ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2016/09/17〜18) @
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9月も後半に入り、今週あたりから紅葉シーズンの始まりを実感できるようになってきました。
9月17日(土)は、早朝はきれいな鰯雲が広がり次第に青空へ。三連休初日なのに、天気予報の内容が芳しくなく、晴れているにも関わらず人出の少ない状況。天候は9頃から曇り空となり、12時には急に冷たい空気となって濃霧が立ち込める状況。稜線を行く登山の人々も寒さに耐えながら登られた模様。一時的にパラっと雨粒が落ちてきたこともありましたが、ほとんど雨に降られることはありませんでした。
9月18日(日)は、昨晩22時30分頃から降り始めた雨が降り続く朝を迎えます。時折、小康状態となるものの結構な降り方が続きます。この天候ですから、観光センター前駐車場は25台と平日以下の状態。この雨で、県道乗鞍岳線は摩利支天付近などは川のようになり、位ヶ原山荘より先はさらに風と雨がつよくなり、とても外に出ていられないほど...そのため、乗鞍スカイラインは24時間累積雨量が規制値を超えて12時25分に通行止めとなり、県道乗鞍岳線も通行止めに。シャトルバスは14時05分畳平発下り便を最後に運休となりました。雨は終日止むことなく降り続き、20時頃には雷雨に見舞われました。
三連休最終日の19日(月)も雨が続き、乗鞍スカイラインは終日通行止めで、県道乗鞍岳線は7時に大雪渓まで通行可能になったものの、シャトルバスは両県とも運休で、山小屋宿泊者対応ため、11時09分 大雪渓・肩の小屋口発下り便のみ臨時運行されました。
大雪渓はようやく雪解けが収まって来た様子がみられ、大きさの変化が収まってきました。滑走距離はわずか26メートル。それでも、17日(土)は常連スキーヤーがお越しになって、普段通りの滑走をされていました。
紅葉については5ページ目からお伝えいたします。大雪渓・位ヶ原エリアでは、全体的な色づきがはっきりしてきて、紅葉が始まったレベルになりました。昨年と比べてやや遅く、例年よりもやや早い状況です。次週末あたりにはかなりピークに近づくのではと考えられます。
それでは、二日間の様子をご覧ください。
【9月17日(土)、朝の観光センター駐車場】
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観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。敬老の日を含む三連休の初日にも関わらず、駐車場には35台しか車がなく、平日並みの静けさ。
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天気予報が芳しくなく、人出はまばら |
ご覧のようにきれいな青空に恵まれたものの、あまり芳しくない天気予報で、週末から週明けにかけて台風到来の予報も発表され、お出かけを控える観光客が多い模様。これは今回に限らず、天気予報に白湯されるのはすべての週末に共通した現象です。
雨でも楽しめるものがノリクラには必要なんでしょう...
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畳平、気温7℃ − この時期としては高めの気温が続く |
シャトルバスの乗車券を販売する窓口には、今朝の「山頂のお天気(畳平)」がホワイトボードに掲示されます。そこで気になるのが「気温7℃」。ここで記載される天候・気温は朝一番の状況で、例年だと9月半ばを過ぎると5℃以下となり、氷点下になるケースも珍しくありません。今年は9月に限ったことではありませんが高めの気温が続き、もうそろそろ、初霜・初氷を観測する時期ですが、その気配すらありません。
過去の初霜・初氷・初雪・初冠雪のデーターは、乗鞍紅葉概要 (紅葉の歩き方) の 5.昨年(2015年)の状況(まとめ) と 6.過去の紅葉の推移と初氷・初雪・初冠雪の観測日 をご覧ください。
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シャトルバス始発便 =次週末あたりは多くのカメラマンが紅葉撮影に= |
そして、いつものようにシャトルバス始発便が出発。紅葉の状況については5ページ目からお伝えしますが、今週あたりから紅葉が始まり、おそらく次週末には見頃〜ピークを迎えると思われますので、22日(木)の秋分の日、および、次週末はカメラマンなど人出が多くなると見込まれます。
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お弁当類は売れ残りを持ち越すことができない − 三連休なのに人出の予測が難しい |
そして、こちらもいつもと変わらず、売店ではおにぎりの販売が始まります。10月末まで毎日行われますが、お弁当類は翌日に持ち越すことができないため作りすぎると大変!今日のように三連休なのに極端に人出が少ない日は予測が難しいところ。
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タクシーの運転手さんも... | ご来光ハスは9月19日(月)で今シーズン終了 |
タクシーの運転手さんもそれは同じ...朝一番で来たものの、今日はさっぱり...黙っていてもお客さんがやってくる都会のタクシーとは違って、お客さんとのやり取りをしながら乗車いただくのは、時にはココロが折れることも...
そして、ご来光バスが観光センターに帰ってきました。前回の ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2016/09/10〜11) C でご来光バス・ご来光の様子をお伝えしましたが、今年のご来光バスは、三連休最終日の19日(月)で終了します。今日は夜明け前まで雲がかかり、雲の中から一瞬日の出が拝めた模様です。
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鰯雲 − 天候悪化のサイン |
鰯雲はきれいな秋空の代表的な存在ですが、天候悪化のサインでもあります。今日はこの天気がどこまで続くか...
【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景T(観光センター〜三本滝ゲート)】
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鈴蘭バス停のカエデ |
それでは、大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。こちらは観光センターのすぐ先ににある鈴蘭バス停のカエデ。
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昨年の鈴蘭バス停のカエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2015/09/19〜20) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ 昨年よりも1週間遅い |
このカエデは周辺一帯よりも紅葉がひと足早く進むことが知られていますが、今年もお盆過ぎから少しずつ色づきが感じられるようになってきました。先週と同様、昨年よりも色づきの遅い傾向がみられます。ちょうど1週間程度遅い状況のようですから、来週はご覧のようにきれいな真紅になってくることを期待したいところです。
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ミズナラの回廊 − だいぶ色づいてきた、昨年並み |
こちらのミズナラの紅葉はだいぶ色づいてきました。この箇所で半数程度の葉が黄色くなってきている模様。昨年とほぼ同様な色具合です。
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ツルウメモドキ |
ありとあらゆる木に巻き付いているのは、ツルウメモドキ(蔓梅擬、ニシキギ科ツルウメモドキ属)。その枝先には黄色の実ができています。「ニシキギ科」と聞いて、この実がこれからどのようになるか想像できた方は、その道の「通」。今後お伝えできるものが見つけられたら、紹介いたします。
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ズミ |
こちらはズミの実。今は黄色ですが、もう少しすると赤くなってくるはず。ズミは「酢実」と書きますが、さて、酸っぱいでしょうか?
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(昨年10月中旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、昨年10月下旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) は改訂作業が終わり、公開いたしました。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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