ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.4(2018/04/21) @
県道乗鞍岳線の休暇村ゲートが4月18日(火)に冬季閉鎖解除され、三本滝ゲートまでマイカー通行が可能になりました。それに伴い、今回は三本滝ゲート隣にあるかもしかゲレンデからのスタートとなります。そのため、先週の全山登行と比べればかなり楽にアクセスできるようになり、春を迎えるにつれて、山頂方面が少しずつ近い存在になってきました。
また、今回は天候にも恵まれ、「そろそろノリクラ通いのシーズンだよ!」と、毎年この時期になるとお会いする春山スキーヤー・ボーダーの方々の姿を見かけるようになりました。毎年、ノリクラにお越しになる方々の様子から、季節を感じるものでもあります。
そして、次週末の4月28日(土)には、乗鞍岳春山バスの運行が開始される見込みですので、ツアーコースから登る入山は今回が最後となります。登り慣れたツアーコースからの景色をしっかり脳裏に焼き付けて、次なるシーズンを迎えたいと思います。
なお、乗鞍岳春山バスの運行開始は、道路除雪状況により、延期される可能性があります。最終決定は、例年、運行開始の2〜3日前で、決まり次第、お知らせいたします。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月21日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは朝6時30分の観光センター前駐車場。
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快晴無風の朝 |
30分ほど前までは気温は3℃しかなく、ひんやりした雰囲気があったものの、現在は6℃まで上昇します。4月後半ともなると、5時前から空がうっすらと明るくなり、日の出がどんどん早くなって来ています。
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2017年の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) @ |
先週の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) @ |
今回の高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) 昨年・先週よりも多いように見える |
こちらは山頂方面、左は昨年、中央は先週、そして、右は今回の様子。先週と比べると、高天ヶ原を中心に雪解けが進んでいますが、剣ヶ峰方面は大きな変化は感じられません。17日(火)は平地では雨でしたが、標高の高い所では雪となり、そのため、雪解けが抑えられたのかもしれません。
また、昨年と比べると、高天ヶ原も剣ヶ峰も今年のほうが多いように見受けられますが、稜線付近などでは積雪が少ない所もあります(→4ページ目の【大雪渓下部】を参照)。
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乗鞍岳春山バスは4月28日(土)運行開始予定 今年から1便増便して1日5便に |
来週4月28日(土)より、乗鞍岳春山バスの運行が開始される予定です。今年から午前中に1便増便されて(※)、1日5便での運行ダイヤですが、始発便・最終便はこれまでと変わりありませんので、山頂方面に向かうスキーヤー・ボーダー、登山の方々には大きな変化はないと思われます。(※ 変更点 : 観光センター10時30分発が追加、それに伴い第2便が観光センタ9時40分→9時30分に変更)
運行開始まであと1週間となっていますが、終点の位ヶ原山荘までの道路除雪の進み具合によって、運行開始が延期されることがあります。運行開始決定は2〜3日前になりますので、正式な決定がありましたら、お知らせいたします。
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春の息吹 − ウバユリの新芽 |
ノリクラで本格的に芽吹きの春を感じさせるのは、もう少し先のことと思いますが、それでも、少しずつ春の息吹が感じられます。こちらはウバユリの新芽。本当に小さな春です。
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登山届はこちらのポストへ− 提出義務化されています |
こちらは登山届を提出するポスト。これまでは、三本滝レストハウスに設置されていましたが、昨年からスキー場入口に場所が変更されています。登山届の用紙は事前に用意する必要があります。また、インターネットでも申請できる仕組みがいくつかあります。(参考: 登山計画書を提出しましょう/長野県 http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html)
なお、登山届と合わせて山岳保険にも加入することをオススメします。
長野県は、「長野県安全登山条例」を2015年12月17日に公布・施行し、登山計画書の提出を義務付ける「指定登山道」を2016年4月11日に決定し、2016年7月1日から登山計画書の提出を義務化しました。( お知らせ−7月1日より長野県側登山道は登山届が必要です(長野県安全登山条例、指定登山道)(2016/04/13)。をご覧ください。)
条例の中では、遭難の発生のおそれが高いと認められる167の山岳と、1の景勝地を「指定山岳」として定め、指定山岳の山頂及び景勝地に至る主な登山道の起点となる122の登山口を「指定登山口」として定めます。その中で指定登山口から指定山岳の山頂及び景勝地までの区間にある登山道を「指定登山道」として定めます。
ノリクラにおいては、指定登山岳「乗鞍岳(朝日岳、摩利支天岳)」、指定登山口に「鈴蘭橋登山口、肩の小屋登山口」が指定され、指定の登山道の一部でも利用する場合は、登山届の提出が必要です。
【観光センターから三本滝レストハウスまで車で行く】
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休暇村 | 休暇村ゲレンデ |
こちらは観光センターから2kmほど先にある休暇村。先週は休暇村の目の前にあるこちらのゲレンデからツアーコースに向けて出発しました。所々で積雪が途切れていますが、思ったよりも積雪が残っています。なお、この道路の先に休暇村ゲートがあります。
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先週の休暇村ゲート −
まだ冬季閉鎖中でした ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2018/04/14) @ |
今回の休暇村ゲート 17日より三本滝まで通行可能になる |
冬季はこちらの休暇村ゲートまでしか通行することができませんでしたが、17日(火)より休暇村ゲートの冬季閉鎖が解除され、三本滝ゲートまでマイカーの通行が可能になりました。
【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】
スキー場〜三本滝ゲート (標高1600〜1800m) |
三本滝ゲート〜ツアーコース入口 (標高1800〜2000m) |
ツアーコース入口〜位ヶ原 (標高2000〜2500m) |
位ヶ原方面〜大雪渓 (標高2500〜2600m) |
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●4月7日(日)まで (Mt乗鞍営業期間) |
リフト乗車 | リフト乗車 | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月8日(月)〜17日(火)11時 (休暇村ゲート開門前) |
徒歩(休暇村G、スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月17日(火)11時〜27日(金) (休暇村ゲート開門後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) | 徒歩(スノーシュー等) |
●4月28日(土)予定〜5月下旬 (春山バス運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜位ヶ原山荘:標高2350m) | 徒歩(スノーシュー等) | |
●5月下旬〜6月30日(土) (大雪渓延長運行開始後) |
マイカー(県道乗鞍岳線) | 乗鞍岳春山バス(乗鞍高原〜大雪渓:標高2600m) ※6月24日(日)は天空マラソンのため運休 | ||
【岐阜県】5月15日(火)〜 | 乗鞍スカイラインシャトルバス(ほおのき駐車場〜畳平:標高1230〜2700m) |
こちらの表は、トップページの速報で掲示しているものですが、今回は3行目の部分になります。なお、来週からは乗鞍岳春山バスの運行が始まる予定ですから、さらに山頂方面へのアクセスが容易になることでしょう(4行目)。
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2017年の県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) @ |
今回の県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝) 昨年との積雪量の差に大きな違いはない |
休暇村ゲートから三本滝ゲートまでの約5kmは、まだ、道路周辺に積雪が残っていて、三本滝に近づくにつれて雪の壁が高くなって行きます。こちらは同じ場所・同じ時期を昨年と比べたところ。昨年よりも若干積雪量が少ない様子ですが、切り通し部分の高さに大きな違いはなさそうです。
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県道乗鞍岳線(1700メートル地点) |
こちらは標高1700メートル地点で、観光センターから5kmほど進んだあたり。切り通し部分の高さは80センチから1メートル程度。
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2016年の県道乗鞍岳線(1700メートル地点) 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5(2016/04/16) @ |
2017年の県道乗鞍岳線(1700メートル地点) 2017ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2017/04/22) @ |
ほぼ、昨年と同じ状況ですが、雪不足だった2016年よりも明らかに多い状況です。
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雪解け水が夜間凍結 −早朝の通行は十分注意 |
道路わきに積雪が残っていると、どうしても、雪解け水が道路にしみだしてきます。これが夜間凍結の原因になり、早朝はスリップに注意が必要です。この路面凍結もゴールデンウィークが過ぎる頃にはほとんど問題とならなくなるでしょう。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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