ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.2(2018/04/07) @
「4月になりました。春です!」と、言いたいところですが、このところ気温の高い日が続いていたにも関わらず、今日に限っては、吹雪の一日になってしまいました。この時期の降雪は、もういらない雪なんですが、それでも、ツアーコースや春山スキーシーズンを延命させるには、これからの雪が非常に大事になってきます。
ただ、今日に限っては、硬いバーンを回復させるほどの降雪でもなく、やっぱり青空のほうが良かったかなぁ〜と、感じてしまうものでした。しかし、取材翌日には季節外れのパウダーとなり、冬に逆戻りの様相も見せています。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月7日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝7時の観光センター前駐車場。
曇り空の朝 − 気温プラス4℃と高いが肌寒い |
天候は曇、気温はプラス4℃と比較的高めですが、肌寒い朝を迎えています。今日は季節外れの寒気が南下する影響から、これから徐々に天候が悪化する予報があり、午後には雪になるとのこと...
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先週の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.1(2018/03/31) @ |
今週の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) 高天ヶ原の尾根筋の雪解けが目立つ |
山頂方面をよく見ると、高天ヶ原の尾根筋の雪解けが目立っています。右の先週の画像と比較すると、その違いがよくわかります。今週は気温の高い日が全国的に続き、雪解けが加速されています。
観光センター周辺も急速に雪解け | 根明けがはっきりと |
観光センター周辺も急速に雪解けが進んでいます。先週は見られなかった根明けがはっきりとわかる状態になっています。
ふきのとうが芽吹く − 昨年より1週間早い | 自然保護センターの |
左の画像はふきのとう。春の訪れを教えてくれる山野草です。昨年より1週間早い芽吹きです。そして、右の画像は自然保護センター前にある桜の木。市街地では満開を過ぎつつある桜ですが、こちらでは5月中旬に見頃を迎え、北海道の稚内や釧路での桜開花と同じ時期なのです。つまり、ノリクラの春の訪れは北海道並みに遅いということになり、夏は北海道並みに涼しいというわけです。
【Mt.乗鞍スノーリゾートへ】
Mt.乗鞍スノーリゾート事務所 | 山麓ゲレンデは雪不足のため先週で営業が終了 |
こちらはMt.乗鞍スノーリゾート事務所前。山麓ゲレンデは雪不足のため、先週で営業が終了しています。
出勤模様 | やっと終わるよ |
従業員の出勤は明日で最後。一部の方はスキー場の営業終了後も残りますが、大半の方はそれぞれの故郷に戻ったり、新たな仕事に赴く模様。「やっと終わった〜」という安堵の表情がいいですね。
登山届はこちらのポストへ− 提出義務化されています |
こちらは登山届を提出するポスト。昨年までは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、今年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考: 登山計画書を提出しましょう/長野県 http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html)
なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。
長野県は、「長野県安全登山条例」を2015年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を2016年4月11日に決定し、2016年7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)
条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。
ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。
【休暇村ゲート除雪開始、Mt.乗鞍 第3駐車場】
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休暇村 | 休暇村ゲレンデ(4月2日で営業終了) ★4月8日以降のツアーコースはこちらから全山登行★ |
観光センターから2kmほど進むと休暇村があります。休暇村ゲレンデは4月2日(月)で営業が終了しております。なお、Mt.乗鞍の全リフトの営業が終了する4月8日(日)以降のツアーコース方面へのアクセスは、こちらの休暇村ゲレンデから出発し、全山登行となります。
休暇村ゲート − 除雪が始まる |
さて、冬季は休暇村より先は通行止めとなっていましたが、4月に入って、休暇村ゲートから除雪が始まりました。この先、三本滝レストハウス前を通過して、三本滝ゲートから8km先の位ヶ原山荘まで除雪が進められ、ゴールデンウィークには乗鞍岳春山バスの運行が始まります。
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場〜三本滝ゲート (標高1600〜1800m) |
三本滝ゲート〜ツアーコース入口 (標高1800〜2000m) |
ツアーコース入口〜位ヶ原 (標高2000〜2500m) |
位ヶ原方面〜大雪渓 (標高2500〜2600m) |
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●4月7日(日)まで (Mt乗鞍営業期間) |
リフト乗車 | リフト乗車 | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月8日(月)〜17日(火)11時 (休暇村ゲート開門前) |
徒歩(休暇村G、スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月17日(火)11時〜27日(金) (休暇村ゲート開門後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月28日(土)予定〜5月下旬 (春山バス運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) | 徒歩(スノーシュー等) | |
●5月下旬〜6月30日(土) (大雪渓延長運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休 | ||
【岐阜県】5月15日(火)〜 | 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m) |
こちらが、今後のツアーコース・山頂方面へのアクセス方法です。4月から5月にかけては、週単位でアクセス方法が変わりますので、よく調べておく必要があります。
Mt.乗鞍 第3駐車場 |
現在、リフトが稼働しているのは、@やまぼうしリフト、A夢の平クワッドリフト、Bかもしかリフトの3本のみですから、こちらの第3駐車場を利用することになります。
チケットセンター | 常連アルペンレーサー − 次は夏の大雪渓で! |
第3駐車場からゲレンデに入ると、チケットセンターがあります。そこで出会ったのは、毎週ポールトレーニングをされている常連アルペンレーサーの方々。もちろん、今年の夏も乗鞍大雪渓でのトレーニングが計画されていて、再会することを約束しましたよ。
こちらはスキー場のゲレンデマップ。チケットセンターは地図中央下寄りにあり、ここから青線ルートの @やまぼうしリフト→A夢の平クワッドリフト→Bかもしかリフトの3本を乗り継いでむかいます。地図の注釈にあるようにチケットセンターからやまぼうしリフトの乗場までは滑走する必要がありますので、登山の方はリフト乗場までの移動が少ない、黄色線の休暇村ゲレンデ経由の方が良いでしょう。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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