ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2015/10/03〜04) @

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(Update:2015/10/08)

 

10月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。ノリクラのグリーンシーズンは残すところあと1ヶ月。振り返ればあっという間に過ぎてしまった感があります。でも、まだ1ヶ月あります。これから晩秋に向けて乗鞍高原の紅葉が見頃を迎え、また、山頂方面では初雪・初冠雪と秋と冬とが行き交う季節でもあって、まだまだ目が離せません。

10月3日(土)は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は3℃と起きるのも億劫になるほどの寒さ。シャトルバスは10月からご来光バスと6時10分便がなくなり、始発の7時便は1時間前から列ができる状態でした。日差しのまぶしさはこれまでと変わらないものの、肌を突き刺すような強さはなく、空気感とともに秋らしくなってきて、紅葉散策・ヒルクライムにはちょうど良い状態 。位ヶ原より上部は空気がさらに冷たくなり、風も強くなって、午後の大雪渓は6℃まで低下します。秋の中に少しずつ冬の表情が見え隠れします。

10月4日(日)も、快晴ですが、午前中はノリクラの峰々には雲が横たわり寒い一日。早朝の畳平はマイナス2℃まで低下し、山頂ではエビのしっぽが鳥居に張り付く様子がみられ、お昼を過ぎても0℃と気温が上がりません。また、大雪渓から位ヶ原山荘までの沿道は歩行者天国のごとく、多くの方が紅葉散策に訪れていました。

● 紅葉の概況 ●  (各エリアの紅葉情報は6ページ目からご覧ください)
大雪渓・位ヶ原エリアは、一部できれいなものが残っているものの ほぼ終了。位ヶ原山荘より下部でも落葉が目立ち、冷泉〜摩利支天〜三本滝ではきれいなものが残っていますが、取材二日目は強めの風が吹いて、冷泉〜摩利支天でも落葉が目立つようになりました。乗鞍高原の紅葉や一の瀬大カエデはまだこれからで、全エリアの中で見頃は、摩利支天付近と かもしかゲレンデ付近です。

● 大雪渓の概況 ●
大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多くなっています。
雪渓上部左側の上端はこれまで1週間以上早い雪解けでしたが昨年並みとなって、全エリアで昨年より雪解けが進んでいる所はなくなりました。また、それ以外の所では昨年より4週間程度遅くなっています。雪渓上部右側はまだ積雪が残っていますが滑走不能となり、滑走可能エリアは雪渓上部左側のみ一ヶ所だけ。この雪渓上部左側は過去最高の長さが続いています。雪渓中段と雪渓下部は雪解け終了です。また、雪渓上部左側は急斜面のため上級者・経験者限定で、これからノリクラデビューはお勧めできませんので、ご了承ください。

それでは、3日(土)〜4日(日)の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】        【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜位ヶ原山荘)】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 V(位ヶ原山荘〜大雪渓)】
Page-3 : 【雪渓下部】       【雪渓上部 T】
Page-4 : 【雪渓上部 U、モーグルコース・ポールセット】
Page-5 : 【肩の小屋は今シーズン営業最終日、剣ヶ峰山頂は氷点下】
Page-6 : 【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】       【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
Page-7 : 【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】       【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
Page-8 : 【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】       【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

(解説) − 【一の瀬大カエデへの行き方】   (Page-8) 
※下の参考資料もご参照ください。


●参考資料●
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX
(一の瀬 大カエデ) − 2013ノリクラ雪渓カレンダー2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬大カエデへの行き方】
(マイカー規制・シャトルバス・乗り換え駐車場) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報     ノリクラガイドマップシャトルバス乗換駐車場
(周辺地図) − ノリクラガイドマップ(紅葉 上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉 下部エリア)  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版  
(ヒルクライマー向け情報) − 【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い】(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)  【自転車事故多発地帯 − ここは気を付けて】

  

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。

 

快晴 − 普段の週末以上の台数

雲一つない良く晴れた寒い朝。気温は3℃まで冷え込みました。観光センター前駐車場はすでに半分程度が埋まっていて、普段よりもやや多い状態です。また、二日目の10月4日(日)は乗鞍高原では4℃でしたが、畳平はマイナス2℃まで冷え込み、今シーズン初めての氷点下となりました。

 

乗車券を求める方々の列 窓口の外でも乗車券を手売り

先月まではご来光バスと始発の6時10分便がありましたが、10月からはこの2便が廃止され、次便の7時便が始発便となります。まだ、1時間近くありますが、乗車券販売所の窓口前にはご覧の通りの激しい列。窓口で一人ずつ販売していては無理で、途中から窓口の隣で同時に手売りを始めました。

 

始発便を待つ列は観光センターの外まで伸びる

乗車券を購入されると、今度は乗り場に並び替えますが、この列もどんどん伸びて行き、観光センターの外までつながったのち、最終的には下の階にある観光案内所まで伸びて行きました。

これほどまで始発便利用者が多い理由は、天候が非常に良いこととと、ご来光バスと6時10分便がなくなったことで、早く上部エリアの紅葉散策・紅葉撮影に向かいたい方が、7時便に集中したためです。ここ数年、10月最初の週末は同じような傾向が続いています。

 

シャトルバス始発便 − 乗車が始まる

ご来光バスと6時10分便が10月から廃止されるのは、岐阜県側の平湯ゲートと長野県側の三本滝ゲートの開門時間が1時間遅い7時に変更されたからです。これからの時期は6時以降にならないと日の出が迎えられず、夜間凍結の懸念などが理由と思われます。

 

バスが次々と到着

長蛇の列に呼応してバスが次から次へ到着。それぞれのバスに乗客の誘導が始まります。

 

「結局、何台になったの?」 最終的には5台

運転手さんも「結局、何台になったの?」と把握できない様子...ご覧のとおり、最終的には5台となりましたが、最後のバスも定刻通りに観光センターを出発しました。過去には定刻を過ぎているにも関わらず「いつになったら出発できるの??」という状態もありましたが、バスの早めの入線、事前に号数単位で乗客を区切っておくなどの乗車前手順を取るようにしたため、ほとんど遅延はない模様です。

 

タクシー乗り場 − もぬけの殻

さて、シャトルバスがこんな状態ですから、タクシー乗り場にはタクシーはなく もぬけの殻。この時期は紅葉撮影のカメラマンの方々の利用が多いようです。撮影でタクシーを利用される場合、利用時間が通常より極端に長くなると、貸切料金が適用される場合がありますので、乗車時にどの程度の時間が可能なのか事前に確認されることをお勧めします。

大勢のヒルクライマー

さて、今日も大勢のヒルクライマーがお越しになっていますが、普段のヒルクライマーとは様相がちょっと違う...

 

大学生のグループ − 畳平目指して 国内最高標高地点はチャリダーの目標

昨日は木曽町から境峠を越えて乗鞍高原で一泊した大学生のグループ。もちろん、これから畳平を目指しますが、「畳平マイナス2℃」と聞いて若干驚いていました。大きな荷物を背負って出発です。今日は畳平から乗鞍スカイラインを下り、高山から電車で輪行とのこと。

県道乗鞍岳線の県境は自動車道としては国内最高標高地点(2720メートル)で、全国を旅するチャリダーの多くが県道乗鞍岳線・乗鞍スカイラインを目指します。また、チャリダーにとってノリクラは渡り鳥の飛来地といったところでしょうか...

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】

昨年の鈴蘭バス停のカエデ
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2014/10/04〜05) @
今週の鈴蘭バス停のカエデ
昨年並みの色合い

それでは大雪渓に向かう沿道の様子をご覧ください。こちらは鈴蘭バス停のカエデの紅葉。先週までは昨年よりもやや遅めの進捗でしたが、今週はほぼ昨年並みの色合いになってきました。また、一の瀬大カエデは8ページ目の 【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】にてお伝えいたします。

 

善五郎の滝駐車場

さらに進んで、善五郎の滝駐車場。ノリクラの峰々を一望できるスポットの一つです。

 

上部エリアの紅葉はほぼ終了

ご覧のとおり、上部エリアの紅葉は、ほぼ終了してしまった様子がわかります。年によっては10月上旬ごろ見頃・ピークを迎える場合もあり、今年は1週間以上早い状況でした。ピークの1週間前はまだ見頃でしたが、ピークの1週間後はご覧の状況ですので、ピークに合わせてお越しになることが難しければ、ピークの前の週にお越しになったほうがよいことがわかります。

 

善五郎の滝 遊歩道入口 紅葉はまだ

こちらは善五郎の滝へ向かう遊歩道入口。ご覧のようにまだ紅葉の気配はありません。

 

昨年の善五郎駐駐車場〜休暇村間
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2014/10/04〜05) @
今週の善五郎駐駐車場〜休暇村間
見頃まで2週間程度

善五郎の滝駐車場から休暇村に向かう沿道の様子。昨年よりもわずかに色合いが薄い感じもありますが、先週よりも少しずつ黄色味が増しています。見頃・ピークはあと2週間程度でしょう。

 

乗鞍高原でも紅葉が進んできた

本当に徐々にですが、乗鞍高原エリアも紅葉へとコマを進めています。次週末あたりから、本格的に紅葉前線が乗鞍高原まで下ってきて、紅葉が始まったと実感できる状態になるかと思います。

 

昨年の鈴蘭橋
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2014/10/04〜05) @
今週の鈴蘭橋
先週よりも黄色味が進む
紅葉を迎えた鈴蘭橋(昨年10月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D

ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。

 

今週の休暇村〜三本滝間(カラマツ)
=カラマツが紅葉すると秋が終わる=
紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、昨年10月下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D

乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスできます。その中には、乗鞍の紅葉状況を大まかに把握できる乗鞍紅葉情報 があり、初めての方はぜひご覧ください。

また、紅葉の撮影ポイントを地図上で紹介する、ノリクラガイドマップ(紅葉 上部エリア版)ノリクラガイドマップ(紅葉 下部エリア) は改訂作業が終わり、公開いたしました。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況を知ることができます。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。

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