ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2005/05/21) C

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(Update:2005/05/26)

 

【肩の小屋】

肩の小屋

肩の小屋周辺も多くの積雪が残っています。画像の左下の雪渓に半円状の曲線があるのがお分かりでしょうか?クレパスです。昨年は大雪渓にいくつかの巨大なクレパスがあり、大変危険な状態でしたが、今のところクレパスはここだけで、巨大なものはありません。

 

肩の小屋は雪にほとんど埋まっています。

ご覧のようにか肩の小屋はほとんど埋まっています。近年これほどまで埋まったことはなかったかと思います。

 

この雪の多さでシャッターを開けるのも一苦労。(只今、アルバイト募集中です。)

今日は昨年末に吹き飛んでしまった屋根の修理に小屋のご主人が訪れていました。ご覧のようにシャッターのところまで雪かきするのも大変。さらに凍り付いたシャッターを開けるのも大変。

交通網の発達したノリクラは日帰りでお越しになる方が大半を占めていますが、朝焼けや夕焼けなど、小屋泊まりでないと、味わえないノリクラがあります。特にマイカー規制により、夜間・早朝に訪れることが困難になり、剣ヶ峰山頂や大黒岳での日の出の撮影などは肩の小屋などを利用しなければならない状況です。また、都会ではほとんど見ることのできなくなった夜空の星や天の川も、ここでは空の黒い部分よりも星のほうが多いくらいはっきりと観察することができます。山小屋といっても風呂もありますので、普通の旅館感覚でおとずれても問題はありません。
< 関連情報−「ご来光バス」 →  2004シーズン ノリクラ雪渓カレンダーVol.14(2004/08/13) で紹介しております。>

お知らせでも、申し上げましたが、肩の小屋では夏のアルバイトを募集しています。アルバイト期間や条件などは乗鞍高原にある鈴蘭小屋までお電話ください。(TEL 0263−93−2001)

 

肩の小屋から大雪渓に滑り降りることもできますが、この時期は稜線までしっかりと雪がついていますので、さらに上を目指して登山道を登っていきます。

 

【稜線を目指して】

畳平から肩の小屋までの専用道はそれほどきつい勾配ではありませんが、ここからの登山道は稜線が近づくにつれて徐々に勾配がきつくなってきます。

 

途中、雪解けが終わりガレ場もありますが... 稜線までの白い雪渓をひたすら歩きます。

肩の小屋から稜線までは途中、雪解けが終わり、登山道の路面がしっかりと出ているところもありますが、ほとんど雪渓上を歩いて行きます。朝日岳までの道程を3分の1程度進むと、目の前に稜線に続く白い雪渓の道が目に飛び込んできます。しかし、稜線は見えども なかなかたどりつくことができません。初めての方などはちょっとイヤになってしまうかもしれませんが、少しの辛抱です。

 

摩利支天岳

しばらく歩き、来た道を振り返ると、摩利支天岳(まりしてんだけ−2873m)をはっきり望むことができます。摩利支天岳も昨年より雪の量は多いですが、摩利支天岳自体の残雪量は乗鞍岳の主峰を形成する剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳に比べ、もともと少ないので、例年とあまり大きな変化は感じられません。

 

大雪渓からのルートーしっかり雪があります。

朝日岳の頂(いただき)の真下あたりまでくると、大雪渓から稜線に登ってくるルートと合流します。例年は所々岩の頭が見え隠れするのですが、ご覧のようにその心配は全くありません。また、この付近まで来ると勾配がさらにきつくなります。

 

踏み跡に歩幅をあわせて! 凍っていなくても下りは慎重に...

雪渓を歩く際には踏み跡に足の歩幅を合わせて登っていくようにしていく必要があります。それは階段状にできた踏み跡を歩いてゆけば安全だからです。歩幅が自分の体格に合わずに苦労することもあると思いますが、今日のような暖かい日は踏み跡が崩れても問題ないものの、踏み跡が崩れた状態で気温が下がると凍って危険です。きれいな階段状の踏み跡であれば、凍ってもそれにあわせて登ったり・降りたりしていけば安全です。

稜線が見え始めています。もう一息です。

 

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