日は、高所の気圧に体が慣れていないため、思うように体が動きません。しかし、単に滑るだけでなく、登ることで体力増強を図ることができ、ここに来て夏スキーをやれば高所トレーニングにもなります。ちなみに、大雪渓付近の気圧は、平地の3分に2程度です。
でも投げ出すメンバーはいない − また来年も |
それでも「イヤ」と言って投げ出すメンバーはありません。今回は日程が合わず今年はもうお越しにならないとのことで少し残念。また、来シーズンお待ちしていますよ!
真夏でも気温は20℃を超えない大雪渓。ですから、このように日差しのない日は肌寒さを感じることもありますが、今日は暑くもなく寒くもない気候。お昼休みは雪渓の脇でのんびりと。もちろん、雪渓の雪解け水で冷やしておいたビールは格別です。
そして、次から次へとどんどん手料理をふるまうこちらの方...「そんなに大変じゃないですよ。いろいろメニュー考えるのが楽しし、平日の食材などと一緒に使えるから、それほど経費も掛からないし...」
そういえば、以前、稜線から滑り降りて来られる時のザックが異様に大きかったのですが、その時は「ジンギスカンの鍋が入っているので...」と、おっしゃっていたことを思い出しましたよ!ご一緒の方も「おいしい〜おいしい〜」を連発されていましたが、こんな楽しみ方ができると、一日の山行が華やかになりますね。
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