ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2005/05/21) D

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(Update:2005/05/26)

 

【稜線へ】

さらに足を進めると、蚕玉岳と朝日岳の稜線が見えます。左が蚕玉岳の頂、右は朝日岳の頂に続いています。雪渓斜面に岩やスケ類が見えますが、例年よりかなり少なく、積雪の多さを物語っています。夏場の登山道はこの岩の部分がつづら折れに登って行き、稜線へと高度を上げていきます。

 

遠方の穂高連峰もくっきりと...

この付近まで来ると摩利支天岳の向こうに穂高連峰を望むことができます。今日は午前中は高曇りの天候でしたが、午後になって、澄んだ青空となり、遠方の山々までくっきりとしています。

 

蚕玉岳〜朝日岳稜線

稜線上は風に影響のせいでしょうか、例年とほとんどかわらない状態です。画像の手前が朝日岳側、奥が蚕玉岳で、大雪渓は左側になります。反対の右側は乗鞍岳の火口の権現ヶ池です。

 

権現ヶ池 朝日岳

権現ヶ池周辺は、最近降った新雪がまだ残っています。また、右の画像の朝日岳は画像の右下から中央付近の岩にかけて大きく地面が見えていますが、今年はびっしりと雪が張り付き、頂上付近にポツポツと頭を出し始める岩も今年は全くありません。

この稜線から滑り出すと、やや斜め左方向に向かいながら大雪渓へ下りてゆくことができます。ここを滑らず、さらに剣ヶ峰方面へ登り、もう一つ別の沢筋(剣ヶ峰〜蚕玉岳間)を県道乗鞍岳線まで滑り降りることができます。大雪渓から少しはなれてしまいますが、こちらのほうがホールラインに絡んだストレートな雪渓ですので、そちらに向かいます。

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

剣ヶ峰〜蚕玉岳

こちらが剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線です。昨年とそれほど大きな変化がないように見えますが、蚕玉岳の頂上真下辺りから雪渓が始まり、また、例年、画像の左下付近に地面が見えているところがありますが、それも見当たらず、積雪の多いことが分かります。

 

稜線直下から 唐草模様

稜線直下からはかなり斜度のあるコースです。先ほども申し上げたように、ストレートなコースのため、一気に滑り降りたい人には最適でしょう。
毎年、この時期にしか目にすることのできない、位ヶ原方面の唐草模様は今年の積雪量の多さから、まだ、しっかりとした模様になっていません。

 

かなり急斜面 重たい新雪に覆われた雪渓はちょっと滑りづらい

斜度がある上、重たい新雪に覆われた今回の雪渓は、難易度の高いコースと言えるでしょう。

 

急斜面をさらに降りると一部、雪渓が細くなっているところに差し掛かります。例年この付近は岩が頭を出し始めるところですが、今年は岩に気をとられる必要もなく、快適に滑り降りることができます。この細くなっている部分を通過すると、なだらかな斜面に変わり、県道乗鞍岳線まで滑り降りることができます。

 

県道乗鞍岳線は切り通しの除雪が進む 積雪は3メートル以上

ご覧のように先週までは雪の下だった県道乗鞍岳線も除雪が進み、切りとおしの状態になっています。かなりの高さがありますが、右の画像のように積雪は3メートル以上あり、積雪の多かった2003年よりもさらに多い積雪となっています。

 

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