ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.3(2019/04/20) @
4月17日(水)11時に県道乗鞍岳線の休暇村ゲート〜三本滝ゲート間が開通し、今回のアクセスは三本滝ゲート隣のかもしかゲレンデからの出発となります。そのため、先週よりも若干アクセスが容易になりました。そして、次の週末には乗鞍岳春山バスの運行も始まり、本格的な春山シーズンへと突入することとなります。
4月は週単位でアクセス方法が変わり、特に春山バスの運行が始まると、静かなノリクラも一気に賑わいを見せるようになり、つい先日まで雪が降っていたとは信じられない雰囲気に様変わりします。
刻々と変化する様子を今回もお届けできればと思います。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月20日(土)、観光センター前駐車場、平成最後の満月】
満月の夜 − 夜空を煌々と照らす |
観光センター前駐車場から望む山頂方面には、快晴の空に満月が浮かんでいます。そして、一晩中、夜空を煌々と照らした満月が西の空に沈もうとしています。
平成最後の満月が沈む | 東の空が白み始める |
4時30分、夜空を照らす役目を終えた満月は、ちょうど高天ヶ原の頂に吸い込まれるように落ちて行きます。
この満月、今晩の役目を終えただけでなく、平成の夜を照らし続けた最後の満月でもあります。この平成という年は、ノリクラでも大きな変化がありました。平成15年(2003年)にはマイカー規制が実施され、観光客の激減を経験したり、乗鞍高原のスキー場も運営会社が2回もかわり、先が見えにくい時代だったかもしれません。そして、月の入りと同時に東の空が白み始めます。
朝焼けに輝く |
東の空が白み始めると、今度は平成最後の満月を受け止めた乗鞍の峰々がピンクに輝き始めます。
雲一つない晴天 |
そして、雲一つない快晴の朝を迎えます。このような朝のドラマチックは現象は特段珍しいことではありませんが、「平成最後」という節目を思うと、変化の多い31年だったようにも感じます。
乗鞍岳春山バスは4月27日(土)運行開始予定 |
さて、来週4月27日(土)より、乗鞍岳春山バスの運行が開始されます。乗鞍岳春山バスは冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を利用して乗鞍高原〜位ヶ原山荘を往復するバスです。かつては山頂方面に向かう春山スキーヤーのための会員バスでしたが、除雪して間もない道路は両脇に雪の壁がそそり立ち、車窓からの雪景色が楽しめることから、最近はスキーヤー・ボーダーよりも一般観光客の利用が多くなっています。
現時点では運行開始が正式には決定されていませんが、除雪はほぼ完了し、おそらく問題なく運行開始となる見込みです。正式に決定され次第、お知らせいたします。
【観光センターから三本滝レストハウスまで車で行く】
休暇村 | 休暇村ゲレンデ −しっかり雪が残っている |
こちらは観光センターから2kmほど先にある休暇村。先週は休暇村の目の前にあるこちらのゲレンデからツアーコースに向けて出発しました。ゲレンデの積雪も、例年だとそろそろ雪解けが目立つ状態になる時期ですが、今年はまだしっかりと雪が残っています。
冬季はこちらの休暇村ゲートまでしか通行することができませんでしたが、17日(火)より休暇村ゲートの冬季閉鎖が解除され、三本滝ゲートまでマイカーの通行が可能になりました。
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場〜三本滝ゲート (標高1600〜1800m) |
三本滝ゲート〜ツアーコース入口 (標高1800〜2000m) |
ツアーコース入口〜位ヶ原 (標高2000〜2500m) |
位ヶ原方面〜大雪渓 (標高2500〜2600m) |
|
●3月31日(日)まで (Mt乗鞍営業期間) |
リフト乗車 | リフト乗車 | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月1日(月)〜17日(水)11時 (休暇村ゲート開門前) |
徒歩(休暇村G、スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月17日(水)11時〜26日(金) (休暇村ゲート開門後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月27日(土)予定〜5月下旬 (春山バス運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) | 徒歩(スノーシュー等) | |
●5月下旬〜6月30日(土) (大雪渓延長運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休 | ||
【岐阜県】5月15日(水)〜 | 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m) |
こちらが今後のツアーコース・山頂方面へのアクセス方法です。4月から5月にかけては、週単位でアクセス方法が変わりますので、よく調べておく必要があります。なお、今シーズンの変更点は、リフト営業が例年より1週間早い所です。
⇔ | ||
2018年の県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4(2018/04/21) @ |
今回の県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝) 昨年より積雪が多い |
休暇村から三本滝ゲートまでは、ご覧のようにまだ道路わきに積雪が残っています。昨年と比較すると今年の積雪量の多さが実感できます。
2018年の県道乗鞍岳線(1700メートル地点) 2018ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4(2018/04/21) @ |
今回の県道乗鞍岳線(1700メートル地点) 切り通し部分の積雪は110センチ − 昨年より高い |
こちらは標高1700メートル地点で、観光センターから5kmほど進んだあたり。切り通し部分の雪の高さは110センチ。昨年よりも高い状態です。
雪解け水が夜間凍結 − スリップ注意 |
道路わきに積雪があるとご覧のように雪解け水が道路にしみだしてきて、それが夜間に凍結しますので、スリップには十分注意してください。今年の雪は柔らかく溶けやすいので、例年よりも路面凍結の頻度が高い可能性があります。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|