【速報バックナンバー 2015年10月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2015-10


 

◎ 10月

<<Back(2015-09)   Sokuhou-Index   Next(2015-1112)>>

 

■2015年10月31日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.26<番外編>
 

@ 2015/10/31 10:20
青空に霧氷が冴える
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原6号カーブ)
A 2015/10/31 11:05
完全に銀世界
(県境付近 − 富士見岳方面)

B 2015/10/31 12:10
本日秋スキー最終日 − ほんとに最後まで通い続けました
(雪渓上部左側)

C 2015/10/31 14:15
山頂のエビの尻尾は20〜40センチ
(乗鞍岳山頂 剣ヶ峰)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 2015シーズン最後の速報をお伝えします。今日はグリーンシーズン最終日、これまでのご褒美のごとく、紺碧の青空と白銀の雪景色の見事な光景を見せてくれました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、怪しげに雲が流れる夜を迎えています。気温は3℃、昼過ぎから降り始めた雨は収まって、雲間からは星や月がのぞき始めています。やや強めの風が吹き、夜明け前までには路面が乾いていました。

一夜明けた乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温はマイナス2℃と氷点下まで冷え込み、車のフロントガラスなどは霜で凍結しています。そして、山頂方面を見るとやはり真っ白に...夜半に白くなったというよりも、昨日は終日小雪が降っていましたので、それが積もった模様。さらには山頂付近だけでなく、Mt乗鞍の鳥居尾根コース山頂付近や、かもしかゲレンデ最上部付近も白くなっています。そして、岐阜県側の乗鞍スカイラインは全線凍結で、山麓の平湯ゲートよりさらに下まで凍結して通行止め。長野県側も冷泉小屋付近からは積雪箇所が多くなり、三本滝ゲートより先が通行止めです。そのため、シャトルバスは両県とも運休です。

8時の三本滝ゲートの気温は2℃。この気温でも日差しの暖かさを感じるようになり、路面の凍結積雪箇所もかなり少なくなり、冬用タイヤを装着したタクシー等は、慎重に運転することを前提に通行許可とし、訪れた登山者はタクシーに乗合で大雪渓方面に向かいました。積雪凍結は三本滝上あたりの日陰箇所や、荒田沢橋〜冷泉小屋のつづら折れ箇所などで特にひどく、夏用タイヤでは登坂できない状態。位ヶ原山荘付近では積雪3〜5センチ程度あって、位ヶ原山荘の先の直線部分は完全に冠雪してしまいました。

位ヶ原から先は、真っ青な青空にダケカンバの霧氷の世界が広がり、厳冬期でもなかなか見られない幻想的な光景。しかし、日中になると強い日差しを受けてバラバラと音を立てながら落ち始め、現実の世界に引き戻されてしまいます。(下に続きます↓)

D 2015/10/31 06:30
夜明け直後の見事な霧氷(画像提供:三本滝ゲート様)
(大雪渓付近)
E 2015/10/31 12:45
逆三段紅葉 − 山麓の紅葉を眺めながらの秋スキー
(雪渓上部左側)

F 2015/10/31 11:25
日当たりの良いところはすぐに雪解け
(大雪渓前)

G 2015/10/31 14:00
登山道は積雪10〜20センチ
(肩の小屋〜剣ヶ峰登山道)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 11時の県境付近の気温はマイナス5℃、やや風があって寒いのですが、その寒さが異常なほど...いわゆる「空っ風」と呼ばれる乾いた風で肌に突き刺さるような冷たさがあります。さすがに県境付近の富士見岳方面は、冠雪していない部分がなくなり完全な白銀状態でした。

そして、先週、「31日も来ます!」と、宣言していたスキーヤー・ボーダーの方々も大雪渓にやってきました。真っ白になった大雪渓に思わずスマホを取り出して撮影大会に...雪渓上部左側に到達してブーツを履こうとしてもシェルが冷えて固くなり足がはまらない...氷点下の気温ですから無理もありません。新雪は10センチ程度で、くぼみをほぼ完全に覆い尽くすほどの積雪があるものの、雪渓そのものはかなりハードで、ポールを張るためのドリルの歯が立たないほどでした。また、スキーブーツで歩くのも、バーンが固すぎて足元がおぼつかない状況でした。しかし、眼下には白いビロードのハイマツ帯とその遠方には乗鞍高原の紅葉が広がり、「逆三段紅葉」が楽しめる状況。そんな稀有な光景に飛び込むように今日も果敢に滑り続けます。そして、最後には「本当に終わっちゃうんだ...」と、何度もノリクラを見上げながら寂しそうに下山するスキーヤーの様子が印象的で、今シーズンのノリクラでの成果を 来るウインターシーズンでぜひとも開花させてもらいと感じたところです。

この状態ですから、肩の小屋から乗鞍岳山頂の剣ヶ峰へ向かう登山道は完全に積雪状態で10〜20センチほどの新雪。午後になると、山頂・大雪渓に雲が流れて曇ってきましたが、それ以上の天候の変化はなく、逆に午後は風が緩んで穏やかな状況に。稜線から先は誘導ロープの支柱などにびっしりとエビの尻尾が張り付き、標高3026メートルの剣ヶ峰山頂では山頂鳥居に20〜40センチもの大きなエビの尻尾が...気温はマイナス6℃まで低下しているため、日差しがあっても全く溶ける気配がありません。

15時の大雪渓は人影の全くなく、午前中以上に穏やかな状況で、本当にこれでグリーンシーズンが終わってしまうのかと錯覚するほど。でも、大雪渓周辺はオスの雷鳥が激しく鳴きながら真っ白な姿で飛行する様子があちこちで見られ、冬に向けて標高の低いところに移動を開始しようとしているのかもしれません。

今日は終日穏やかな天候の中、見事な銀世界を見せてくれ、シーズン最後を無事に乗り切ることができました。今シーズンも最後までご愛読くださりありがとうございました。来シーズン再開の予定は下記の通りですが、また、来シーズンもこれまでと変わらずご覧くださいますようお願いいたします。 (2015/10/31 18:30更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、今回取材分の
ノリクラ雪渓カレンダーVol.26<番外編>  および、前回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/31〜25)<最終号>をもって今シーズンの連載を終了させていただ来ました。速報も今回の10月31日(土)で終了させていただきます。なお、連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。

| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/31 06:00
岐阜県側 乗鞍スカイライン全線凍結通行止
長野県側 県道乗鞍岳線は三本滝ゲートより積雪通行止
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

@ 2015/10/31 06:00
快晴 − 山頂方面は雪化粧
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温はマイナス2℃。画像は夜明け前のため曇っているように見えますが、うっすらとした雲が若干ありますが快晴です。昨日の降雪で山頂方面は真っ白になり、Mt乗鞍の鳥居尾根コースの頂上付近やかもしかゲレンデの最上部・ツアーコース入口付近も白くなっています。
畳平の天候は、晴、気温マイナス11℃、風速5メートル。岐阜県側乗鞍スカイラインは全線凍結のため通行止め。おそらく、終日通行止めとのことです。
また、長野県側県道乗鞍岳線は冷泉小屋あたりからカーブなどの吹き溜まりに所々積雪がみられ、県境付近はエビのしっぽが5センチほど成長しているとのこと。そのため、三本滝より上部は通行止めとする予定とのこと。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに運休です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えしますが、上部エリアへのアクセスができないため、限定的な情報になることをあらかじめご了承ください。(2015/10/31 06:40更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月25日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号>    紅葉情報は7ページ目
 

@ 2015/10/25 09:00
三段紅葉 − 山頂はうっすらと冠雪
(Mt乗鞍 − キッズゲレンデ)
A 2015/10/25 11:40
積雪数センチ − 全面雪化粧
(大雪渓)

B 2015/10/25 12:30
雪飛沫を舞い上げて − 果敢に攻める!
(雪渓上部左側 − レーシングキャンプ)

C 2015/10/25 14:45
気温−6℃、猛烈な突風  「社に逃げ込め!鳥居に掴まれ!」
(乗鞍岳山頂 剣ヶ峰)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨晩の降雪で真っ白になった山頂と、終日雲一つない真っ青な快晴の素晴らしい光景がでしたが、終日 冷たい強烈な風が荒れ狂った一日でした。なお、今回取材分をもって今シーズンのノリクラ雪渓カレンダー連載は終了し、次週末の10月31日(土)は、トップページの速報のみとさせていただきます。

昨晩19時30分ごろから、乗鞍高原では突然雨が降り始め、その後も断続的に降ったりやんだりを繰り返します。気温は8〜10℃程度で、標高2350メートルの位ヶ原山荘でも雨、しかし、頂上小屋では降り始めから雪だった模様で、一夜明けると、山頂付近はうっすらと冠雪していました。

早朝6時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます、気温は2℃、夜明けとともに、山頂付近の雲が抜けて、冠雪の様子が確認できます。昨晩の雨は日付が変わるころにはほぼ収まり、夜明け前には路面は乾いて、長野県側の県道乗鞍岳線は、大雪渓までは問題なく通行できる状態(大雪渓〜県境は積雪凍結)。しかし、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、12km地点前後の大丹生付近で路面凍結がみられ通行止め、それにともにない、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに運休です。

早朝はそれほど寒さを感じませんでしたが、日が高くなる日連れて、空気に冷たさが伴うようになり、日差しがあっても寒さを感じる状況。そして、風も少しずつ強くなってきます。乗鞍高原の紅葉もそろそろ終盤を迎えはじめましたが、カラマツはまだまだきれいな発色を見せ、快晴の青と、山頂の冠雪の白、そして、カラマツの紅葉の黄色の三段紅葉が楽しめます。

大雪渓など上部エリアは早朝から強風がみられ、普段は自転車通行止を実施しない県道乗鞍岳線ですが、今日は三本滝から上部は自転車通行止めとなりました。また、シャトルバスは運休となっていますので、タクシーで大雪渓まで向かう登山者の方々が多く、観光センターではメンバーを集めて乗合でタクシーを使用される様子が見られました。

▼ 上部の状況は予想以上に厳しく、10時の三本滝ゲート(標高1800メートル)では15℃あった気温は、上部に向かうにつれて急激に低下し、標高2230メートルの冷泉小屋では4℃、標高2350メートルの位ヶ原山荘では2℃、標高2600メートルの大雪渓では0℃、そして、標高2720メートルの県境ではマイナス3℃でした。

岐阜県側の乗鞍スカイラインは10時30分に通行止めが解除されたものの、長野県側の県道乗鞍岳線は、県境から50メートルほど下がったところに積雪箇所が残り、スタッドレスタイヤでもスリップするほど。そのため、いつもなら、乗鞍スカイラインが開通すれば、県道乗鞍岳線も畳平まで通行可能になるところ、今日は積雪区間の除雪などを実施し、12時になってようやく県境ゲートがあけられて全面開通となりました。それに伴い、乗鞍高原からのシャトルバスは12時便から運行開始となりました。強い日差しがあっても、氷点下の気温であれば、自然融雪は難しいところです。

大雪渓周辺は新雪が数センチ降り積もり全面雪化粧。今日も常連のスキーヤー・ボーダーの方々が大雪渓お越しになり、トレーニングを行っています。うっすらと積もった新雪は少し締まった感触があり、バーン全体は堅めの状態。ほとんどのところをアイゼンなしで登っていけるスキーブーツですら、足元がおぼつかない状況があって、この時期らしいバーン状態といえます。それでも、「次週末の31日(土)も道路状況が許せば、滑りに来る予定です。」と、おっしゃり、「もうノリクラが終わっちゃうのか...」と、今シーズンを振り返って少し寂しそうな様子がみられました。

▼ その後、大雪渓から山頂方面に向かいます。大雪渓〜肩の小屋登山道の積雪は入口から入ってすぐから始まり、肩の小屋から先は全面積雪。今日は入山者が少なく、踏み固められたところが少なく、ツルツル状態はありませんでしたが、それでも、今後、日数が経過すると固くなるため、アイゼンなどの装備が必要になってくると考えられます。

14時の山頂の気温はマイナス6℃。雲一つない快晴で、御嶽山から中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、穂高連峰や北アルプス、そして、白山までばっちり見られる絶好のコンディション。ただ、猛烈な突風が吹き抜け、山頂神社の社の中にいても飛ばされるほどの状況。とても長時間滞在できる状態ではなく、滑りやすい足元と突風に気を付けながら慎重に下山して行きました。なお、この強風で社や鳥居の「エビのしっぽ」はほとんど飛ばされていました。

今日のシャトルバスは、始発の12時便が2台でそれ以降は1台運行。観光センター前駐車場は6時の時点で20台で、8時くらいまでは増減はありませんでした。また、県道乗鞍岳線の自転車通行止めは11時30分に解除され、ヒルクライマーは、午前が6台、午後2台、合計8台でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号> は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/25 19:00更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、今回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/25〜25)<最終号>をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。次週末の10月31日(土)は、トップページの速報のみの掲載とさせていただきます。
なお、連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。

乗鞍周辺の道路・各施設は、「
2015シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定」をご覧ください。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/25 06:10
県道乗鞍岳線:大雪渓まで通行可
乗鞍スカイライン:凍結通行止
シャトルバスは長野側・岐阜側ともに運休
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

A 2015/10/25 06:10
快晴 − 山頂付近はうっすらと積雪
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

B 2015/10/25/ 05:45
山頂方面の様子(画像提供:三本滝ゲート様)
C 2015/10/25 05:45
県境付近の凍結路面(画像提供:三本滝ゲート様)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書6時現在の観光センター前駐車場の気温は2℃、手がかじかむ状態ですが、快晴無風で寒さはさほど感じません。先ほどまで山頂付近にかかっていた雲は、日の出とともに抜け始め、朝日の当たる山頂付近の山肌は昨晩の降雪がうっすらと積もっている状態です。

長野県側県道乗鞍岳線の早朝パトロールを行った三本滝ゲートの方の話では、大雪渓付近は車のドアが開かないほどの強風。大雪渓までは道路凍結はないものの、それより県境方面(畳平方面)は道路凍結のため、長野県側県道乗鞍岳線は、大雪渓までの通行にするとのこと。

6時05分現在の畳平の天候は、晴、気温マイナス6℃、風速8メートル。岐阜県側乗鞍スカイラインは大丹生付近(12km地点前後)で凍結があり通行止めです。そのため、シャトルバスは、長野県側・岐阜県側ともに運休となります。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/25 06:40更新)


【長野県側シャトルバス晩秋ダイヤ(10/19〜31) − 10月19日(月)〜31日(土)は便数が大幅に減少しています 】
<上り 観光センター発> 7:00  9:00  10:00  12:00  14:00  15:30
<下り 畳平発> 8:05  10:05  12:05  14:05  16:05  16:30
概ね、2時間に1便の運行間隔で、上下とも始発便と最終便は変わりません。
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月24日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号>    紅葉情報は7ページ目
 

@ 2015/10/24 09:40
ふかふかの落葉の絨毯 − 柔らかさを感じながら
(善五郎の滝 遊歩道)
A 2015/10/24 10:25
カラマツがゴールデンオレンジに輝く − 紅葉シーズン終盤へ
(県道乗鞍岳線 − 休暇村〜三本滝間)

B 2015/10/24 11:45
何もなくても青空だけは冴えわたる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原7号カーブ付近)

C 2015/10/24 12:45
気温4℃ − 日差しがあり暖かな気候 ビールがうまい!
(大雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月最後の土日を迎えましたが、シーズン終盤とは思えない穏やかな一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい月が頭上に昇り、時折、怪しげな雲が流れる様子がみられるものの、ほぼ、快晴の星空が広がっています。気温は6℃、西からの弱い風が流れがあり、思ったほどの寒さを感じさせない夜です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲一つない快晴。6時の気温は4℃ですが、昨晩同様に寒さがありません。朝一番で到着したタクシーの運転手さんも「今日は暖かいねぇ〜」の一言から朝の挨拶が始まります。10月後半に入り、乗鞍スカイラインの凍結通行止めがみられる日が多くなってきましたが、今日は凍結箇所などなく、通常どおり、7時に開門されました。シャトルバスも7時に運行が始まりますが、長野県側のシャトルバスは19日(月)より、Aダイヤのほぼ半数に減便された晩秋ダイヤでの運行です。

シャトルバス乗車券販売所には、シャトルバスの運行状況を確認される方のほか、「アルプス山岳郷周遊バス」の試験運行に関する問い合わせにお越しになる方もたくさんいらっしゃいます。「アルプス山岳郷周遊バス」は、上高地・乗鞍の二つのエリアをスムーズに観光するために、乗鞍高原と上高地の玄関口を結ぶ目的で運行され、乗鞍高原・白骨温泉、沢渡を周回運行するもので、今回は23日(金)〜25日(日)まで 試験運行が実施されます。また、今回は周遊バスに乗車の方は沢渡から上高地へのシャトルバスが無料になります。

「アルプス山岳郷周遊バス」の始発便が到着した8時30分ごろには、観光センター前の路線バス停には20名〜30名程度の乗客が並んでいて、マイクロバス2台が到着したものの、全員が乗り切れないほどの人気振り。中にはスーツケースを持った海外の観光客の方もいらっしゃったほどでした。

8時過ぎになると、上空には筋状の雲がたなびくようになり、南風がやや強くなります。その風には寒さは全くなく、小春日和が続きます。乗鞍高原の紅葉は見頃を過ぎつつある状況で、善五郎の滝 遊歩道は、大半のミズナラが落葉し、地面は落葉の絨毯でふかふか状態。一歩一歩踏みしめながら歩くのが何とも心地よいものです。

11時の三本滝ゲートの気温は15℃、やや強めの南風が吹き、上空は再びきれいな青空に。風に暖かさがあって、長袖だと暑さを感じる方も多かったはず。そして、かもしかゲレンデは、草刈機のエンジン音が高らかに響いていて、ゲレンデ内の草刈りが始まりました。来るウインターシーズンに向けて、少しずつ冬支度が始まっています。

綺麗な青空が続きますが、位ヶ原山荘の先の位ヶ原11号カーブ付近から冷たい風に変わり、気温が一気に低下します。12時の大雪渓の気温は6℃、風が収まると日差しの暖かさがあるものの、風が吹き出すと一気に体温が奪われる状況。そんな中、常連のスキーヤーの方々が、缶ビールで傾けてお昼休みです。「10月下旬でこんなに穏やかな状況はめったになく、今までの経験の中では、積雪量は今年が一番だと思う...」と、おっしゃっていました。また、地元のヒルクライマーの方は「今日は寒すぎて体温が上がらず、体が思うように動きませんでした。今日で今シーズンのヒルクライムは最後かな...」と、おっしゃっていました。

午後になると、山頂方面から激しく雲が流れ込むようになり、気温も4℃まで低下します。明らかに天候悪化のサインで、常連のアルペンボーダーの方は「どうしよう...明日はシャトルバス無理かなぁ〜」と、明日のシャトルバス運行可否を心配する様子がみられました。雲はさらに低くなり、大雪渓をほぼすべて覆い尽くす状態になったものの、再び山頂付近まで視界が戻るなど、天候は小康状態となっています。
なお、明日は冬型の気圧配置が強まって、気温低下が見込まれます。路面が乾いていれば問題ありませんが、夜露・霧などで路面凍結する恐れもあり、その場合は、シャトルバス運休の可能性もあります。

今日のシャトルバスは、始発の7時便、9時便、10時便の午前中の便は すべて2台運行でした。観光センター前駐車場は6時の時点で40台で、9時で半分程度埋まりました。また、ヒルクライマーは、午前が21台、午後4台、合計25台でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.25<最終号> は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/24 16:45更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2015ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、今回取材分のノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2015/10/24〜25)<最終号>(次週末掲載予定)をもって今シーズンの連載を終了させていただきます。次週末の10月31日(土)は、トップページの速報のみの掲載とさせていただきます。
なお、連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2015年 2016年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
速報 ×
ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × × プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>
プレリリース版<上旬終了>
正式版<中旬開始>
 

●速報●
<2015年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2015年12月〜2016年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載 を実施できない週もあります。
<2016年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2016年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2016年5月中旬頃を予定しております。

乗鞍周辺の道路・各施設は、「
2015シーズン終了に伴う 当WebSite、道路交通・各施設の営業終了と来年度再開予定」をご覧ください。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/24 06:10
快晴−乗鞍スカイラインは通行可(自転車強風通行止)
シャトルバスは長野側:晩秋ダイヤ 岐阜側:Aダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

@ 2015/10/24 06:10
山頂に横たわる雲が赤く朝焼け
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書6時現在の観光センター前駐車場の気温は4℃、気温の割には寒さを感じない朝です。天候は雲一つない快晴ですが、ノリクラの峰々にはご覧のように雲の帯がかかり、それが朝日を浴びて赤く燃えています。観光センター前駐車場のマイカーは、週末としては少な目。周辺の紅葉も晩秋らしい深い色合いに染まっています。
畳平の天候は、濃霧、気温マイナス2℃、風速8メートル。バス・タクシーの通行は可能なものの、強風のため、自転車通行止めとなっています。また、シャトルバスは長野県側は晩秋ダイヤ(下記参照)、岐阜県側はAダイヤでの運行が開始される予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/24 06:40更新)


【長野県側シャトルバス晩秋ダイヤ(10/19〜31) − 10月19日(月)〜31日(土)は便数が大幅に減少しています 】
<上り 観光センター発> 7:00  9:00  10:00  12:00  14:00  15:30
<下り 畳平発> 8:05  10:05  12:05  14:05  16:05  16:30
概ね、2時間に1便の運行間隔で、上下とも始発便と最終便は変わりません。
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月18日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24)     紅葉情報は6ページ目から)
 

@ 2015/10/18 09:15
母娘でちょっとお散歩に − 大カエデと記念撮影
(乗鞍高原 − 一の瀬大カエデ)
A 2015/10/18 10:20
まるで絵画を見ているような錯覚
(乗鞍高原 − 鈴蘭橋)

B 2015/10/18 12:05
空の近さを感じながら − 歩いてもヒルクライム
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原7号カーブ)

C 2015/10/18 14:15
雪見登山 − 登山道には積雪はなく終日晴天
(蚕玉岳山頂付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日も岐阜県側の乗鞍スカイラインが午前中凍結通行止めでした。しかし、きれいな晴天が終日続き、通行止めの影響から今日の登山道は午後になっても多くの方が見える状況となりました。

早朝6時の乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。気温は4℃、それほど寒くは感じません。朝の速報でもお伝えしたように、岐阜県側の乗鞍スカイラインが7km地点より先で凍結箇所があり今日も通行止め。そのため、長野県側・岐阜県側 双方のシャトルバスが運休となりました。
そのため、7時の開通時間を待たずに、タクシーに次々と乗り込んで山頂を目指します。

8時近くになると雲一つなかった状態から、少しずつ雲が浮かぶようになります。日差しはぽかぽか陽気を通り越して、肌を焦がすほどの勢いです。シャトルバスが運休ですが、乗鞍高原や一の瀬方面の紅葉散策で十分楽しめる状況になっていますので、バスが動き出すまで紅葉散策を楽しみ、その後、観光センターに戻ってくる予定という方もいらっしゃったようです。

一の瀬園地は今日もたくさんの方がお越しになり、その中でも大カエデは一番人気。青空に鮮やかな発色が冴えわたり、見頃がまだまだ続いています。近所のペンションの母娘のお二人も、散歩ついでにカメラ片手に大カエデにお越しの模様。見飽きるほど何度も大カエデを見ているはずですが、やはりこの鮮やかさには毎年感動させられるものです。そして、一の瀬園地はもちろんのこと、乗鞍高原一帯が錦絵のごとく、見事な紅葉で彩られ、中でも鈴蘭橋から望む山頂方面をバックに観覧できる紅葉は、まるで絵画を見ているような錯覚さえ覚えます。

今日は日差しが強く、8時過ぎには肌を突き刺すほどの強さがあって、景色は晩秋なのに、陽気は9月並みといった感覚。それでも日かげに入るとヒヤ〜っとした空気が流れ、そんなところに晩秋の雰囲気が感じられます。

乗鞍スカイラインは10時40分に通行止め解除され、シャトルバスは11時便から運行が始まりました。お昼前に雲量が多くなって、日が陰るタイミングがみられたものの、正午ごろには再び青空が優勢となります。
朝8時に観光センターを出発したヒルクライマーの方々と位ヶ原で再会しました。出発してすでに4時間が経過していますが、写真を撮りながら、また、おしゃべりを繰り返しながらゆっくり登ります。くっきりとした青空が冴えわたり、そんな透明感あふれる光景に見るものすべてに感動の嵐...黄色い歓声がノリクラにこだましていました。

正午の大雪渓の気温は11℃。冷たい空気が漂う瞬間があっても、日差しの強さにかき消されてしまいます。今日の大雪渓にはアルペンスキーのグループとボードのグループのほか、先週に引き続き、スキー道具一式と自炊道具一式を背負って三本滝からヒルクライムでやってきた常連スキーヤーがお越しになっていました。ぽかぽか陽気の中、雪渓の傍らでビール片手に寄せ鍋をつつくランチタイムは、これ以上ない至福の時。眼下には真っ黄色に染まった乗鞍高原が一面に広がり、そんな景色を眺めながらのお昼休みは贅沢そのものです。

午後からは、山頂方面に向かいます。今日はシャトルバスの運行がお昼近くになってから開始された影響もあって、登りの登山者がかなり多い状況。登山道上の雪は完全になくなったものの、すぐ近くにはまだ積雪が残っている箇所があって、登山の足を止めてシャッターを切る様子が何度も繰り返されます。

14時の山頂の気温は6℃、体感的には全く寒さはなく、訪れた登山者も暑くてアウターをザックに押し込む様子がみられるほど。日差しが強く、13日の初冠雪の名残はほとんどなく、山頂鳥居のエビのしっぽは皆無でした。くっきりとした青空が広がり、周囲の稜線上におは雲の帯が並ぶものの、視界は良好で、御嶽山・中央アルプス方面以外はすべての山を確認することができました。また、山頂神社は今日で閉鎖とのことで、神主の方は何とか一年無事に終了することができたとおっしゃっていました。なお、畳平の乗鞍本宮は20日までとのことでした。

今日のシャトルバスは、始発の11時便から ほぼすべての便が2台運行でした。観光センター前駐車場は10時ごろに満車に近い状態になったものの、満車になることはありませんでした。また、ヒルクライマーは、午前が21台、午後5台、合計26台でした。

今日は晩秋とは思えないぽかぽか陽気に包まれ、「また来週も来たい」とおっしゃるスキーヤーやヒルクライマーもいらっしゃるほどでした。この時期は穏やかであれば、本当に過ごしやすいものの、いったん荒れると完全に真冬となってしまい、天候変化を常に気にかけながら行動する必要があります。なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/18 18:45更新)

【10月18日(日)現在の紅葉情報 −乗鞍高原一帯がピークに近い状態まで鮮やかになっています】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。
今年の紅葉の進捗は特に上部エリアで例年より1週間から10日早い状況で、例年なら中腹ではまだ見頃が続いている時期ですが すでに終わって、山麓へと紅葉前線が移っています。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、完全に終了しました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、完全に終了しました。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近も、完全に終了しました。
● 標高1800〜1500メートルの三本滝〜乗鞍高原は、見頃のエリアで、特に乗鞍高原一帯はほぼピークに近い様子で、昨年よりもやや早い状態。一の瀬大カエデは14日(水)あたりでピークを迎え、今日はやや落葉がみられるものの少なく、鮮やかな発色が続いています。また、休暇村〜三本滝のカラマツもピークの発色まであと一息といったところになってきました。

| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/18 06:10
快晴−乗鞍スカイラインは凍結通行止
シャトルバスは始発便運休、次便以降は現時点未定
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

@ 2015/10/18 06:15
山頂付近の冠雪はかなりなくなりました
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は4℃。雲一つない快晴の朝です。観光センター周辺は屋根から落ちる夜露でまるで雨が降ったかのように濡れています。霜は降りていません。なお、山頂付近の積雪・冠雪はかなりなくなりました。
畳平の天候は、晴、気温マイナス2℃、風速1メートル。岐阜県側乗鞍スカイラインは7km地点より凍結のため通行止めです。なお、長野県側県道乗鞍岳線は通行可能で、タクシーで等は大雪渓まで通行できますが、シャトルバスは始発の7時便は運休が決まり、次便以降は現時点未定とのことです。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/18 06:40更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月17日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24)     紅葉情報は6ページ目から)

@ 2015/10/17 09:10
ピーク過ぎても落葉が少なく鮮やか − 早目のお越しを!
(乗鞍高原 − 一の瀬 大カエデ)
A 2015/10/17 10:10
シャトルバス午前中運休 − タクシー乗場には乗車待ちの列
(観光センター前駐車場 − タクシー乗り場)

B 2015/10/17 11:30
乗鞍高原は暖色系に染まる
(乗鞍高原 − 夜泣峠)

C 2015/10/17 16:20
山頂登山道の積雪はかなり溶け、登行に支障はない
(剣ヶ峰登山道)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 天候はまずまずだったものの、岐阜県乗鞍スカイラインの凍結通行止めによりシャトルバスが午前中運休となり、タイトなスケジュールの一日となってしまいました。

日付が今日に変わるころの乗鞍高原は、雲一つなく月のない満天の星空が広がっています。気温は6℃、ほぼ無風で、思ったよりも寒さを感じさせない状況。星たちも寒くないのか、小刻みに体を震わせる者はほとんど見当たりません。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、快晴無風の朝を迎え、6時の気温は3℃と冷え込みます。畳平の天候は晴、気温マイナス1℃、風速5メートル。乗鞍スカイラインは森林限界以下(森林内)の5km地点から上部で霜による凍結箇所が何か所か見られ通行止めです。しかし、長野県側の県道乗鞍岳線は、朝一番のパトロールで凍結箇所は全く見られず、予定通り7時に開門されました。乗鞍高原を出発する長野県側のシャトルハスは、乗鞍スカイライン通行止めを受けて運休。霜による凍結ですから、日中の日差しですぐに溶けるだろうと思ったものの、いつまでたっても開通の連絡がありません。

シャトルバスが運休となれば、タクシーが稼ぎ時...
「新シーズンは今回で3回目のノリクラなんですが、前回・前々回ともに雨のノリクラでした。この晴天ですから、どうしても山頂に向かいたいです。」と、おっしゃる山ガールのお二人をはじめ、「春のバックカントリーでは山頂に立つことができなかったのでrどうしても行きたい」など、「どうしても...」と、おっしゃる方が多くみられ、乗車待ちの列が途切れることはありませんでした。

乗鞍高原の紅葉が本格的な状態となり、ほぼピークに近い状態。一の瀬 大カエデは、10月14日(水)の速報では、三段紅葉の素晴らしい景色に出会うことができました。それから3日間経過していますが、一部で落葉が見られるようになってきたものの、発色が鮮やかで、今シーズンの大カエデをご覧になっていない方はぜひともお早目にお越しください。

乗鞍スカイラインは11時10分に通行止めが解除され、乗鞍高原を出発するシャトルバスは12時便より運行開始が決まります。どうしても山頂に向かいたいという方の多くは、前述のとおり、タクシーですでに向かってしまい、シャトルバスは2台運行されたものの、それ以降の便は乗客が増えることはありません。
正午の乗鞍高原の気温は16℃、気温そのものは暑くもなく寒くもない状態ですが、お昼近くから、日差しが戻ってきて、強烈に暖かさが感じられるようになってきます。明け方の冷え込みがウソのような状況です。

観光センターを出発すると、途中の夜泣峠から望む乗鞍高原一帯は小麦色に輝く紅葉が全面に広がっています。この景色を見ていると、なぜかホッとするもの...晩秋の最後の輝きといってよいでしょう。また、三本滝を通過すると、夜泣峠とは対照的に紅葉はほぼ終了。荒涼としたダケカンバの枝ぶりが晩秋にはピッタリなように感じました。

13時の大雪渓の気温は6℃、寒いはずですが、今日は風がなく強い日差しがあって、ほとんど寒さがありませんでした。そして、12〜13日に降った深雪が、雪渓表面のくぼみにかなり残っていて、純白の新雪が、黒く汚れた雪渓表面を真っ白に漂白しています。今日の大雪渓には右からコブの滑走、ポールをセットしてのトレーニング、ボーダーの方がお越しになっています。バーンはやや堅そうですが、バーン表面から湧き出すように水がしみだしている場所があって、バーンが固いのか緩いのかよくわからない状況でした。

14時過ぎには一時あられが降り、その後も16時ごろに再びあられ、その後雷鳴が鳴り響き、午後からやや不安定な状況となりました。また、山頂方面は三連休後の降雪・初冠雪で一時、真っ白となりましたが、かなり融雪が進み、画像Cのとおり、物陰に一部残る程度で、登行に支障がない状態となっています。

今日のシャトルバスは、始発の12時便が2台のほか、その他各便1台運行でした。観光センター前駐車場は満車になることはありませんでした。また、ヒルクライマーは、午前が6台、午後17台、合計23台でした。

明日は良い天候が続く予報のようですから、晩秋の乗鞍へ紅葉散策、または残雪を眺めながらの登山へとお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/17 19:20更新)
 

【10月17日(土)現在の紅葉情報 −乗鞍高原一帯がピークに近い状態まで鮮やかになっています】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。
今年の紅葉の進捗は特に上部エリアで例年より1週間から10日早い状況で、例年なら中腹ではまだ見頃が続いている時期ですが すでに終わって、山麓へと紅葉前線が移っています。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、完全に終了しました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、完全に終了しました。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近も、完全に終了しました。
● 標高1800〜1500メートルの三本滝〜乗鞍高原は、見頃のエリアで、特に乗鞍高原一帯はほぼピークに近い様子で、昨年よりもやや早い状態。一の瀬大カエデは14日(水)あたりでピークを迎え、今日はやや落葉がみられるものの少なく、鮮やかな発色が続いています。

| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/17 06:05
快晴−乗鞍スカイラインは凍結通行止
シャトルバスは岐阜県側・長野県側ともに運休
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

A 2015/10/17 06:05
山頂付近には12〜13日の初冠雪が残る
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は3℃と冷え込んだ朝を迎えます。山頂付近は6時過ぎから朝日で赤く染まり始め、その山頂方面は12〜13日の初冠雪がまだ残っている様子が確認できます。先週の三連休の翌週ということもあって、観光センター前駐車場は平日並みの静かさです。
畳平の天候は、晴、気温マイナス1℃、風速5メートル。岐阜県側乗鞍スカイラインは5km地点から霜による凍結箇所があり現在通行止めです。なお、長野県側の県道乗鞍岳線は凍結箇所はなく、通常通り通行可能です。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに乗鞍スカイライン通行止めのため、運休となっています。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/17 06:40更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月14日(水)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.24     紅葉情報は6ページ目から)
 

@ 2015/10/14 08:40
初冠雪の乗鞍岳
(観光センター前 − 画像提供:三本滝ゲート様)
A 2015/10/14 10:30
三段紅葉となった一の瀬大カエデ
(一の瀬大カエデ − 画像提供:オレンジペコ様)

B 2015/10/14 10:30
大カエデは今がピークの状態
(一の瀬大カエデ − 画像提供:オレンジペコ様)

C 2015/10/14 10:30
平日にも関わらずたくさんの方がお越しになる
(一の瀬大カエデ − 画像提供:オレンジペコ様)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日・一昨日の降雪から一変して、今日の乗鞍高原は快晴の朝を迎えました。その青空にはご覧のように初冠雪に輝く乗鞍岳が浮かんでいます。10時過ぎの三本滝ゲートの気温は15℃。ゲート係員の方の話では、日差しが強いため、寒さは感じないとのこと。

そして、一の瀬大カエデは、冠雪した乗鞍岳の「白」、快晴の「青」、燃えるような大カエデの「赤」、の三原色が並ぶ「三段紅葉」となりました。三連休最終日の12日(月)よりもさらに鮮やかさが増して、今がピークの状態。そのため、平日にも関わらず、大カエデ周辺は多くの方がお越しになり、雪化粧した乗鞍岳が湖面に逆さに写る撮影ポイントとして知られる「まいめの池」が近い座望庵駐車場にもマイカーがたくさんお越しになっている模様です。

明日もよい天候が続く予報が出ていますので、ぜひとも初冠雪のノリクラをバックに三段紅葉をご覧にお越しください。

▼ 乗鞍スカイラインは昨日からの降雪で、通行止めが続いています。本日朝から除雪作業が行われていますが、一部手作業による除雪が必要とのことで、正午時点ではまだ開通のめどはたっていません。その為、山頂方面に向かうには県道乗鞍岳線で大雪渓までタクシーを利用してください(シャトルバス本日運休です)。なお、山頂方面は積雪がありますので、アイゼンなど冬山装備をお願いします。(2015/10/14 13:30更新)

| 速報バックナンバー | TOP |
 

■2015年10月13日(火)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23     紅葉情報は7ページ目から )
 

@ 2015/10/13 10:00
濃霧強風−県道乗鞍岳線・乗鞍スカイラインとも積雪通行止
(県境付近 − 画像提供:三本滝ゲート様)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今朝のツイッターでもお伝えしましたが、昨晩からの降雪で、畳平に向かう道路は長野県側・岐阜県側ともに積雪通行止めです。(参考−今朝のツイッター:10月13日乗鞍スカイライン情報10月13日県道乗鞍岳線情報

岐阜県側の乗鞍スカイラインでは、終点の標高2702メートルにある畳平では、早朝の気温がマイナス6℃で初雪が観測され、四ッ岳カーブ手前の10kmポスト付近から積雪となり全面通行止めです。

長野県側の県道乗鞍岳線は、6時のパトロール時点で、終点より4km手前の位ヶ原11号カーブ付近から風雪となり、終点の標高2720メートルの県境付近で積雪5センチとなり、三本滝ゲート〜県境間で通行止めです。

なお、三本滝ゲートによる10時時点のパトロールでは、県境付近の雪は収まるものの風と濃霧は続き、路面はアイスバーン状態とのことで、現時点では、県道乗鞍岳線・乗鞍スカイランともに通行止めが続いています。(2015/10/13 12:10更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月12日(月)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23     紅葉情報は7ページ目から )
 

@ 2015/10/12 08:00
紅葉の中、秋スキー&ヒルクライム
(県道乗鞍岳線 − かもしかゲレンデ)
A 2015/10/12 08:30
ピーク目前の発色へ
(乗鞍高原 − 一の瀬大カエデ)

B 2015/10/12 11:45
山頂付近は初雪・初冠雪 − 積雪3〜5センチ
=今後の剣ヶ峰登山は冬山装備で=
(乗鞍岳剣ヶ峰登山道)

C 2015/10/12 12:30
山頂鳥居には「エビのしっぽ」が成長 − 長さ20センチ
(乗鞍岳剣ヶ峰山頂)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三連休最終日、乗鞍高原ではすっきりとした青空に紅葉が冴えわたるものの、山頂付近は一面銀世界の冬の光景となり、秋と冬が混在した一日でした。

早朝6時、標高2350メートルの位ヶ原山荘の気温はマイナス2℃、快晴無風の朝を迎えます。5時過ぎから東の空が赤く染まり始め、稜線付近にたなびく雲の中から今日の朝日が昇ります。ご来光バスの運行が9月で終了してしまいましたが、位ヶ原山荘の宿泊客の方は、夜が明るくなる前から、道路を歩いて撮影ポイントを探しながら、日の出を待ちます。気温は低くても風がないため、それほどの寒さはありません。また、朝日に照らされた山頂方面は、昨日の降雪で真っ白に輝き、鶴ヶ池周辺での初雪発表はまだありませんが、山頂付近に関しては初雪・初冠雪となりました。

7時頃までは山頂付近がくっきりと確認できたものの、その後、山頂付近は雲の帯が流れるようになり、風が吹き始めます。今朝の観光センター前駐車場の利用状況は、5時の段階で4割程度の埋まり具合で、7時30分時点で88台で、普段の週末とほぼ同じ状況だった模様です。

山頂方面は雲がかかっても、位ヶ原山荘から下部ではしっかりとした青空が続き、そんな中、スキー板を自転車に括り付けて大雪渓に向かう秋スキーの常連のお二人に出合います。いつもは秋スキーの帰りがけに大雪渓から近場の紅葉スポットを探索しながら楽しんでいましたがそれに物足らず、今日は本格的なヒルクライム。大雪渓に到着した時には「クセになりそう...」と、おっしゃっていて、おそらく、次週末も「自分いじめの世界」に没頭することと思います。

乗鞍高原一帯の紅葉は見頃を迎え、どこを見てもこれ以上の色彩はないといった状態。その中でも、一日一日と刻々変化する一の瀬大カエデはやはり目が離せないもの...ピークの発色までもう一息といったところですが、上部付近が少し枯れ始めてきましたので、全体的な状況を判断すると、現時点が最も良いコンディションではないかと思います。また、一の瀬周辺でも強め風が吹いていましたので、今後は落葉が懸念されます。

「県境付近の霧氷が綺麗になってきた」との連絡をいただき、山頂方面に向かいます。10時30分の大雪渓の気温は0℃、その10分前の位ヶ原山荘では3℃でしたので、森林限界を超えてから一気に気温が低下しています。また、位ヶ原山荘では晴れていたものの、大雪渓付近から視界50メートル程度の濃霧に見舞われます。

大雪渓から登り始め、肩の小屋付近に到達すると、全面銀世界。枯れ残ったハクサンボウフウが真っ白な霧氷に包まれ、再びきれいな花を咲かせています。そして、肩の小屋付近から西風が強く感じ、建物の陰に隠れながら休憩をとる登山者の姿があちこちで見られ、山頂方面から帰ってきた登山者の髪の毛はみなさん「白髪」に...中には「山頂の『エビのしっぽ』をお持ち帰りしてきました!」と、着雪した髪の毛を見せてくださる登山者もいらっしゃいました。

さらに登ると、登山道全体が完全に積雪に覆われるようになり、稜線直下のつづら折れ部分では、夏場でも滑りやすい岩場のため、下山はかなり慎重な様子がみられ、軽アイゼンを装着する方もいらっしゃいました。今日はこの天候の割には、登山者がかなり多く、夏場と変わりない状況で、多くの方が踏みしめた雪面はさらに滑りやすい状況となっていました。なお、今後の剣ヶ峰登山は、アイゼン・冬用ウエアなど冬山装備を整えてお越しください。

正午の稜線の気温はマイナス2℃、猛烈な西からの突風が吹き、足元がさらわれてしまうほど。ただ、これが山頂に到達すると、それほどの状況でもなく、物陰でビールを楽しむ様子も見られたほどです。その山頂の鳥居には長さ20センチにも及ぶ『えびのしっぽ』が張り付いていて、訪れた登山者が繰り返し記念撮影をされていました。また、肩の小屋の営業が先週で終了し、山頂直下の頂上小屋は、暖を取るために訪れる方が絶えずお越しになり、薪ストーブを囲んでのコーヒーは、外の寒さを忘れさせてくれるひと時でした。

今日のシャトルバスは、始発の7時便が3台、8時便が4台、9時便が5台でした。観光センター前駐車場は9時に満車になり、三本滝駐車場も正面のアスファルト部分だけでなく周囲も満車になる状況でした。また、ヒルクライマーは、午前が35台、午後1台、合計36台でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/12 18:10更新)
 
【10月12日(日)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)は完全終了、中腹(冷泉〜摩利支天)は見頃終了で、見頃は山麓(三本滝〜乗鞍高原)へ】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。
今年の紅葉の進捗は特に上部エリアで例年より1週間から10日早い状況で、例年なら中腹ではまだ見頃が続いている時期ですが すでに終わって、山麓へと紅葉前線が移っています。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、完全に終了しました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、完全に終了しました。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、綺麗な部分が残っている箇所もありますが、ボリューム感が乏しくなり見頃は終了。
● 標高1800〜1500メートルの三本滝〜乗鞍高原は、最も発色が良いのは三本滝ゲートからかもしかゲレンデ付近で、カラマツの紅葉が始まっています。また、乗鞍高原は昨日よりもきれいに発色し見頃に入り、一の瀬大カエデはピーク目前の色合いまで発色していますが、上部が少し枯れ始めました。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/12 06:15
快晴−乗鞍スカイラインは通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 −
位ヶ原山荘前

A 2015/10/12 06:15
山肌はうっすらと白くなっている
(朝の速報 − 位ヶ原山荘前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の位ヶ原山荘の気温はマイナス2℃。ご覧のとおり雲一つない快晴の朝で、山頂付近は昨日の霙でうっすらと白くなっています。路面のほうは夜半には乾いて、県道乗鞍岳線は問題なく通行可能な状態です。朝5時の時点の観光センター前駐車場は4割程度の埋まり具合だったとのことで、三連休最後の晴天でたくさんの方がお越しになると見込まれます。
6時現在の畳平の天候は、晴、気温マイナス7℃、風速3メートル。乗鞍スカイラインはバス・タクシーの通行は可能。自転車も通行可能ですが、路側部分に凍結箇所がみられるため通行注意とのことです。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/12 06:40更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月11日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23     紅葉情報は7ページ目から )
 

@ 2015/10/11 08:35
乗鞍高原の紅葉が見頃になる
(観光センター前)
A 2015/10/11 09:20
雨できれいな色合いを見せる
(乗鞍高原 一の瀬サイクリングロード)

B 2015/10/11 11:24
県境付近で路肩に積雪
(県道乗鞍岳線 − 富士見沢2号カーブ付近)

C 2015/10/11 14:00
雨・突風 − 気温マイナス2℃、完全に真冬の寒さ
(畳平)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は日中になって気温が下がり、霙が積もる荒れた天候の一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、深夜3時前から降り始めた雨が続く朝を迎えます。気温は10℃で少し雨が収まってきました。三連休中日で本来ならもっとも混雑するはずですが、観光センター前駐車場には40台しかマイカーがお越しになっていません。7時を過ぎるころから風が強くなりはじめ、畳平付近では雨から霙へと変わり始め、7時に開門予定だった岐阜県側乗鞍スカイラインは、開門一時見合わせとなり、シャトルバスは岐阜県側・長野県側ともに運行見合わせとなりました。

雨は徐々に小雨となり、8時ぐらいになると傘が不要なほど。ただ、風はやや強めになり、上空の雲が激しく東へ流れて行きます。観光センター前駐車場はシャトルバスをあきらめてお帰りになる方と新たにお越しになる方で、ほとんど台数が変わらない状況が続きます。

乗鞍高原周辺は、シラカバやミズナラの紅葉が綺麗に色づき始めて、一帯が黄色の壁に包まれています。シャトルバスで山頂方面に向かわなくとも十分に楽しめる状況。特に一の瀬方面は紅葉を手に取ることができるほど間近に観察でき、冷え込んだ今日のような日は、暖色系の色彩がぴったりといった雰囲気です。

10時の三本滝ゲートの気温は7℃、雨が収まったかと思うと、猛烈な降り方を見せたりと安定しません。そんな中、乗鞍スカイラインは10時30分に開門するとのことで、長野県側のシャトルバスは12時便より運行開始が決まりました。また、岐阜県側のシャトルバスは10時25分ほおのき発の便から運行されました。

乗鞍スカイラインが開通しても、天候状況は変わりません。気温はどんどん低下し、11時の位ヶ原山荘で3℃で、長い時間 屋外に立っていることができないほどの寒さです。位ヶ原山荘付近では視界は悪くないものの、大雪渓付近から次第に濃霧が立ち込めて、視界数十メートルという状態になります。そして、県境から数百メートル手前の富士見沢2号カーブ付近から路肩に積雪がみられるようになり、路面も全体的にシャーベット状になってきました。道路パトロールに訪れた三本滝ゲートの係員の方は、「途中でタイヤがスリップし始めて、4WDに切り替えた」と、おっしゃるほどでした。

正午の畳平の気温はマイナス2℃、視界は10メートルに満たない状態。乗鞍高原からのシャトルバスはまだ到着していませんが、平湯・ほうのき方面のシャトルバスは運行が始まっていて、普段通りに乗客がお越しになっています。雨はほとんど収まったものの、風がかなり強く、体感温度的にはマイナス2℃よりもさらに寒さを感じます。

午後になって、天候に変化はないものの、雨が収まってから時間が経過していて、路面は乾き始めた箇所が見られるようになってきました。ただ、16時頃から再び霙が強く降ったりやんだりを繰り返しています。16時現在の大雪渓の気温は1℃で、今後も降れば確実に霙または雪となる状況です。なお、乗鞍スカイライン管理事務所では、霙は初雪としないとのことで、初雪発表は明日の朝の状況次第となりそうです。

今日のシャトルバスは、12時便が2台、それ以降は1台でした。観光センター前駐車場は満車になりませんでした。また、ヒルクライマーは、午前が1台、午後が3台、合計4台でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/11 16:50更新)


【10月11日(日)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)は完全終了、中腹(冷泉〜摩利支天)は見頃終了で、見頃は山麓(三本滝〜乗鞍高原)へ】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。
今年の紅葉の進捗は特に上部エリアで例年より1週間から10日早い状況で、例年なら中腹ではまだ見頃が続いている時期ですが すでに終わって、山麓へと紅葉前線が移っています。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、完全に終了しました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、完全に終了しました。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、綺麗な部分が残っている箇所もありますが、ボリューム感が乏しくなり見頃は終了。
● 標高1800〜1500メートルの三本滝〜乗鞍高原は、最も発色が良いのは三本滝ゲートからかもしかゲレンデ付近で、カラマツの紅葉が始まっています。また、乗鞍高原は昨日よりもきれいに発色し見頃に入り、一の瀬大カエデはピーク目前の色合いまで発色しています。

| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/11 06:05
雨 − 畳平は霙で乗鞍スカイライン通行見合わせ

雨−乗鞍スカイラインは自転車通行不可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 6時50分現在、畳平では先ほどより霙が降り出した模様で、乗鞍スカイライン管理事務所は7時の開門を一時見合わせて、現地パトロールを実施する模様。このため、岐阜県側・長野県側ともにシャトルバスの運行見合わせ中です。(2015/10/11 07:00更新)

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は10℃。深夜3時前から大雨となり、現在も強弱を繰り返しながら降り続いています。先ほどから時折強めの風が吹くようになってきました。この天候のため、観光センター前駐車場のマイカーは少な目です。
6時00分現在の畳平の天候は、雨、気温1℃、風速11〜15メートル。岐阜県側の乗鞍スカイラインは、積雪凍結箇所はなくバス・タクシーの通行は可能なものの、視界不良のため、自転車は通行不可です。長野県側の県道乗鞍岳線はバス・タクシーに加え、自転車も通行可能なものの、自転車は畳平での折り返しとなります。
また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/11 06:25更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月10日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23     紅葉情報は7ページ目から )
 

@ 2015/10/10 08:10
注目の的は紅一点 − そろそろ見頃に
(乗鞍高原 一の瀬 大カエデ)
A 2015/10/10 09:50
紅葉の森を行くヒルクライム
(県道乗鞍岳線 − 乗鞍高原 夜泣峠付近)

B 2015/10/10 11:25
晩秋の香り
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋付近)

C 2015/10/10 13:30
今シーズンのノリクラ通いもこの三連休で終了
(大雪渓に集う常連スキーヤー・ボーダー)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 三連休初日の今日、晩秋の雰囲気が漂う寒々とした一日でした。

日付が今日に変わるころの乗鞍高原は満天の星空。気温は4℃で弱い北風に吐く息が白くなります。もう秋を通り越して冬の雰囲気です。月のないくらい夜に星たちが細かく瞬く夜が静かに続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、若干雲がたなびくもののきれいな青空の朝を迎えます。気温は3℃、山頂方面は雲が横たわるものの、山肌は確認でき、昨日のような白い状態は見られません。どの三連休も初日は来場者が少ない傾向で、6時の観光センター前駐車場は今日は72台と普段の週末と変わりません。そのため、シャトルバスも始発便からほとんど混雑は見られませんでした。

乗鞍高原にも紅葉の見頃が訪れ、一番人気といえば一の瀬の大カエデ。今日も入れ替わる立ち代って、多くのカメラマンが訪れていました。乗鞍高原全体では日が差し始めるのは6時過ぎぐらいですが、一の瀬大カエデ付近は東にある山の頂付近から朝日が昇るため、他のエリアよりの日の出が遅く、8時過ぎにならないとしっかりとした太陽が大カエデに差し込みません。ただ、今日は時間とともに上空の雲が多くなり、日差しの差しこむタイミングがさらに少なくなって、一瞬を狙ってシャッターを切るカメラマンがたくさんいらっしゃいました。

9時を過ぎるとほぼ曇の状態となります。そんな中でも、今日もヒルクライマーの方が絶えず登って行きます。大半のヒルクライマーは最新式のロードバイクでお越しになっていますが、中にはクロモリのクラシカルなランドナーにハイソックス姿と晩秋のノリクラにピッタリなスタイルでヒルクライムを楽しむ方も何人かいらっしゃいました。

12時の位ヶ原山荘の気温は8℃、この付近から風が強くなって気温もグーッと低下します。空気の冷たさは冬本番を感じさせるもの。大雪渓手前の4号カーブ付近では湧き水が凍り、記念撮影をする登山者やヒルクライマーもいらっしゃるほど、見事な氷の滝ができていました。

13時の大雪渓の気温は3℃、防寒着がなければ耐えられない寒さ。すでに紅葉は完全に終了して、寒さに一層拍車をかける雰囲気。それでも大雪渓には今日も常連のスキーヤー・ボーダーの方がお越しになり、今シーズン最後の滑りを楽しんでいらっしゃいました。日程的には明日・明後日まで滑走する予定ですが、天候が悪化する予報のため、とりあえず、本日で切り上げる方が大半です。ただ、今年は昨年よりも1ヶ月近くも雪解けが遅く、積雪量が豊富に残っているため、この後 10月末まで滑走されるという方もいらっしゃいます。

 

D 2015/10/10 06:05
今朝も霧氷が(画像提供:三本滝ゲート様)
(摩利支天岳 − コロナ観測所付近)

E 2015/10/10 17:28
秋の夕焼け鎌を研げ − でも明日は期待通りには...
(乗鞍高原から望む乗鞍岳の夕焼け)

▼ 今朝は昨日ほどではありませんでしたが、画像Dのように山頂付近では霧氷が見られました。また、速報編集中に画像Eのようなきれいな夕焼けが数分間見られました。「秋の夕焼け鎌を研げ」ということわざがありますが、明日は低気圧と寒冷前線の通過で朝から雨の予報で、高い山では雪に変わるとのこと。今度こそ本当に初雪になる可能性があります。そのため、今回限りは前述のことわざどおりにはいかない模様ですので、雨対策・防寒対策を整えてお越しください。冷たい雨は真冬の雪より冷たく感じ、低体温の危険性があります。レインウェアで完備して濡れないようにしても防寒対策が十分でないとかなり冷え込みます。

今日のシャトルバスは、始発便(7時便)が3台、8時便が3台、9時便が4台で、下り便で若干の混雑があったほか、目立った混雑はありませんでした。観光センター前駐車場は8時30分に満車となりました。また、ヒルクライマーは、午前が57台、午後が23台、合計80台で、先週よりも少ないものの、この時期としてはかなり多い状況でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/10 19:00更新)

【10月10日(土)現在の紅葉情報 −上部(大雪渓〜位ヶ原)は完全終了、中腹(冷泉〜摩利支天)は見頃終了で、見頃は山麓(三本滝〜乗鞍高原)へ】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。
今年の紅葉の進捗は特に上部エリアで例年より1週間から10日早い状況で、例年なら中腹ではまだ見頃が続いている時期ですが すでに終わって、山麓へと紅葉前線が移っています。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、完全に終了しました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、完全に終了しました。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、綺麗な部分が残っている箇所もありますが、ボリューム感が乏しくなり見頃は終了。
● 標高1800〜1500メートルの三本滝〜乗鞍高原は、最も発色が良いのは三本滝ゲートからかもしかゲレンデ付近で、カラマツの紅葉が始まっています。乗鞍高原は紅葉が始まり見頃に入り、一の瀬大カエデはピーク目前の色合いまで発色しています。


| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/10 06:00
晴−乗鞍スカイラインは自転車も通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は3℃。若干雲がたなびくものの、きれいな青空の朝をむかえました。ただ、日の出とともに山頂付近には雲がたなびくようになってきます。その山肌には昨日のような白い着雪は確認されません。三連休初日の観光センター前駐車場は、普段の週末と同程度の台数で混雑はありません。
5時45分現在の畳平の天候は、晴、気温マイナス3℃、風速5メートル。路面凍結などはなく視界良好で、自転車も通行可能です。また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/10 06:30更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月9日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.23     紅葉情報は7ページ目から )
 

@ 2015/10/09 08:25
乗鞍岳山頂 − 降雪(着氷)
(画像提供:位ヶ原山荘支配人)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今朝、山頂付近で降雪(着氷)が観測されました。標高2350メートルにある位ヶ原山荘の支配人の話では、昨晩はそれほど荒れた模様ではなく、今朝の最低気温はプラスの1℃だったとのこと。県道乗鞍岳線の早朝パトロールでも路面凍結は見られませんでした。また、この降雪も日中の日差しでほとんど溶け、朝一番しか見られなかった模様です。

なお、岐阜県側の乗鞍スカイライン事務所の話では、今朝の最低気温は6時前にマイナス3℃が観測され、天候は霧雨で、この霧雨が路面凍結を引き起こしハイマツなども真っ白になったとのこと。この影響から乗鞍スカイラインは9時まで通行止めとなりました。したがって、山頂付近で見られた雪も霧雨が着氷したものと考えられます。
なお、例年の初雪観測は、乗鞍スカイライン事務所の発表をもとにしており、今回は初雪とはされませんでした。

明日からの三連休は10日(土)の朝は一時的に雪の可能性が。また、11日(日)に寒冷前線が通過することから雪になる可能性もあり、初雪が冠雪となることが予測されます。気象状況にはご留意ください。(2015/10/09 17:15更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月4日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →   ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22    紅葉情報は6ページ目から)
 

@ 2015/10/04 06:45
シャトルバス − 朝から長蛇の列
(観光センター前 − シャトルバス始発便)
A 2015/10/04 08:45
色づきがそろそろ気になる時期 − ほぼ昨年並みの進捗
(一の瀬大カエデ − 見頃は10月20日前後)

B 2015/10/04 10:10
紅葉 − 中腹エリアも落葉が目立ってきた
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋前)

C 2015/10/04 11:25
紅葉 − 上部の紅葉はごくわずか。そろそろ終了へ
(宝徳霊神〜大雪渓登山道入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は晴れてはいましたが、山頂には絶えず激しく流れる雲が横たわり、日が差していても冷たい一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。気温は4℃、頭上には雲は全くないものの、山頂方面には北から激しく雲が流れ込んでいます。5時50分現在の畳平の天候は、曇・視界不良、気温マイナス2℃、風速6メートルで、今シーズン初めて氷点下の気温を観測しました。そして、観光センター前駐車場は、昨日と同じく、7時のシャトルバス始発便に乗車しようとされる方の列がどんどん伸びて行く様子がみられ、今朝の始発便はやはり昨日と同じく5台が運行されました。

8時過ぎに一の瀬の大カエデの様子を確認に向かいました。部分的に紅葉が始まっていて、日差しが差し込むと、赤黒くくすんでいた部分がぱっと明るく紅色に光ります。ほぼ昨年並みの進捗状況と考えられ、例年通りに進めば10月20日前後には見頃を迎えることでしょう。9時の三本滝ゲートの気温は15℃、相変わらず気温は上昇しません。それどころか、風が強くなり、一層寒さを感じる状況。この風で落葉が若干目立つようになり、これまで見頃だった摩利支天〜冷泉小屋付近の紅葉は、ボリューム感が若干少なくなってきました。

11時の位ヶ原山荘の気温は9℃、ここから先はまるで歩行者天国のごとく、大勢の方が沿道を歩きながら紅葉散策をされています。ただ、紅葉の8割近くは落葉して荒涼とした風景となり、ダケカンバの枝ぶりが見事に広がる屋根板方面は格好の撮影ポイントで、そんな殺伐した風景をモチーフにカメラを向ける方がたくさんいいらっしゃいました。それとは逆に、昨日速報の画像Bの位ヶ原11号カーブや、本日速報の画像Cの宝徳霊神〜大雪渓登山道入口などは、きれいなウラジロナナカマドが残っていて、赤い色に引き寄せられるように多くの方がシャッターを切っていました。

12時の大雪渓の気温は6℃、やや雲量が多いものの、青空が広がります。ただ、北風はさらに強く、また、さらに冷たいものとなり、紅葉が終わって荒涼とした風景が広がる中では、一段と寒さを感じさせるもの...それでも、沿道を歩く散策の方やヒルクライマーが絶えず行き交い、にぎやかな雰囲気がみられます。
今日の大雪渓は、モーグルコースが2レーン、ポールセットが1レーン、コブボードのキャンプが1レーンありましたが、、ボードのソフトブーツでは登ることがほぼ不可能なほど固いバーンで、これからの時期はソフトブーツでの滑走はほぼ困難と考えられますので、アイゼンなどの登攀用具がない場合は、滑走困難と考えられます。

午後からは山頂方面に向かいます。途中の肩の小屋は今日もたくさんの登山客がお昼休みに訪れていて、寒さのため、屋外よりも小屋の中で休憩される方のほうが多く、コーヒー・お汁粉といった暖かいものをオーダーする様子が多く見られました。なお、、肩の小屋の今シーズンの営業は今日までで、小屋の管理人の話では、例年小屋締め近くになると水不足で山麓から運搬しなければならなかったものの、今年は何とか回避することができ、また、凍結の心配もなかったので、非常に運営しやすいシーズンだったとのこと。肩の小屋の来シーズンの営業は来年7月からで、約9ヶ月間の長い休みに入ります。

14時の稜線の気温は0℃、昨晩の冷え込みで、剣ヶ峰山頂の鳥居にはエビのしっぽができています。山頂神社の方の話では、今シーズンのエビのしっぽは今日が初めてとのこと。また、訪れた14時過ぎにはすでに1〜2センチ程度の小さなものでしたが、朝一番では5センチ程度のものがびっしりと張り付いていたとのことでした。また、今日の乗鞍剣ヶ峰登山で日本百名山の登頂を達成された方が訪れ、居合わせた登山客の方から拍手を受けるシーンもありました。今日は冷え込んだ一日でしたが、午後には幾分穏やかになり、終日よい天候の下、晩秋のノリクラを楽しむことができました。

今日のシャトルバスは、始発便(7時便)が5台、8時便が5台、9時便が5台で、下り便は昨日と同じく、沿道散策の方が途中バス停から乗車するケースが多く、位ヶ原山荘での乗車が特に多かった模様です。また、観光センター前駐車場は9時には満車となり、車道反対側の砂利駐車場(旧 シャレー乗鞍跡地)も9時30分には満車となって、それ以降はすずらん橋駐車場へ誘導された模様です。また、ヒルクライマーは、午前が119台、午後が16台、合計135台で、昨日以上の台数となり、7月・8月と変わらないほどのヒルクライマーが訪れました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/04 19:00更新)

【10月4日(日)現在の紅葉情報 −大雪渓・位ヶ原はほぼ終了、冷泉付近も落葉が目立ち、、見頃は摩利支天〜三本滝となっています】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、画像Cの宝徳霊神〜大雪渓登山道入口や、昨日速報画像Bの位ヶ原11号カーブなどで一部で発色の良いものが残っていますが大半は落葉しています。ノリクラで一番の絶景ポイントの宝徳霊神〜位ヶ原山荘登山道から望む屋根板方面のダケカンバの紅葉も大半が落葉し、今年の紅葉は終了いたしました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、ダケカンバの落葉が目立ち、ほぼ終了です。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、昨日はまずまずだったものの、今日の強風で冷泉から摩利支天上付近までかなり落葉が目立ち、現在、見頃の場所は摩利支天付近とかもしかゲレンデ付近のみとなっています。
 

| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/04 05:55
快晴−乗鞍スカイラインは自転車も通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。10月より開門時間が7時に変更されましたので、朝の速報は1時間ほど遅い6時台にお送りします。
速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は4℃。昨日ほどの寒さはありません。天候は快晴ですが、ノリクラの峰々にはご覧のとおり雲が横たわっています。観光センター前駐車場は昨日と同じく半分程度埋まり、シャトルバスのチケット売り場にはすでに列が並び始め、タクシー乗り場にもお待ちの方がいらっしゃいます。
5時50分現在の畳平の天候は、曇、気温マイナス2℃、風速6メートル。視界不良とのことですが、自転車も通行可能です。
また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定ですが、10月より始発便・最終便のダイヤが変更になっておりますので、ご注意ください。

【シャトルバスダイヤ変更(10月)】
●長野側<上り始発−観光センタ>6:10→7:00 <下り最終−畳平>17:05→16:30
●岐阜側<上り始発−平湯>5:40→6:40 <下り最終−畳平>16:50変更なし

 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/04 06:20更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2015年10月3日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22    紅葉情報は6ページ目から)
 

@ 2015/10/03 09:05
紅葉 − 錦のごとく色鮮やかな中腹の紅葉
(かもしかゲレンデ上部)
A 2015/10/03 09:50
紅葉 − 紺碧の青空の下、最高のヒルクライム
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上31号カーブ)

B 2015/10/03 11:15
紅葉 − 今日もたくさんの方がカメラをもってお越しになる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原11号カーブ)

C 2015/10/03 11:45
紅葉 − 大雪渓・位ヶ原エリアはそろそろ終了
(宝徳霊神〜大雪渓登山道)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日はまさに秋晴れの一日。空気感もさわやかな秋らしい雰囲気があり、紅葉散策にはうってつけの一日になりました。

日付が今日に変わるころの乗鞍高原は、東の空から明るい月が登り始めても、満天の星空が広がる夜を迎えています。気温は5℃、弱い西風があるものの、冷たさはあまり感じさせない夜です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲一つない快晴です。気温は3℃、起き上がるのが億劫な寒い朝です。6時の時点で観光センター前駐車場は86台ものマイカーがお越しになり、シャトルバス乗り場にはすでに人の列ができています。10月からシャトルバスのダイヤが変更になり、始発便は約1時間遅くなって7時です。ですから、1時間も前から並び始めた状態で、乗り場だけでなく、乗車券販売所の窓口前にもどんどん列が長くなって行きました。これまではいち早く山頂方面に向かいたい方は、ご来光バスか6時10分便を利用されていたものの、ダイヤ変更で7時が始発となったため、乗客が集中した模様で、乗客の列は観光センターの外の車道にまであふれる状態となりました。そのため、始発便としては珍しく5台も配車されましたが、配車・改札・乗車が比較的スムーズに行われ、5台すべてが定刻に出発しました。

8時の三本滝ゲートの気温は11℃、日差しの暖かさがようやく感じられるようになってきました。今朝、県道乗鞍岳線のパトロールに向かった三本滝ゲート警備員の話では、大雪渓付近で通行に支障となるほどではなかったものの一部凍結箇所がみられたとのこと。そろそろ、凍結・積雪が気がかりになる季節になってきました。

日差しのまぶしさは変わらないものの、これまでのように突き刺さるような強さはなく、紅葉散策・ヒルクライムには最適なコンディション。訪れたヒルクライマーは、「今年は1週間早いと聞き、もうだめかと思いましたが、なかなかいいですね。」と、おっしゃっていました。

10時の位ヶ原山荘の気温は10℃、上空に若干薄い雲がたなびくものの、ほぼ快晴のきれいな青空が続きます。そして、位ヶ原山荘周辺には多くのカメラマンが上部から下山しながら撮影する様子がみられ、ここからシャトルバスに乗車される方、さらに冷泉小屋方面へと足を延ばす方など様々です。そのため、今日のシャトルバス下り便は、位ヶ原山荘での乗車が午後から特に多くなり、夕方近くになっても位ヶ原山荘での乗車の方がたくさんいらっしゃいました。

位ヶ原山荘からさらに先に進むと、カメラマンの方々がさらに多くなり、あちこちで三脚を広げる様子がみられるものの、大雪渓・位ヶ原エリアはの紅葉は、終盤に入っていて、撮影できるポイントが限定される状況。そのため、画像Bの11号カーブでは、絶えず多くの方がカメラを構える様子がみられました。

12時の位ヶ原の気温は12℃、11号カーブ付近から風が強くなり、薄着では寒さを覚える状況。それでも、散策している分には程よい涼しさで、秋らしい爽やかな雰囲気の中での紅葉散策を楽しむことができました。
そして、13時の大雪渓の気温は10℃で、強風といってもよいほどの強めの西風が絶えず吹き抜けています。紅葉がほぼ終わってもきれいな青空にホシガラスたちが忙しそうにマツボックリをもぎ取る様子があちこちで見られ、そんな光景を見ているだけで心が癒されるもの。また、大雪渓付近の紅葉が終盤とは言っても、画像Cのように冴えわたる紅葉も残されていて、そんな場所を宝探しの気分で見つけるのもよいでしょう。

大雪渓は今日の常連のスキーヤー・ボーダーがお越しになってますが、終日冷たい空気に包まれていて、日差しがあっても寒い状態でバーンも固め。毎週トレーニングを繰り返すスキーヤーのグループはあまりの寒さのため、練習を午前中だけにとどめられたほどでした。15時の大雪渓の気温は6℃まで冷え込み、真冬並みの防寒着がないと、長時間は耐えられない状況でした。

今日のシャトルバスは、始発便(7時便)が5台、8時便が5台、9時便が4台で、下り便は沿道散策の方が途中バス停から乗車するケースが多く、位ヶ原山荘では午後からバス1台以上の乗客がみられるほどでした。また、観光センター前駐車場の満車は9時30頃で、車道反対側の砂利駐車場(旧 シャレー乗鞍跡地)もほぼ満車となり、それ以降はすずらん橋駐車場へ誘導された模様です。また、ヒルクライマーは、午前が86台、午後が32台、合計118台で、10月としてはかなり多い状態でした。

明日もよい天候が続くとの予報が出ていますので、秋の紅葉散策にぜひともお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.22 は、今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。 (2015/10/03 19:00更新)
 
【10月3日(土)現在の紅葉情報 −大雪渓・位ヶ原は大半が落葉、見頃は冷泉〜摩利支天〜三本滝となっています】
乗鞍の紅葉は標高2600〜2700メートルの大雪渓付近で9月中下旬ごろから始まります。乗鞍の紅葉の概要は、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  をご覧ください。
上部エリアの大雪渓・位ヶ原は大半が落葉、中腹の冷泉小屋〜摩利支天〜三本滝が見頃となっています。

● 標高2600〜2500メートルの大雪渓や位ヶ原では、画像Bの位ヶ原11号カーブや、画像Cの宝徳霊神〜大雪渓登山道など、一部で発色の良いものが残っていますが、大半は落葉しています。ノリクラで一番の絶景ポイントの宝徳霊神〜位ヶ原山荘登山道から望む屋根板方面のダケカンバの紅葉も大半が落葉し、今年の紅葉は終了いたしました。
● 標高2350メートルの位ヶ原山荘より下部も、ダケカンバの落葉が目立ち、ほぼ終了です。
● 標高2200〜2000メートルの冷泉小屋から摩利支天付近は、現在、一番良いエリアといってもよいかと思います。ただ、こちらも落葉が少しずつ始まっていますので、賞味期限はそれほど長くはないかと思います。これに加えて、三本滝ゲート上のかもしかゲレンデ付近まで見頃となっています。

| 速報バックナンバー | TOP |
 

@ 2015/10/03 06:05
快晴−乗鞍スカイラインは自転車も通行可
シャトルバスはAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。10月より開門時間が7時に変更されましたので、朝の速報は1時間ほど遅い6時台にお送りします。
速報を書く6時現在の観光センター前駐車場の気温は2℃。起き上がるのが億劫になる寒さです。天候は快晴、ちょうどノリクラの峰々に朝日が差して赤く燃え始めました。駐車場は半分程度埋まり、シャトルバスのチケット売り場には朝早くから長い列ができています。
畳平の天候は、晴、気温2℃、風速5メートル。昨日の乗鞍スカイラインは雨量規制で終日通行止めでしたが、今日は朝から自転車も通行可能です。
また、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通りのAダイヤでの運行が開始される予定ですが、10月より始発便・最終便のダイヤが変更になっておりますので、ご注意ください。
【シャトルバスダイヤ変更(10月)】
●長野側<上り始発−観光センタ>6:10→7:00 <下り最終−畳平>17:05→16:30
●岐阜側<上り始発−平湯>5:40→6:40 <下り最終−畳平>16:50変更なし

 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2015/10/03 06:30更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |


Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back(2015-09)   Sokuhou-Index   Next(2015-1112)>>