ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版
Vol.7(2025/10/18) @
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今年は中腹エリアでは紅葉の終息が一気に訪れたものの、山麓の乗鞍高原の色づきが遅い状態となっています。そのため、今週は見頃となるエリアがほとんどない状態となっています。昨年と比べて、中腹エリアでは1週間早く、山麓の乗鞍高原は1週間程度遅い状況です。
今年は昨年と同様、猛暑が続き、秋の訪れが遅い状態となっていますが、10月21日(火)にようやく初氷が観測されました。昨年より11日遅く、過去10年間で最も遅く、10年間の平均日より28日も遅い記録でした。また、翌日の10月22日(水)は畳平で一時雪が舞い、一気に初冬の雰囲気を感じさせるようになってきました。
なお、これから示す情報は、10月18日(土)時点の状況に基づくもので、今後の気候・天候によって大きく変わる可能性がありますのでご注意下さい(最新の情報はトップページの速報をご覧ください)
GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)
県道乗鞍岳線のカーブ番号とバス停だけの地図も用意しております。
【10月22日(火)、畳平、初氷】
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@ 2025/10/21 初氷観測 (畳平鶴ヶ池西側) |
A 2025/10/21 結氷 − 長さ50p・幅50p・厚さ1p (畳平鶴ヶ池西側) |
10月18日(土)の紅葉状況をお伝えする前に、10月21日(火)に初氷が観測されましたので、その点について少し触れておきます。
今年も冬の訪れの遅い状態が続いていますが、10月21日(火)6時10分、乗鞍岳畳平にある鶴ヶ池にて初氷が観測されました。観測時点の天候は、晴・気温1℃・風速4mで、結氷は鶴ヶ池西側に長さ50p・幅50p・厚さ1pでした。昨年より11日遅く、過去10年間で最も遅く、過去10年平均観測日より28日遅い記録でした。
先週までは、まだ気温の高い状態が続いていましたが、週が明けてから空気感がガラッと変わりました。
19日(日)に秋雨前線が日本の南に南下し、翌10月20日(月)には、大陸からの冷たい空気が入りやすい状態となり、濃霧から晴天に天候が回復したと同時に、畳平の最低気温は正午に1.4℃の最低気温を観測しました。そして、日付が変わって10月21日(火)も未明から良く晴れた影響もあって、初氷が観測されました。
さらに、10月22日(水)は、曇・気温0℃・風速4mで、昨日同様に鶴ヶ池にて結氷が見られ、9時ごろには一時雪が舞う状況でした。(積雪にはなっていないので、初雪としての記録にはなりません)
今年は記録的な猛暑が続き、気温が高めの日が先週まで続きましたが、やはり、10月20日を過ぎると、例年通り、初冬らしい状況になってくるものだと実感した次第です。
【紅葉情報−位ヶ原山荘〜三本滝(標高2350〜1800m付近)】
★終了(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
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位ヶ原山荘 |
位ヶ原山荘から三本滝までの中腹エリアの紅葉は、ほぼ完全に終了しました。
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位ヶ原山荘〜冷泉間 − あっという間に終了 |
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上部の大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉は、ピークに達してから落葉が始まるまでの期間が、今年は例年より長かったのですが、こちらの中腹エリアは、逆に例年よりも短く、一気に終了してしまいました。
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冷泉〜摩利支天間 − 僅かに残っている |
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冷泉より摩利支天付近は、まだ、落葉せずに残っている部分もありますが、寿命はわずかです。
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三本滝付近 − 強いて言うなら今週の見頃エリア |
三本滝付近では、発色のピークは過ぎているものの、まだ、落葉せずに残っていて、強いて言うならば、このあたりが今週の見頃のエリアとなります。
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三本滝〜休暇村間 − カラマツの色づきが始まる |
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三本滝より休暇村方面はカラマツ林となるため、ダケカンバなどの広葉樹よりも紅葉の時期が遅く、ようやく色づきが始まった状態で、おそらく、次週末には見頃を迎えるものと思われます。
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