ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2004/06/13) A

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(Update:2004/06/12)

 

【雪渓下部 T】

 

大雪渓入口付近から見た画像では先週とそれほど変化がないように感じられます。

 

先週は雪渓の下端は県道から5メートルほどでしたが、今週は大雪渓入口の排水溝の近くを中心に10メートルほど離れています。昨年と比べて2週間ほど早い雪融けです。

 

せせらぎ

大雪渓入口のを中心にだいぶ雪解け水が集まってきていましたが、今週に入り、水面がザワザワするほどの流れを形成しています。それだけ雪融けのスピードが増している証拠です。

 

登山道入口(左上の岩の左側に向かって!)

県道沿いの登山道入口付近も昨年と比べて2週間ほど早い雪融けを迎え、入口付近の登山道は20〜30メートルほど姿を現しています。まだ、ハイシーズンのシャトルバスが運行していないので、ここから山頂をめざして歩く人はあまりありません。毎年申し上げていますが、登山道はこの岩を過ぎるとやや左に進路を変え、左上に写っている岩(モーグルバーンのスタート付近)の左側を登っていきます。

しかし、残雪があると登山道の位置がわからず、毎年そのまま雪渓をまっすぐ登っていきます。位置的には左上に写っている岩の右側で、しばらくは雪渓が続いていますが、完全にハイマツ帯の中に入ってしまいます。

ハイマツも貴重な高山植物ですので、必ず左上の岩の左側を進むようにしてください。もし、間違えた場合は引き返して正しいルートをたどるようお願いします。

 

県道沿いの部分は先週と比べて大きな違いはありませんが、右の画像の魔利支天岳からの滑り出しの部分はだいぶ雪融けが進んでいます。肩の小屋の道路からの滑り出しはもちろんのこと、上半分は滑走不能です。

 

モーグルコーススタート付近の巨大クレパス

こちらはモーグルコーススタート付近の巨大クレパス。先週まで左の画像の部分のハイマツは雪の下で、この上下にそれぞれハイマツ帯が伸びてきていました。雪融けにより今週は下部のハイマツ帯と上部のハイマツ帯がくっついて1つの帯になっています。先週と比べ高さで1メートル以上は雪融けしたようです。

雪融けによりクレパスそのものの規模が少し小さくなってきており、また、クレパスの上部にある魔利支天岳から滑り降りる急斜面も雪融けで滑走できなくなってきていますので、クレパス内に落ち込む危険性が少なくなってきています。しかし、後ほど申し上げますが、新たなクレパスが発生いますので、大雪渓全体で見ると油断はできない状態です。

 

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