ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.13(2010/08/07〜08) A
【大雪渓に到着】
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大雪渓前 − 肩の小屋口バス停 |
7時に到着した大雪渓は綺麗な青空が広がるものの雲が多く日差しはありません。
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気温16℃ − 肌寒さにアウターを着込む |
7時の大雪渓の気温は16℃、早朝から蒸し暑さを感じた山麓の乗鞍高原とは異なり、やや肌寒さを覚える状況に一枚余分に着込む必要を感じるほど...強い日差しが差し込むと半袖でも汗ばむ状況のある8月の大雪渓は、その裏側でいつも冷涼な気候が待ち構えていて、油断をすると冷気に一気に包まれる状況があることを忘れてはなりません。
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雪渓上部へ − できるだけ歩き易いスタイルで |
8月ともなれば、大半のスキーヤー・ボーダーの方々は雪渓上部での滑走がメインとなります。それまではここでブーツを履く姿がありましたが、スキーヤー専用道を歩いて雪渓上部に向かう必要があるため、スニーカーなど歩き易い靴で向います。
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出発します | 綺麗な日差しもこの一瞬だけ |
徐々に日差しが差し始め、しっかりとした朝日に見送られながら今日の大雪渓での一日が始まります。しかし、このダイレクトはここまで...その後、再び綺麗な日差しに巡り会えるのはトレーニングの終了した夕方の斜光。
はっきりしない天候の一日が始まろうとしています。
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今日は雪渓下部から上部のコブに移動します |
先週まで雪渓下部のコブラインを滑走されていたスキーヤー。ここ数年では比較的雪解けが遅い状況があって、今週も滑走できないことはないものの、やはり雪渓上部に向かうことを決めます。
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スキーヤー専用道 − 雪渓上部まで15〜20分ほど |
ブーツケースを片手に持って板を担いでスキーヤー専用道を進みますが、板をザックにくくりつけるなど、できるだけ身動きし易いようにされたほうが良いでしょう。ノリクラ通いも今年からということで、これからバーン状況の変化など一つ一つ覚えつつ、さらにノリクラ通いを深めて行ってください...
【雪渓下部 T】
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ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
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昨年同時期より一週間早いの大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2009/08/01〜02) A ↓ |
昨年同時期の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) A ↓ |
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今回の大雪渓入口 昨年よりも一週間以上遅い雪解け |
大雪渓入口から見た雪渓下部の様子を昨年の画像と比較します。右上は昨年と同時期のもので明らかに今年のほうが多く、左上はその一週間前のもので今年とほぼ同じかやや少ない状態であることがわかります。そのため、今年は昨年よりも一週間以上遅い雪解けの推移を見せていることがわかります。
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今週の大雪渓入口 |
雪渓下端から大雪渓入口まで距離は69メートル。昨年は76メートルで、この箇所はこれまで昨年とほぼ同じ推移でしたが少し雪解け推移が遅くなっています。
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幅は12メートル − 昨年よりやや遅い雪解け |
下端部分にはは車道沿いの入口付近より一段上に上がった帯状に広がる平坦な岩場があり、その横幅は約12メートルで昨年の15メートルよりやや狭く、昨年よりやや遅い雪解けです。
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スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド | 実ができ始めました |
こちらは大雪渓入口付近のスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先々週、花期のピークを迎え、先週、花が終わり、今週はご覧のように実ができています。一週間単位で段階を踏んで移ろって行く様子に目が放せません。
亜高山帯〜高山帯に分布するウラジロナナカマド(裏白七竈)は、葉の裏が白っぽいところから命名されています。もう少し標高の低い所に分布するナナカマドとの区別は、葉の裏側の色調だけでなく、ウラジロナナカマドはご覧のように実が垂れ下がることなく、上向きにできるところがポイントです。
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登山道入口 | 車道との間は28メートル − 昨年より遅い雪解け |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。雪渓の下端部分から車道までの距離は、先週の15メートルから28メートルに広がっています。昨年は34メートルで、昨年よりも遅い雪解けを見せています。
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先週の登山道入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2010/07/31〜08/01) A |
今週の登山道入口 この一週間は雪解けが遅い |
この時期ともなると一週間で高さ50センチから1メートル程度の雪解けを見せますが、登山道入口付近のこの一週間は雪解けスピードが遅く、大きな変化が見られません。
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先週の登山道(積雪箇所) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2010/07/31〜08/01) A |
今週の登山道(積雪箇所) モーグルコースの岩(画像左上)まで38メートル |
先週、モーグルコースの岩の下端までの距離を25メートルとお伝えしましたが、積雪箇所の長さとしてはもう少しあって38メートルあります。2006年も積雪量の多い年でしたが、今年はそれを上回る状況です。(参考 → 2006 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2006/08/05) B 【雪渓下部】)
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グリーンサポートスタッフの方 − 登山道の除雪 |
そのため、中部森林管理局のグリーンサポートスタッフ(森林保護員)の方々が積雪部分の除雪作業を行いました。
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雪が硬く、思うように除雪が進みません |
日差しのないこともあって雪が硬く、表面よりも底に近い部分はほとんど氷に近い状態であり、少しずつかち割って除雪を進めるしか方法はありません。
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グリーンサポートスタッフ − 登山道の整備など、日々の活動が続きます |
お盆シーズンが始まる前に少しでも安全な登山道を確保するため、グリーンサポートスタッフの方々の誘導ロープ設置や登山道整備は日々行われます。(→ Next)
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