ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2017/09/16) @
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今年のシルバーウィークはカレンダーの並びが芳しくなく、本日16日(土)を含めた17日(日)・18日(祝・月)の三連休のみです。しかも台風18号の影響を直接受ける形となり、これから始まる紅葉に台風の暴風雨の影響が懸念されます。過去にも台風の通過後に紅葉前の葉が縮れる・枯れる状況がありました。
三連休が始まる数日前から、この週末は西日本から東日本にかけて台風18号が通過・接近する予報が出ていて、初日の今日だけは何とか天候が持つとのことで、自転車の方は予定を今日に変更してお越しになった方もいらっしゃり、悪天候の予報の中では、本日だけはまずまずの自転車入山状況だったと思います。
紅葉は本来ならそろそろ色づきがはっきりする時期ですが、今年はまだ青々としていて、近年で最も遅れています。それでも、来週末あたりから見頃の時期に入ってくると思います。
【9月16日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。70台ほどの車がお越しになっていて、普段の週末とほぼ変わらない状況。今日は三連休初日で、台風18号が明日以降日本列島に到来するとの予報が出ているため、天候悪化の予測ではあるものの、予定を今日に変更された方もいらっしゃったようです。
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夜明けとともに曇空へ | さらに山頂まで曇って来た |
夜明け前まで青空が見えていたものの、天候はご覧のとおり曇り空。次第に山頂方面に雲がかかる状況です。気温は8℃、秋になって初めて一桁まで低下するようになりました。もちろん、ちょっと肌寒い朝です。
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乗鞍高原にも色づきが見られるように... | 畳平6℃ −
乗鞍高原とあまり変わらない =今後はグーッと冷え込んでくる= |
大雪渓・位ヶ原エリアなど上部の紅葉はそろそろ始まる時期ですが、山麓の乗鞍高原でも、少しずつ変化が見られる時期になってきました。乗鞍高原の紅葉は10月中旬が見頃ですからまだ1ヶ月も先のこと...でも、ご覧のように少しずつ変化を見せて、10月中旬になると一気に色濃くなります。なお、一の瀬園地の大カエデも概ね10月中旬頃が見頃です。
シャトルバス乗車券販売所には、早朝の畳平の天候がホワイトボードに表示されています。今朝の畳平の天候は晴・気温6℃・風速1メートルで、観光センターとほとんど変わらない状況です。ただ、もう少し秋が深まってくると、0℃近くまで低下して、初氷の時期を迎えます。
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シャトルバス始発便 |
始発便は1台運行。連休初日としては少し寂しい状況ですが、台風到来ということであれば仕方ありません。ただ、実際にこの日は午後から雨に見舞われたものの、風はほとんどなく、台風の影響はほとんど感じられませんでした。
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ヒルクライムの準備 − 雨が降る前に急いで出発 |
ヒルクライムの方も姿もあちこちで見られて、やはり、予定を変更して今日一日だけにするという方が多くいらっしゃいました。こちらの方も、天気が悪ければ、温泉を楽しむ予定だったようで、ヒルクライムは半ばあきらめていたところ、朝になってみると、風もなく穏やかな状況でしたので、急いで出発の準備に取り掛かったようです。
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ご来光バスが帰って来た |
そして、ご来光バスの下山バスが観光センターに到着。
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友人をノリクラに連れてきたくて... | 紅葉 − できたら来週もう一度来たい! |
春先のバックカントリーでボードにお越しになる方が、ご来光バスから降りてこられました。友人をどうしてもノリクラに連れて来たかったとのこと。「ノリクラはいいところですよ。来週から紅葉ですか!できたらもう一度来たいですね〜」
どの季節にも四季それぞれの良さがあります。冬が訪れれば白銀の世界が一番美しいと感じるし。春になれば春山スキーの醍醐味が待っています。夏はもちろんアクティブに活動できる夏山シーズンです。ノリクラを特徴づける楽しみ方は、夏スキーとヒルクライムに加えて、秋の紅葉だと思うんです。他の高山でも見事な紅葉がありますが、パノラマ感はやはりノリクラに限るのではないかと思うのです。
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駐車場係の方 | 今日は孫ほど歳の離れた学生と一緒に仕事 =寒くてかわいそうだけど着せてあげられない= |
「へぇ〜今日も寒い朝だったよ〜」と、おっしゃる駐車場係の方。確かにじーっと立っていると寒く感じます。そして、隣の学生アルバイトの方は、寒くて寒くて我慢できないほど...孫ほど歳が離れていて、「かわいそうに思って着るものを貸してあげたいけど、背丈が合わなくてダメだわ〜」と、笑い飛ばしています。
急に秋が深まってきましたので、体のほうが寒さに順応できていません。
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山頂にはどんどん雲が流れてくる |
山頂方面にはどんどん雲が流れ込んできました。早めに行って、早めに下山するように心がける必要があります。
【大雪渓までの沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝)】
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それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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昨年の鈴蘭バス停のカエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2015/09/19〜20) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ 昨年よりも1週間遅い |
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今回の鈴蘭バス停のカエデ 例年よりも色づきが遅い |
ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは、鈴蘭バス停のカエデ。先週も申し上げたように、今年は色づきが例年と比べて遅いようです。この傾向は上部の大雪渓・位ヶ原エリアにおいても同様です。
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ミズナラの回廊 − 少しずつ黄色く変化が始まる | ミズナラの実(どんぐり) − 例年と同じかやや多い |
善五郎の滝駐車場から休暇村に向かう間にあるミズナラの回廊。少しずつ黄色く変化が始まっています。それでも例年よりも遅れ気味。ただ、どんぐりのほうは例年と同じか、やや多い状況の模様。
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模様が綺麗な紅葉 − ヒロハツリバナ(左)とぶどうの葉(右) |
しっかりと色鮮やかに染まった紅葉よりも、紅葉が始まった段階に見られるこのような模様のほうが、心惹かれるものがあります。右の大きな葉はぶどうの葉、地元では酢飯を包むのに使います。左の小さな葉はヒロハツリバナの紅葉。ツリバナには種類があって、この葉だけではなかなか判別できませんが、釣り下がっていた実が4つに割れていましたので、ヒロハツリバナと判別できました。
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登りでもウインドブレーカーが必要な寒さ |
さて、何の変哲もないヒルクライムのヒトコマですが。よく見ると、ウインドブレーカーを着用されています。そうなんです...登りでも寒くなって来た証拠です。もちろん、途中から暑くなって脱いだと思いますが、急激に季節が変化しています。
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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