ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2005/06/25) E

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(Update:2005/06/30)

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩

先週よりも高さで50センチ程度雪解けしています。2003年と比べると1週間程度遅い雪解けです。

 

【雪渓上部】

先週と比べてそれほど大きな変化はありません。それでも、先週は右上に見える岩が一つしかありませんでしたので、雪解けが進んでいることには違いありません。2003年より1週間ほど遅い雪解けです。

まだ雪がたくさんありますので、わかりにくいのですが、雪渓中央の上端付近にハイマツ帯の尾根ができ始めているのがお分かりでしょうか?例年、これを境に雪渓を「雪渓上部右側」 「雪渓上部左側」と分けて紹介しています。

雪渓上部右側は肩の小屋からの雪渓とつながり、右へ行くほど緩斜面になっていきます。おそらくエリアは狭くなるものの、お盆あたりまでは滑走可能でしょう。

雪渓上部左側は秋になっても残っていますが、急斜面です。雪渓での滑走になれていない方は無理にここで滑走しないでください。特にお盆以降になって、雪渓上部右側のバーンが滑走できなくなり、急遽、こちらで滑走される方がみえますが、お盆以降はバーンも硬くなり、滑落の危険性が大きくなります。
たまにお盆に観光で雪渓を訪れて、翌週、スキーを持ってこられる方が見えますが、お盆以降はノリクラデビューされないようにお願いします。また、雪渓での滑走にあまり慣れていない方も雪渓上部左側の滑走は無理です。これまで何度か滑落を目にしていますが、救急車の到着まで2時間近くかかることもあります。

 

雪渓上部右側

さて、こちらは雪渓上部右側。滑走には十分な広さがあります。

 

雪渓上部右側 上端 上端から

左の画像は雪渓上部右側の上端付近、画像で見える尾根が雪渓上部を左右に分ける尾根です。長さは30メートルほど、高さは1.5メートルほどで、2003年とほぼ同じくらいです。上端からの様子も2003年とほぼ同じ感じです。

 

7月に入って、「これからノリクラデビューを果たしてみよう」とお考えの方も、たくさんいらっしゃるのではないかと思います。

初めてお越しになる方にとって、大雪渓は通常のゲレンデとはまったく異なった環境と思ったほうがよいでしょう。どちらかというと登山に近いイメージを持ったほうがよいかもしれません。3000メートル級の高山ですので、登山などされたことがないのでしたら、最初は軽い高山病で思うように体が動かないことが多いと思います。ですから、ノリクラデビューを果たす日は、なるべく天気のよい日を狙い、無理をせず楽しんでください。

また、大雪渓には売店や雨宿りの場所もありません。、雨対策(合羽など)や暑さ対策(スポーツドリンクなどの水分)、日よけ対策(日焼け止め、帽子)など必要なものは事前に用意する必要があります。

合羽は以前にも書きましたが、コンビニのビニール合羽ではなく、登山用の透湿性のある合羽が必須です。大雪渓では雨が降っても雪渓を登ったりしますので、合羽を着た状態では運動量によって、かなりの汗をかくことになります。その場合、ビニール合羽ではかなりつらい思いをするでしょう。また、水分補給はのどの渇きを感じる前に定期的に補っておくことが必要です。大雪渓では晴れていても気温が平地よりも低いことから、発汗していることに気がつかず、思った以上に脱水していたりします。喉の渇きを感じる前に補給することが肝心です。また、紫外線もかなり強いので、皮膚がそれほど強くない方は、日焼け止めは必需品だと思います。

そのほか食料・医薬品・携帯電話など、通常考えられるものは必ず持参してください。

7月からは長野県側のシャトルバスも運行を開始します。ノリクラが一番にぎわう季節に突入することでしょう。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2004/06/27

昨年は雨量規制による通行止めと濃い霧で取材もままならないほど悪天候が続きました。

 

 

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