ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2005/05/21) E

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(Update:2005/05/26)

 

【雪渓下部】

左の画像は大雪渓入口付近です。先週と比べて積雪量はそれほどかわらず、20〜30センチ少なくなった程度です。

 

先週は道路より30センチほど高い位置まであった雪渓も道路とほぼ同じくらいになっています。雪の少なかった昨年と比べると雲泥の差がありますが、この付近に関しては2003年の方がやや多いようです。

 

昨年のようなクレパスはまだありません。

雪渓下部に関してはご覧のように、昨年のような大きなクレパスはありません。また、スプーンカットや、降雨や表面を流れる雪解け水がないことから縦溝もなく、快適に滑走ができます。

 

大雪渓のトイレ付近までは除雪が完了しております。その先は除雪作業は進んでいるものの、畳平方面へ100メートルくらい進んだあたりから雪が残っており、、まだ手付かずの箇所もあるため、畳平に戻る際には注意が必要です。

 

雪の壁は高さ10メートル以上あります。

こちらはトイレ付近から20〜30メートル畳平へ進んだところ。雪の壁は10メートル以上あります。

今年はホントに積雪量が多いので、今後の天候にも左右されますが、お盆過ぎまでスキーやボードを楽しむことができそうです。雪解けに大きな影響を与えるのが梅雨末期の降雨で、日照りによる雪解けも確かに多いのですが、雨はそれ以上に雪解けを加速させます。

また、天候で注意しなければいけないのが、この時期としては降雪です。まだまだノリクラは冬と春が混在している時期ですから、上から落ちてくるものは雨ではなく、雪やみぞれである確立のほうが高いのです。今回も取材を行った日は穏やかな日和でしたが、翌日の23日(日)は午後から雪となり、乗鞍スカイラインは13:40から通行止めとなりました。ちょうど昨年も同じ時期のノリクラ雪渓カレンダーでも、同様の天候にみまわれ、同じようなことを述べておりますが、畳平から2km以上離れている大雪渓では突然の運休にあわせて迅速な対応をとることが困難です。

近くまで車道が通り、山の危機感というものが薄れがちなノリクラですが、立派な3000メートル級の山ですので、天候には十分気をつけて、「山の感覚」を研ぎ澄ませて、危険のない行動ができるようにしたいものですね。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2004/05/23

雪の量に関しては、昨年と比較するのがナンセンスなほどですが、その分、高山植物の生育が早かったものです。すでにこの時期にキバナシャクナゲが大きなつぼみをつけていました。

 

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