ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2011/06/11〜12) E

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(Update:2011/06/16)

 

【6月12日(日)、春山バスに乗って...】

観光センター前駐車場

昨日は濃霧の一日となりましたが、一夜明けて翌日(6月12日(日))は、曇り空の朝を迎えます。

 

ノリクラの峰々が新緑に包まれる

視界はごらんのように問題はなく、ノリクラの峰々もはっきりとしています。そして、周辺の新緑の明るさが際立つようになってきました。

 

レンゲツツジ − さわやかな色合いが初夏へと続く

そして、やはりこの時期といえばレンゲツツジがもっとも際立つもの。さわやかな色合いが、春から夏へと向かいつつある季節にマッチしています。

 

出発の準備

観光センター駐車場には、春山バスに乗車しようとするスキーヤー・ボーダーの方々が、準備を繰り広げる様子があちこちで見られます。

 

観光センター前バス停 − 春山バスを待つ

7月からのシャトルバスは、観光センター前駐車場内の専用発着所での乗降ですが、春山バスは、新島々からやってくる路線バスの停留所での発着です。車道をはさんで観光センターの反対側にある停留所付近で春山バスの到着を待ちます。

 

今日は4台運行

この時期の週末は、春スキーに訪れるスキーヤー・ボーダーの方々がたくさんお越しになります。そのため、ハイシーズンのシャトルバスと同じように複数台のバスが用意され、今日は4台の春山バスが、大雪渓駐車場にある肩の小屋口バス停に向かって出発します。

 

大雪渓駐車場 − 春山バス到着

こちらは春山バスの到着した大雪渓駐車場の模様。トランクから搬出したスキー・ボードが所狭しと広げられています。

 

今日も一斉に稜線目指して...

おそらくこの時期にお越しになるスキーヤー・ボーダーの方々の大半は、稜線目指して登って行くと思います。右側の画像には剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の三つのピークがありますが、真ん中の蚕玉岳と右側の朝日岳の間の部分から稜線に出るルートを登って行くのが一般的です。

 

スキーヤー・ボーダーの行く大雪渓にはショートポールが...

スキーヤー・ボーダーの方々が一斉に登って行く大雪渓を良く見ると、ショートポールが立っていることがわかります。

 

アルペンレーサーの方々がトレーニング − 夏のノリクラが始動...

そろそろ夏スキーのシーズン。アルペンレーサーの方々のトレーニングが始まります。ゲレンデでの滑走ができなくなったこの時期は、雪上での練習をできる箇所が非常に限られてきます。その中でもノリクラは、雪渓間近まで交通機関でアクセスすることが可能なことから、貴重な存在といえます。

アルペンレーサーの方々は、一斉に山頂目指して登って行く様子に少し驚かれていますが、この時期のノリクラならではの光景です。しかし、季節は徐々に夏スキーへと変わりつつあり、モーグルの練習をされる方やこちらの方々のようなアルペンレーサーの方などが徐々に集まり始めて、これからの季節の大雪渓はトレーニングの場となって行きます。

 

【昨年の今ごろは?】

2010ノリクラ雪渓カレンダーVol.5(2010/06/12〜13)

東海地方、及び、関東甲信地方の平年の梅雨入りは6月8日。今年は平年よりも12日も早い5月27日に梅雨入りしましたが、昨年は平年よりも梅雨入りが遅れ、6月第2週目を迎えてもまだ梅雨入りの発表がありません。それを象徴するように6月12日(土)は、終日にわたって気持ちの良い晴天となりました。この時期にはなかなかめぐり合えないほどのコントラストの高いきれいな青空に包まれ、気候的もすごしやすい一日でした。

そして、6月13日(日)は、早朝は青空が見られたものの、午後になると霧が立ち込め、冷たい空気が流れ始めます。それ以上の天候の悪化はその後はありませんでした。そして、この日は東海地方の梅雨入りがようやく発表されました。

 

<編集後記>

高速道路の休日1000円の制度が来週末で終了します。ノリクラにお越しになる方々の中には、遠方から高速道路を利用されてお越しになっている方もいらっしゃるかと思います。そして、各地の観光地では来場者数が減少するのではないかと危惧する様子もあるようです。

制度廃止による財源増を目的としていますので、昨今の情勢から考えれば、制度終了はやむを得ない状況でしょう。
しかし、遠方からお越しの方の中には、「1000円だったから全区間利用したが、制度終了後は一部区間のみしか利用しない...」という利用形態に戻るのではないかと思います。そうなれば、財源増に結びつくか若干疑問が生じます。

観光地は訪れる人々がやってきて成り立ちます。しかし、訪れる人々は現地に到達するまでに多額の交通費を費やしていますので、それぞれの方々の価値に見合うものでなければ、観光地に対価を支払っても良いという気分にならない場合もあります。

ノリクラを含めた多くの観光地は、その地に訪れてみたいという魅力が元々あるのだと思います。訪れる方々にその魅力をうまくアピールできるか、また、訪れる方々のニーズにあったものであるかということを、常々考える必要があるかもしれません。

 

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