ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2018/09/15) A
【大雪渓までの沿道の風景 U(三本滝〜大雪渓)】
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三本滝ゲート − ここからマイカー規制 |
観光センターから7km先にある三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。今日のレストハウス前駐車場は、観光センターと同様に閑散とした状態。
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もうストーブがないと寒いよ |
気温は15℃。雨が降り続いていますので、やや肌寒さを感じる状況。9月に入れば、朝晩だけでなく、日中も石油ストーブが必要な状況です。
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先日の土砂崩れ現場 手前が9月5日、奥が9月8日 |
三本滝ゲートの先の土砂崩れ箇所。手前の土嚢が1回目(9月5日)に発生現場で、奥に見える土嚢が2回目(9月8日)に発生現場です。
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9月8日の発生現場 樹木が徐々に傾き始める |
自転車などで通行の際は 素早く通過を |
こちらが2回目(9月8日)の発生現場で、周囲に残っていた樹木は伐採されましたが、残っているこちらの木が、徐々に傾いている模様...自転車などで通行する際には、立ち止まらず、状況をよく確認して素早く通過するようにされたほうがよさそうです。
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斜面から激しく流れる |
斜面からは降った雨が激しく道路の流れ落ちます。9月に入ってから、この水の流れが途切れる様子がほとんどなく、土砂崩れが発生しやすい状況だったと思います。
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摩利支天から荒田沢橋の区間 − 毎年安定して綺麗な紅葉を見せてくれる |
三本滝ゲートからさらに登って、摩利支天から荒田沢橋に向かう区間。この付近の紅葉は彩が綺麗で、上部の大雪渓・位ヶ原では年によっては、紅葉になる前に枯れてしまうこともあって、当たりはずれが多いものの、このエリアは、毎年安定して綺麗な紅葉を見せてくれます。
まだ、色づきは少し始まった程度で、色づきが例年よりも遅い状況です。見頃は来週あたりから始まると思われますが、これから数日間、気温が高い日が続くのが懸念材料で、紅葉の進み具合に影響がでないか心配です。
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位ヶ原山荘 | 完全に濃霧の世界 |
標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎると、完全に濃霧の世界へと突入します。
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風も強くなり、眺望の効かない状況。
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位ヶ原周辺 − 色づきが始まる |
位ヶ原周辺はきれいに色づきが始まったウラジロナナカマドがあちこちで確認できるようになってきました。
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紅葉が始まったウラジロナナカマド
− 緑から赤への変化が美しい ★大雪渓・位ヶ原周辺の紅葉は、賞味期限が短いので見逃しにご注意★ |
まだ、紅葉が始まっていない緑の部分も残っていて、七色状態を見せています。完全な黄色や赤よりも、これくらいの進行度合いだと葉の痛みも少なく、アップで撮影しても綺麗に撮れます。おそらく、次週末には見頃を迎えると思われます。大雪渓・位ヶ原周辺の紅葉は見頃を迎えてからの賞味期限は1週間もありませんのでご注意ください。
【雪渓下部】
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大雪渓入口 | 雪渓下部の雪解けは完了 |
ここからは大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部と雪渓中段の積雪は2週間前に完全になくなりました。
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大雪渓入口のウラジロナナカマド |
こちらは大雪渓入口のウラジロナナカマド。紅葉が始まりました。まだ、始まったばかりで、色合いがはっきりとしていません。
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足元にも紅葉が | ミヤマキンバイの紅葉 高山植物の紅葉は安定した発色 |
足元には高山植物の紅葉も目立つようになってきました。こちらはミヤマキンバイの紅葉。ウラジロナナカマドの紅葉は天候に大きく左右されますが、高山植物の紅葉は安定した発色を見せてくれます。ぜひとも、足元の紅葉にも注目してみてください。
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いつもお伝えしている石碑の岩。
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チングルマの紅葉 |
こちらのチングルマの紅葉もはっきりとしてきました。
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クロマメノキ |
石碑の岩は、春になって雪解けが進む中、大雪渓で2番目に出現し、大雪渓エリアの中で、最も早く、太陽を浴びることができ、多くの高山植物が見られます。こちらはクロマメノキ。紫の色の実がたわわにできています。例年、こんなにたくさんはできませんから今年は豊作です。クロマメノキやクロウスゴの実は雷鳥の貴重な食料となります。
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コケモモ | ホシガラスが食べたハイマツの実 |
その隣にはコケモモの実がなり、ホシガラスが食べたハイマツの実が捨てられています。雪のなくなった大雪渓ですが、いろいろな自然観察を楽しむことができます。
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