ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2005/09/03) A

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(Update:2005/09/08)

 

【高山植物】

緑の山肌が部分的に黄色に色づきはじめています

前のページでもお伝えしたように少しずつではありますが、山肌が部分的に緑から黄色になりかけているところがあります。右の画像の中央部分では顕著に分かると思いますが、よく目を凝らすと、そのような場所が結構あることに気がつきます。

 

コバイケイソウ

山肌を黄色くしているのはコバイケイソウの紅葉。まだ始まったばかりですので、しっかりと分かりませんが、ノリクラの紅葉の始まりはこのコバイケイソウから、といってもいいでしょう。大型の高山植物のため、その色の変化はよく目立ちます。

 

イワオトギリ(花)

イワオトギリ(紅葉)

そして、イワオトギリは花をつけているものはご覧のとおり青々とした葉をつけていますが、花が終わったものは右の画像のとおり、その姿を赤く染め始めています。

 

ヨツバシオガマ(紅葉)

おそらく、今一番、紅葉が進んでいるのはこちらの高山植物ではないかと思います。ヨツバシオガマはまるで茹蛸のように全身紫色に染まっています。

コウメバチソウ(花) イワギキョウ(花)

もちろんまだ花をつけている高山植物もあります。こちらの二つの高山植物は比較的 息の長く、特に右のイワギキョウはまだつぼみのものもあります。ちなみにイワギキョウの手前の赤いタンポポ様の植物はチングルマの実です。このチングルマの実も、このところだいぶ赤みを帯びてきました。

ベニバナイチゴ(実)

さて、こちらはベニバナイチゴ。イチゴ狩りに出かけた方はすぐに分かるかと思いますが、葉の形はイチゴそのもので、すぐに判別できると思います。ただ、花も実も、葉に隠れるようになっているため、ベニバナイチゴは大抵2〜3メートル四方のエリアに密集しているのですが、葉をみてイチゴの木と認識しないと、見つけることができないかもしれません。

ベニバナイチゴなどの野いちごがなり始めると、山麓だけではなく、位ヶ原あたりでも熊が出没するという話がありますので、周辺の登山道散策には注意が必要でしょう。

 

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