ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2018/09/15) B
【雪渓上部、しぶとく滑ります】
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雪渓上部全景 |
現在積雪が残っているのは雪渓上部左側のみ。雪渓上部右側は先々週の段階では残っていましたが、おそらく、先週までには雪解けが完了したものと思われます。
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今回の落書きの岩 −雪渓下端まで70メートル |
画像では濃霧がひどいため、雪渓上部左側の下端部分は見えませんが、落書きの岩から雪渓下端まで70メートルで、すでに昨年10月末よりも遠くなっています。
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2016年の雪渓下端(8月中旬、65m) 2016ノリクラ 雪渓カレンダーVol.15(2016/08/19〜20) C |
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2011年の雪渓下端(9月下旬〜10月上旬、61m) ノリクラ雪渓カレンダー Vol.21(2011/09/29〜10/01) B |
2012年の雪渓下端(9月下旬、65m) ノリクラ雪渓カレンダー Vol.21(2012/09/29〜30) C |
一昨年は今年よりももっと雪解けの早い(積雪の少ない)年で、8月中旬には今回と同じレベルになっています。また、2011年と2012年も例年よりも雪解けが早く、今回と同じレベルまで雪解けが進みましたが、いずれも9月下旬で、今年は2016年に次いで積雪の少ない状態となっています。また、2004年も2016年並に少ない年でした。
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文字が鮮明だった頃の落書きの岩(2005年9月) |
今となっては、なぜ落書きの岩というのか、よくわからない状態ですが、かつてはご覧のように、ペンキで書かれた落書きが鮮明でした。風雪の厳しい環境であっても10年以上経過しても消えずに残りますので、落書きはもちろんのこと、ごみなども投棄も絶対に行わないようお願いいたします。
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北寄りのエリア | 上端から下端まで23メートル 滑走できるレベルではありません |
こちらは北寄りのエリア。先週まで滑走されてのか、きれいなフラットバーンができています。ただ、長さが23メートルしかありませんので、もう滑走できるレベルではありません。
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上端部分 −昨年より2〜3週間早い雪解け | 上端から下端まで42メートル すでに昨年の10月末よりも短くなった |
こちらは上端部分。上端部分は昨年より2〜3週間早い雪解け。上端から下端までの距離は42メートルで、すでに昨年の10月末よりも短くなっています。
なお、2017年は100メートル。2016年は測定箇所の積雪が消滅し、2015年は133メートル、2014年は100メートル、2013年は128メートル、2012年は75メートル、2011年は79メートル、2010年も79メートル、2009年は91メートル、2008年は113メートル、2007年は85メートルでした。
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南寄りエリア | マーカーを置いて練習 |
滑走できるのは南寄りのエリアで、この雨の中でも、9名のスキーヤー・ボーダーがお越しになっていました。滑走エリアが短いため、ピッチを短くしたマーカーを置き、そこをうまく滑りぬけられまで何度もトライします。
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10本完走できたら練習終了 |
今日はこのラインを10本完走できれば練習終了!
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滑走距離は30メートルほど | ピッチが細かく、なかなか完走できず... |
下端部分が落ち込んでいるため、実際の滑走距離は30メートルほどしかありません。ですから10本なんてすぐにできそうですが、スキー2本分程度の細かなピッチに対応して滑るのは難易度が高く、完走がかなり難しいんです。
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隣ではアルペンボード | ハイクアップはアイゼン必須 |
その隣では常連のアルペンボーダーの方がポールをセットして滑走していますが、ソールが湾曲したブーツではスキーブーツのように硬い雪面を蹴り込んで登ることが困難で、ハイクアップの都度、アイゼンを装着されていました。
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2週間前の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2018/09/01) B |
今回の上端部分 高さで2〜3メートル、位置で5〜10メートル下がる |
左が先々週の上端部分、右が今回の上端部分。上端は高さで2〜3メートルは下がり、位置も5〜10メートルほど下がっています。9月中は雪解けスピードが衰えることはありません。
【肩の小屋、屋根が壊れても営業続けてます!】
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肩の小屋 − 悪天候でも営業中 |
こちらは大雪渓の北西にある肩の小屋。大雪渓からの登山道と畳平からの登山道が合流して山頂に向かう中継地点にあって、この雨の中でも、登山客の方が休憩に立ち寄っています。
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久しぶりにお会いしたスタッフの方。お元気そうで何より...
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お昼の軽食メニュー − 軽食コーナーではなく食堂にて提供 |
お昼のメニューは、いつもなら西側にある軽食コーナーで営業していますが、最近は食堂の厨房を使って提供しています。
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お盆前の台風20号で屋根や壁が損壊 |
実は盆明けに到来した台風20号の影響で屋根や壁が飛んでしまい、軽食コーナーや食堂のある旧館部分に大きな被害がありました。右の画像は食料を保管している大型冷凍庫。完全い損壊してしまい、基礎部分から施工しなおす必要があるため、復旧は来シーズンに入ってからとのこと。それまでは、必要な分だけ山麓から随時運んでくるとか...
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何とか復旧して営業してますよ〜 | 今シーズンは10月三連休(10月8日(月))まで営業します |
屋根損壊後も悪天候が続き、なかなか復旧工事にかかることができず、雨漏りに悩まされていましたが、現在は修復を終えて、ほぼ正常に復旧しています。今シーズンの営業は10月三連休が終わる10月8日(月)まで続けられますので、ぜひ、お越し下さい。
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