ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2011/06/04〜05) D

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(Update:2011/06/09)

 

【稜線】

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。

 

大雪渓方面への滑走エリア − 滑走可能 蚕玉岳方面の尾根 − 雪解け箇所が目立つ

大雪渓に滑り込むエリアは、滑走する上で問題になる箇所はありません。また、蚕玉岳方面の尾根は先週よりも雪解け箇所が目立つようになってきました。

 

岩の頭が見え始める − 昨年よりも雪解けペースが遅くなる

稜線からバーンに岩の頭が出始めてきました。他のエリアでは昨年並みか昨年よりも雪解けが進んでいる様子が見られますが、昨年の同時期では岩の高さが30センチ程度になっていましたので、この箇所に関しては昨年よりも雪解けのペースが遅くなっています。

 

気温6℃ − 暑くもなく寒くもなく程よい気候

大雪渓から登り始めて、稜線まであとわずか...でもこの最後が一番辛いところです。今日の気温は6℃と低めの状態を推移し、日差しがあっても全く暑さを感じさせないため、アウターを着ている方と薄着の方、それぞれいらっしゃいました。

この時期のアウターは、スキーウェアーのような厚手の防寒を目的としたものよりも、雨や風に対応することが重要です。そのため、機能性の高い合羽をアウターとして兼用される方も多いようです。

 

稜線で一休み

急斜面を登り切ると、ようやく稜線に到達です。この先は稜線上を進んで剣ヶ峰方面に足を伸ばす方も多くいらっしゃいますが、一旦ここで休憩です。

 

初めて稜線にやってきました! このロケーションにカメラを向けて...

いつもは7月以降の夏スキーのシーズンにお越しになるこちらの方。今回初めて稜線まで登って来ました。大雪渓エリアからの眺めとは異なり、広がるロケーションにカメラを向けないわけには行きません。稜線と大雪渓エリアでは200〜300メートルほどしか標高に違いがありませんが、目に映る眺望の違いはそれ以上に大きな差を感じます。

「稜線って風が強いんですねぇ〜」...今日は気温が上昇せず、稜線上はやや肌寒い風が絶えず吹き抜けています。通常、稜線は風の通り道であるため、悪天候の時など稜線上に到達した途端、驚くほどの強風にさらされることもしばしばです。

 

稜線にやってくるのは初めてです ノリクラに初めてやってきました

左の方も大雪渓での春スキー・夏スキーはよくお越しになるものの、稜線までやってきたのは初めて...このロケーションを目の当たりにされて「ここまで来て見てよかった...」と、新たな発見をされたようです。

そして、右の方は今回初めてノリクラにお越しになったとのこと...「立山など春スキーの経験はありましたがノリクラは初めてです。WebSiteと天気予報を見て、今日しかないと思ってやってきました。」平年よりも17日も早く始まった今年の梅雨入りですが、梅雨前線が離れれば、綺麗な青空に恵まれることは良くあることで、これからの時期は天気予報・天気図をにらめっこしながら、現地に出向くタイミングを計る必要があるでしょう...

 

何とか稜線にたどり着けました〜

大雪渓入口から登り始め、稜線まで登りきれるかどうかちょっと不安そうな表情をされていたこちらの方も、何とか稜線に到達できました。でも息が少し荒い模様...でも、何度もノリクラにお越しになる常連の方は、余裕の姿で待ち受けていらっしゃいます。

 

ここからの大滑降が楽しみ

いよいよここから大滑降が始まります。滑ることが目的の春スキーですが、周りの風景を楽しみながらゆっくり登ってくることに面白さを感じるようになれば、どちらが本当の目的なのか、少しずつ逆転してくるかもしれません。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) C
先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2011/05/28〜29) B

今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年より一週間早い雪解け

こちらが稜線。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。先週と同様、昨年より一週間早い雪解けです。

 

昨年の権現ヶ池
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) C
今週の権現ヶ池
昨年より二週間早い雪解け
昨年の朝日岳
2010 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) C
今年の朝日岳
昨年より二週間早い雪解け

ノリクラの噴火口の一つである権現ヶ池は、先週と同様、昨年より一週間早い雪解けです。朝日岳も先週と同様に昨年よりも二週間早い雪解け状況です。

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)稜線。

 

先週の蚕玉岳山頂
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2011/05/28〜29) C
今週の蚕玉岳山頂
ほぼ昨年並み

先週はまとまった降雪に見舞われたため、積雪量が一時的に増加しましたが、今週は新雪部分が雪解けし、ほぼ昨年並みの状態となっています。

 

今シーズンのノリクラ入りは今日で最後...

今シーズンのノリクラ入りが今日で最後というこちらの方々...「今年もよく滑った〜」と、冬のノリクラの感想を頂きました。

 

冬の想い出を語る姿がいつまでも続く

先ほどまで吹いていた稜線上の冷たい風も収まり、今シーズンの冬のノリクラの体験をお互いに語り合う姿がいつまでも続きます。最後の最後までノリクラを満喫してシーズンが終わって行くのかもしれません。

 

稜線から 稜線直下は積雪がなくなり始める
 昨年より三週間早い雪解け

それでは、ここからはいつものように積雪状況をお伝えします。右の画像のように稜線直下では雪解けにより積雪がなくなり始めています。昨年よりも三週間ほど早い状態です。

 

新雪にターン弧を描く

先日の降雪が降り積もっていて、真新しいバーンに楽しいターンを描くことが可能です。

 

昨年の位ヶ原
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) D
今週の位ヶ原
昨年より一週間早い雪解け
昨年の剣ヶ峰直下の岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2010/06/05〜06) D
今週の剣ヶ峰直下の岩
昨年より三週間早い雪解け

眼下に広がる位ヶ原の唐草模様はやや雪解けが遅くなり、昨年より一週間早い程度にとどまっています。そして、下段の剣ヶ峰直下の岩付近も雪解けが遅くなり、先週の段階では昨年よりも四週間も早い雪解け状況でしたが、今週は三週間程度早い状況になっています。

 

3分の1地点 分断箇所(斜面から緩斜面へ)

稜線から県道乗鞍岳線との合流地点までの区間を3分の1程度滑走したところ。急斜面から緩斜面に変化する部分です。雪解けが進んで6月中下旬ごろになるとこの付近は左右から岩場やハイマツ帯が延びて来て滑走エリアが上部と下部に分断されて滑走できなくなります

最も幅の狭い箇所で35メートル。昨年よりも二週間ほど早い雪解け状況です。

 

緩斜面部分でも柔らかな雪質

急斜面を滑り降り、緩斜面に入ると、雪面に細かなピッチが目立つようになってきます。しかし、今週は新雪が降り積もっていることもあって、柔らかな雪質に覆われています。

 

全景 − 昨年より二週間早い雪解け

全体的な雪解け・積雪状況は昨年より二週間程度早い様子で、降雪に見舞われたこともあって、雪解けがペースが遅くなってきていますが、今後も雪解けペースが遅いまま推移するとは考えにくく、全体的には昨年よりも早めに雪解けが進んで行くことと考えられます。

 

県道乗鞍岳線

稜線から約1kmほど滑り降りると県道乗鞍岳線と合流します。

 

切り通しは2.7メートル
昨年より一週間早い雪解け

切り通しの高さは2.7メートル。こちらも雪解けのペースが遅くなり、先週は昨年よりも一週間から二週間ほど早い雪解けでしたが、今週は昨年よりも一週間遅い程度になっています。 Next

 

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