ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2017/12/23〜24) A
【リフトに乗ってツアーコース入口へ】
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最初はやまぼうしリフトに |
それでは、ここからリフトに乗車して、スキー場トップにあるツアーコース入口を目指します。まずはやまぼうしリフトに乗車です。
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鳥居尾根コース以外は全面オープン | レンタルショップのスタッフ |
例年なら最上部のかもしかゲレンデの営業がまだ始まっていないところですが、今年は鳥居尾根コースを除くすべてのコースがすでにオープンしています。レンタルショップのスタッフが声をかけてくれます。スタッフの皆さん、気さくな方々ばかり...
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次は夢の平クワッドリフトへ |
やまぼうしリフト降りて、次は夢の平クワッドリフトです。
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1回券を手渡す | なぜか顔を隠すスタッフ(笑) |
1回券は乗車前にスタッフに手渡します。こちらのスタッフの方は、「俺は悪いことばかりやっているので、モザイクかけてよ」と、顔を隠しながら、いつもの挨拶です(笑)。
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雪不足とは無縁なシーズン開幕、ブッシュや石は皆無 | 今日がシーズン開幕なんですよ |
年末年始のお休みが始まる前にも関わらず、ブッシュや石は皆無です。新品のスキー板を持ってきても大丈夫です。「今年のバックカントリーは今日が初めて」と、おっしゃっるこちらの方、サミット参加歴は今回で6年目。いつもこのサミットがそのシーズンのバックカントリーデビューとなっている模様ですね。
変わらず乗鞍サミットに参加し続けてくださることは、本当にありがたいことで、感謝申し上げます。
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荷物は背中から降ろしてリフトの座席へ |
ザックや背負子を背負ったままリフトに乗車するのは不安定ですから、リフトに乗る前にザックを背中から降ろして肩にかけて乗車し、乗車と同時にザックを椅子おろすのが良いかと思います。そのため、登山の方やバックカントリースキーヤーなどは二人掛けを一人で使用する形になります。
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かもしかリフトヘ | この数日間は降雪がなく、硬いバーンに |
そして、最後のかもしかリフト。かもしかゲレンデは降雪があればパウダーゾーンになりますが、残念ながらこの数日は降雪がなく、ご覧のとおり硬いバーン。うっすらと新雪が積もっているように見えますが、降雪から数日経過した雪はシールが効きにくいコンディションになります。ツアーコースに入山する前にこのようにゲレンデの雪のコンディションもチェックすることが大切なことです。
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間もなく終点、ツアーコースが目前に | リフトを降りたところがツアーコース入口 |
かもしかリフト終点に近づくと目の前にツアーコースが確認できるようになり、リフトを降りると、そこにツアーコース入口があります。
【ツアーコース入口、出発の準備】
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ツアーコース入口 − ここからはスキー場管理区域外 |
標高2000メートルのツアーコース入口から先は、スキー場の管理区域外の山岳エリアとなり、冬山装備が必要なエリアになります。
つまり、スキー場内エリアでの怪我などは、スキー場のパトロールに要請できますが、ツアーコースなどスキー場外エリアでの怪我などは、警察(山岳救助隊)への要請となります。警察への救助要請の場合、すべてが無料というわけではなく、救助内容によって、民間ヘリコプターや地元遭対協などが救助出動した場合は、高額な実費が発生します。そのため、ツアーコースに入山する場合は、山岳保険加入をお勧めします。また、登山届も忘れずに...(登山届ポストはMt.乗鞍スノーリゾート事務所前にあります)
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スキーヤーの登攀用具はシールが一般的 |
ツアーコースに使用する登攀用具は、スキーヤーの場合はシール、ボーダーの場合はスノーシューかスプリットボードを使用することが多いと思われます。ノリクラは日本海側のようなドカ雪が降ることはあまりないため、ツボ足・アイゼンで登る登山者も多いようです。ただ、寒波がやってきて深雪となった場合は、ツボ足ではほとんど登攀不可能になりますので、その時はワカン・スノーシューが必要となります。
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ここからが本番! |
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準備が整ったら出発 | 新雪は10センチ程度、締まった雪質 |
ここからが本番!準備が整ったら出発します。ツアーコースもゲレンデ内と同じく、新雪は10センチ程度でやや締まった感じのコンディションです。
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昨年のツアーコース入口急斜面 2017ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編 Vol.1(2016/12/24〜25) B |
今年のツアーコース入口急斜面 昨年よりブッシュが少ない |
入口から真正面に見られる入口急斜面の積雪は、昨年と比べるとブッシュの分布状況から見て、手前の緩斜面は今年のほうがブッシュが多いものの、奥の急斜面は明らかにブッシュが少なく積雪がしっかりついていることがわかります。
積雪量としては昨年より大幅に多いわけではなく、11月に降った雪の重みがあってブッシュが綺麗に隠れている状態と推測されます。
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シールの効きにくい雪質 |
しばらく降雪がないため、やはりツアーコース入口急斜面はシールが効きにくい状態。
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スキーを外してツボ足で登る |
仕方なく、スキーを外してツボ足で登り始めます。
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もがけば もがくほど、深みにはまって動けない |
しかし、太ももまでもぐりこむ深雪は、もがけば もがくほど、深みにはまり、全く前に進めない状態に...
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何とか脱出成功! |
何とか登り切ることができ、安堵の表情...今日一日の体力を使い果たすほど大変な状況でした。深雪の急斜面でのラッセルを一度でも体験されたことがあればお分かりと思いますが、蟻地獄のようにどんどん深みにはまっていくんです。本当にお疲れ様でした。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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