【速報バックナンバー 2025年2月分】

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◎ 2月  
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■2025年2月22日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

今シーズン第二弾目の寒波到来、吹雪が続く 
@ 2025/02/22 09:45
気温マイナス9℃、明け方からの降雪が強くなってきた
(ツアーコース入口)
A 2025/02/22 10:20
新雪15センチ前後、下地がしっかりして歩きやすい
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2025/02/22 12:50
午後になっても吹雪は収まらない
(ツアーコース − 6番標識付近)

C 2025/02/22 12:25
悪天候でこれ以上は無理だがツアーコース内で充分楽しい
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
今日は、今月上旬の第一弾の寒波に引き続く第二弾の寒波により、吹雪の一日となりました。
第二弾の寒波は17日(月)から始まり、18日(火)から
オホーツク海に停滞している上空の寒気の渦の影響により、上空の寒気流入が強まり、冬型の気圧配置が続いたことから、北日本から西日本の日本海側での降雪が強まり、乗鞍岳の西北西にある飛騨市河合では17日に36センチ(24時間)、19日に38センチ(24時間)の降雪が観測されました。しかし、乗鞍岳の東側にある乗鞍高原では、21日(金)の朝にマイナス13°Cの冷え込みを観測したものの、一晩の降雪は10センチ程度にとどまる日がほとんどで、今回の寒波による影響はあまりなかったものと思われます。

早朝7時の乗鞍高原は、雪・気温マイナス8℃、この雪は明け方から降り始めたもので、昨晩からの積雪はほとんどありません。そのため、国道から乗鞍高原内の県道はほとんど乾燥路で、圧雪路は観光センター手前にある楢の木坂からスキー場方面に見られますので、スタッドタイヤ・タイヤチェーンは必須です。先ほど申し上げたように乗鞍の降雪はそれほど多くないものの、それでも道路わきの除雪の雪山は先週と比べて明らかに高くなり、積雪量は増加しています。

Mt.乗鞍は今日も通常営業が始まります。今日は三連休初日とあって、やまぼうし駐車場はいつもよりも来場車両がやや多めで、朝一番のチケットセンターには長い列ができていました。一晩あたりの降雪量が10〜20センチ程度のため、リフト周辺の除雪の必要もほとんどなく、予定の始業時間に運行が開始されました。バーン表面には柔らかい降りたての新雪がうっすら乗っていて、滑走しやすいコンディションですが、パウダーバーンとして知られるかもしかゲレンデは新雪がほとんどなく、昨日までのシュプールがそのまま残っている状態。しかし、圧雪整備された部分ではエッジを食い込ませて高速ターンを楽しむ様子が見られました。

<ツアーコース・積雪状況>
9時30分のツアーコース入口の天候は、雪・気温マイナス9℃。風はそれほど強くありません。この三連休は寒波が強まる予報が出ていることもあり、朝一番の入場者は10名程度にとどまっています。入口付近の新雪は10センチ程度で、入口急斜面より先では15〜20センチ程度。十分な柔らかさを感じる雪質ですが下地がやや硬め。それでも、斜度が比較的緩いツアーコース内だと、下地がある程度しっかりしていたほうが板が走り、実際、下山滑走では十分楽しいパウダーランを味わうことができました。

12時の位ヶ原急斜面の天候は吹雪・気温マイナス12℃。一時的に青空がのぞいたり、太陽の輪郭が鉛色の空から確認できる様子もありましたが、降雪が途絶えることはありません。視界は吹雪の状態によって、位ヶ原急斜面の上端が見え隠れする状態で、先行して出発したスキーヤーや登山者も、登り切った所ですぐに折り返して下山される状態でした。

この寒波は三連休まで続く予報となっていますが、その後は気温が上昇する見込みで、急激な気温上昇による雪崩の危険性がありますので、今後の天候状況には十分ご注意ください。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りです。先週からの積雪量はあまり増加していませんが、高山市ではなだれ注意報が継続されていますのでご注意下さい。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪160センチ。(先週より5センチ増加。昨年より140センチ多い。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪135センチ。(先週より5センチ増加。昨年より60センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪260センチ。(先週より20センチ増加。昨年より110センチ多い。)

次回速報は3月1日(土)の予定です。(2025/02/22 20:30更新)

 

2月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2025年2月15日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

快晴無風、空の透明度がすごい 
@ 2025/02/15 09:25
気温はすでにプラス2℃、暑い!!
(ツアーコース入口)
A 2025/02/15 10:15
本当に雲一つない快晴
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2025/02/15 12:25
遠景の山並みがくっきり−ここまでクリアな日はあまりない
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2025/02/15 13:20
「ずーっとここにいたい!」と思わせる絶景
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
先週の今シーズン一番の寒波は、
9日(日)当たりまで続きましたが、その後は大陸から高気圧が張り出して天候は回復し始めました。しかし、12日(水)には日本海に低気圧が進み、その低気圧に向かって暖かく湿った空気が入って気温が上昇したため、12日(水)〜13日(木)にかけて、標高の高い乗鞍高原でも雨〜湿雪となり、Mt.乗鞍ではかもしかゲレンデ付近まで雨〜湿雪に見舞われた模様です。14日(金)は低気圧が東に抜けて一時的に冬型が戻ってきましたが、東シナ海から本州の南側にかけて高気圧が張り出して、本日15日(土)は見事な快晴となりました。3日間続いた強風も収まって、またとないバックカントリー日和となり、気温も上昇して3月並みの陽気となりました。

早朝7時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は放射冷却の影響によりマイナス13℃まで冷え込みました。白銀の乗鞍岳が赤く染まるモルゲンロートに輝き始めると、夜空を幻想的に照らしていたお月様が摩利支天岳に沈んで、青空と白銀のコントラストが美しい一日が始まります。昨晩からの降雪はなく、国道は乾燥状態ですが、乗鞍高原周辺は圧雪路となっていますので、スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンは必須です。

Mt.乗鞍は、今日も通常営業が始まります。12日(水)〜13日(木)にかけた降った湿雪と強風の影響により、バーンはやや硬め。アイスバーンではないため、エッジをしっかり食い込ませたカービングが気持ちよく決まるコンディションです。また、それとは裏腹に、かもしかゲレンデの未圧雪ゾーンはボコボコ状態となっていて、パウダー狙いの常連スキーヤーもリフトの上から残念そうにバーン状況を確認していました。

<ツアーコース・積雪状況>
9時30分のツアーコース入口の天候は、快晴・気温プラス4℃。久々のプラスの気温で、日差しの暑さを感じるほどです。
朝一番の段階で30名ほどが入山され、午前中だけで40〜50名が入山された模様。ジーっとしていても日差しの強さで暑くなるほどで、来ていたアウターをザックに押し込むところから出発の準備が始まります。

ツアーコースもほとんど新雪はなく、表面の柔らかい部分は5〜10センチほど。気温はプラスになっていて、強い日差しが降り注ぐため、バーンがやや腐り始めますが、標高が上がるにつれて、暑さも次第に引いてきて、それと同時にバーンは緩みが気にならなくなります。午前中にバーンが緩ンでしまうと午後にはパックが始まりますので、緩み具合を気にしながら、パックが始まる前に下山したほうが苦労せずに下山できます。

朝一番で快晴でも、時間とともに部分的に雲がわき始めることが多いのですが、今日は本当に終日雲一つない快晴が続き、風もほとんどありません。空気が澄んでいて、遠景の山並みのコントラストが本当に素晴らしい状態でした。厳冬期は空気が澄んでいますがその中でも今日は特別に綺麗だったと思います。

12時の位ヶ原急斜面の気温はプラス2℃風。本当に春先のような気温です。ただ、空気に冷たさがまだ残っていて、綺麗な雪の状態が残っています。そのため、今日は午後になってもひどくパックされることは少なく、若干ターンしにくい箇所があっても、比較的滑走しやすい状態だったと思われます。

<位ヶ原>
13時の位ヶ原の天候は快晴・マイナス2℃。バーンはゲレンデに近いコンディションです。山頂方面に向かった登山者は頂上付近も雪が比較的やわらかく、ほぼ無風で絶景を楽しめたとのこと。すべり台方面に向かったスキーヤーの話では、若干パックされた部分があったものの、締まった雪質で滑走しやすい状態だったとのことでした。

また、位ヶ原の積雪は2週間前より40センチも増加しています。長野県の乗鞍上高地地域と岐阜県の高山市には、なだれ注意報が継続されています。明日は今日以上に気温が高くなる予報となっていますので、細心の注意の上、入山されるようお願いいたします。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りです。なだれ注意報が継続されていますのでご注意下さい。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪155センチ。(先週より20センチ増加。昨年より85センチ多い。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪130センチ。(先週より15センチ減少。昨年より15センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪240センチ。(先週より10センチ減少。昨年より65センチ多い。)

次回速報は2月15日(土)の予定です。(2025/02/15 21:50更新)

 

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■2025年2月8日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

今期一番の寒波到来。深雪と極寒の厳しい世界 
@ 2025/02/08 05:55
夜明け前から道路除雪が頻繁に
(県道乗鞍岳線 − 番所付近)
A 2025/02/08 09:40
新雪30センチだがやや重たい深雪
(ツアーコース入口)

B 2025/02/08 12:50
先行トレースがないとスノーシュー・ワカンは厳しい
(ツアーコース − 6番標識付近)

C 2025/02/08 12:05
マイナス14℃の吹雪 − 極寒の世界が来る人を拒む
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<今週の寒波の状況、乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
今週はマイナス39℃以下の上空の寒気が北日本付近に到来し、それに対応した低気圧が
急速に発達したため、4日(火)から5日(水)あたりにかけて、第一弾の寒波が到来しました。この寒波に加えて北陸へ指向するJPCZの影響で、日本海側を中心に大荒れの天候となりました。特に北陸から岐阜県北部にかけて大雪となり、乗鞍岳の西側に当たる高山市では降雪量が多くなり、4日(火)夕方から6日(木)朝にかけて大雪警報が発令されました。しかし、乗鞍岳の東側の乗鞍上高地地域は、冷え込みや風雪は厳しくなりましたが、一晩の降雪が10〜15センチ程度にとどまり、大雪警報などは発令されませんでした。

この寒波は6日(木)には一旦弱まったものの、7日(金)からは上空に一段と強い寒気が到来し、高山市では7日(金)夕方に再び大雪警報が発令され、乗鞍上高地地域でも降雪が強まり、7日(金)のお昼に大雪注意報が発令されました。なお、高速道路では東海北陸道・北陸自動車道で積雪通行止が続き、関ヶ原付近で雪が強くなった名神高速道路など名古屋〜大阪間の主要道路では7日(金)夜から広範囲に通行止となりましたが、乗鞍高原周辺の道路(158号・41号・19号・中央道・周辺の県道)で通行止めはありませんでした。

早朝7時の乗鞍高原は、吹雪の朝を迎えます。気温はマイナス11℃。昨晩の降雪は15〜20センチほどで、夜明け前から道路除雪のドーザーが複数台出動しています。吹雪のため、視界はあまりよくなく、鳥居尾根コースすら確認できないほどでした。

Mt.乗鞍は今日も通常営業が始まります。この天候でも多くの来場者の姿があり、やまぼうし駐車場は今日も満車になった模様。8時45分よりリフト営業が始まりましたが、除雪作業が間に合わないことからやまぼうしリフトとかもしかリフトの営業開始がやや遅れた以外には目立った様子はありません。連日降雪が続いていますのでゲレンデのコンディションは良好で、かもしかゲレンデの未圧雪ゾーンは20センチほどの新雪が降り積もっていて、リフト営業開始と同時に多くのスキーヤー・ボーダーがパウダーを狙って飛び込んで行きました。

<ツアーコース・積雪状況>
9時30分のツアーコース入口の天候は、吹雪・気温マイナス
11℃。新雪部分は20センチ程度で、風の影響を若干受けている雰囲気。ただ、とにかく寒くてとても入山できる状況ではなく、地元のツアー会社では安全を考慮して本日のガイドツアーを中止したほどです。入口急斜面付近で新雪部分は50センチにも達し、常連スキーヤーが先行して入山しましたが深雪のラッセルがかなり辛そうでした。

この天候はその後もほぼ変わらず、吹雪が強弱を繰り返します。吹雪が強い時は前に進むことが困難な状況でした。12時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス14℃。位ヶ原急斜面における今シーズン一番の最低気温です。新雪部分は50センチ程。スキーを外してツボ足で立つと腰あたりまで沈み込むほどでした。ただ、底なし状態ではなく、ちゃんと立っていられる状態ですので、この時期の新雪としてはやや重ためといったところです。おそらく、風の影響によるものと思われます。

この寒波の影響は明日まで続く模様で、その後、気温の上昇が予想されていますので、雪崩やアイスバーンには十分ご注意下さい。なお、現在、高山市、および、乗鞍上高地地域ともに雪崩注意報が発令されています。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りです。先週より25〜60センチも増加していますので雪崩に注意してください。(雪崩注意報発令中です)
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪135センチ。(先週より25センチ増加。昨年より65センチ多い。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪145センチ。(先週より35センチ増加。昨年より35センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪250センチ。(先週より60センチ増加。昨年より90センチ多い。)

次回速報は2月15日(土)の予定です。(2025/02/08 21:10更新)

2月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2025年2月1日(土)     

※ ご注意 − 11月より山頂方面は冬季閉鎖となり、シャトルバスなどの交通手段はありません。十分な装備を完備した冬山経験者のみ入山できる状態ですのでご注意下さい。

1月29日から30日にまとまった降雪でしたが、昨日の強風の影響で叩かれた雪質に 
@ 2025/02/01 09:25
新雪20〜30センチ、強風で叩かれた雪質に
(ツアーコース入口)
A 2025/02/01 10:05
急斜面は四苦八苦 − 新雪だがシールが効きにくい雪質
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2025/02/01 10:25
くっきりと晴れ上がってきた
(ツアーコース − 1番標識付近)

C 2025/02/01 13:00
午後になると南岸低気圧の雲域がかかり始める
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
今週はJCPZの発達や寒気の影響で、
1月29日(水)から30日(木)にかけて北陸や岐阜県北部などでは大雪となり、乗鞍でもまとまった降雪となりました。かもしかゲレンデでは20〜30センチほどの新雪となった模様ですが、強風の影響でツアーコース内でもシュカブラ様の模様ができ、風に叩かれ雪質となっています。

早朝7時の乗鞍高原は、曇り空から徐々に青空が広がり始める朝を迎えます。気温はマイナス4℃で、昨晩の降雪はありません。県道乗鞍岳線は国道入口の前川渡から楢の木坂あたりまで一部凍結状態ですが、楢の木坂からスキー場方面は全面圧雪路で、県道から外れた路地も圧雪状態のため、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンは必須です。

この天候は急速に回復傾向を示し、9時ごろになると山頂までくっきりと確認できる状態となります。Mt.乗鞍は前述の降雪により柔らかい新雪をまとい、滑走しやすいコンディションとなっています。ただ、かもしかゲレンデの未圧雪ゾーンは強風の影響で新雪がほとんど吹き飛ばされた状態で、昨日までのトレースがそのまま残っている状態でした。

<ツアーコース・積雪状況>
9時のツアーコース入口の天候は、晴・気温マイナス2℃。日差しの暖かさを十分感じられるコンディションで、
アウターをザックに押し込んでから出発される方もいらっしゃいました。ツアーコース入口付近の新雪は20センチほど。入口急斜面は昨日までのシュプールが残っている状態ですが、登攀のトレースは場所によっては30センチほどの深い溝になり、新雪の柔らかさは十分感じられます。ただ、風の影響で雪質変化が見られ、入口急斜面ではシールのグリップが効かず、登りに四苦八苦するスキーヤーの姿が見られました。

その後のツアーコース内の新雪は20〜30センチと変わらず、雪質も同じような状態です。10時近くになると山頂付近にかかっていた雲がほぼ抜けて、1番標識付近のビューポイントでは、くっきりと青空に映える主峰剣ヶ峰と高天ヶ原のツートップを楽しむことができました。ただ、山頂付近は激しく沸き上がる雪煙が続いています。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃、この頃になると山頂付近には再び雲が流れるようになり、空全体が白っぽくなってきました。位ヶ原急斜面は落ち着いた雪質ですが、下部のツアーコースよりも状態は良いように感じられます。

<位ヶ原>
ツアーコースから森林限界を超えた位ヶ原に入ると、気温が急速に低下します。13時の天候はほぼ曇で気温はマイナス8℃まで低下します。

例年、2月中下旬ごろまでは乾いた降雪が続くため、位ヶ原付近ではほとんど積雪量が増加しませんが、先週から今週にかけて、位ヶ原では25センチも増加しています。また、ダケカンバの枝先に着氷している様子から、この1週間はいつもよりも着雪性のある雪(湿った降雪)が降ったものと思われます。その影響からか、山頂に向かった登山者の話では、山頂付近でも吹きさらし状態の場所が少なく、柔らかい雪が積もっていたとのことでした。

今日は高山地域になだれ注意報が発令されていました。来週は今シーズン一番の寒気が到来するとの予報が出ていて、積雪量増加や雪質変化が懸念され、なだれには十分ご注意下さい。そのほかの画像では過去の雪崩死亡事故現場を地図と写真で掲示しておりますのでご確認の上、危険個所に不用意に立ち入らないようお願いいたします。

<ツアーコース積雪状況>
本日のツアーコースの積雪量は下記の通りです。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪110センチ。(先週より25センチ増加。昨年より50センチ多い。)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪100センチ。(先週より10センチ増加。昨年より10センチ多い。)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪190センチ。(先週より25センチ増加。昨年より40センチ多い。)

次回速報は2月8日(土)の予定です。(2025/02/01 20:45更新)

 

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