ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2011/06/11〜12) C

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(Update:2011/06/16)

 

【稜線目指して】

それでは肩の小屋から稜線目指して出発です。

 

登山道上に目印のポール

大雪渓から肩の小屋方面への登山道上には、ごらんのようなポールが立てられています。現段階では大雪渓の登山道入口から肩の小屋まではそのまま直登することが可能です。しかし、実際の登山道は大雪渓の登山道入口からモーグルコースの岩の左側へと若干斜めに登っています。

今後、雪解けが進むとハイマツ帯に阻まれて直登することができなくなります。そのためのルート目印のためにポールが設置されています。また、今日のような濃霧のときにも、ポールが行く先を案内してくれます。

 

肩の小屋から山頂への登山道

肩の小屋から始まる稜線への登山道を進みます。肩の小屋から稜線までの区間で半分以上は雪解けが終わっています。

 

昨年同時期より二週間遅い 肩の小屋〜山頂の登山道
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2010/06/25〜26) C
今週の肩の小屋〜山頂の登山道
昨年より二週間ほど早い雪解け

この付近が肩の小屋から稜線までの中間付近。先週はこの付近より数十メートル下の付近まで積雪がありましたが、ごらんのように完全に雪解けが終わっています。昨年よりも二週間ほど早い雪解け状況です。

 

この先、登山道周辺では雪解けが完了

この先から積雪が発生しますが、ごらんのように山肌周辺の雪解けは終わっていて、残っているのは登山道部分のみとなっています。積雪のない場所のほうが歩きやすいものの、登山道を外れて歩くことのないようお願いいたします。

 

稜線までスクートを担ぎ上げる

スキーやボードで大雪渓や稜線から滑走する様子は普通に見られる光景ですが、今回はスクートを担いで稜線まで登って行く方に出会うことができました。

リフトのあるゲレンデではごく一般的に見られるスクートですが、ノリクラではほとんど見かけません。今回、担いでいらっしゃるスクートの重量は9kg。本格的な登山の装備と比べれば軽量といえますが、スキーやボードから比べると軽いとは言えません。

 

濃霧の中を行く...

「乗鞍高原では朝から雨が続いていましたが、天候が回復してきたので、春山バス第二便でやって来ました」と、おっしゃっていました。山麓の乗鞍高原では天候が回復しても、山頂付近はごらんのように濃霧のまま...

このような天候状況はよく見られることで、乗鞍高原で天候がよくても、山頂部分だけ雲に覆われている様子が山麓から確認されれば、間違いなく今日のような天候であることが推測されます。

 

積雪があってもシールは無理 − ツボ足で

この先は積雪がありますが、所々で岩の頭が出始めています。そのため、シールで登ることは困難で、稜線が見える箇所まではツボ足のままのほうがよいでしょう。

 

先週の肩の小屋〜山頂の登山道
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2011/06/04〜05) C
今週の肩の小屋〜山頂の登山道
先週からの雪解けは高さ1メートル

この付近から稜線直下に差し掛かり、大岩の先から登山道はつづら折れになってくる箇所です。先週の画像と比べて、高さ1メートルの雪解けが見られます。他のエリアよりも雪解けがやや目立つ状況です。

 

摩利支天岳 − 昨年より一週間早い雪解け

稜線に向けてしばらく登ると眼下には摩利支天岳を望むことができます。摩利支天岳は、昨年よりも一週間程度早い雪解け状況ですが、摩利支天岳より手前の部分では昨年よりも二週間ほど早い雪解け状況で、先週までの傾向と変化はありません。

 

【稜線】

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。

 

大雪渓方面への滑走エリア − 滑走可能 蚕玉岳方面の尾根 − 雪解けがほぼ終わる

大雪渓に滑り込むエリアは、横幅が一部狭くなってきましたが、滑走する上で問題になる箇所はありません。また、蚕玉岳方面の尾根は、ほぼ雪解けが終わっている状態です。

 

滑走エリアには岩の頭が帯状に − 昨年より一週間早い雪解け

先週はごく一部に岩の頭が見られる程度でしたが、今週はごらんのように岩の頭が帯状に広がっています。昨年より一週間早い雪解け状況です。

 

ガイドツアーの一行 − 初めての方にはオススメ

こちらは乗鞍高原内で運営するガイドツアーの御一行です。皆さんノリクラの常連の方々とのことですから、おそらく単独でお越しになることは可能なんでしょうが、このようにツアーに参加して、みんなで一緒に登ることが楽しいものだと思います。

春山バスが利用できない時期は、ツアーコースを往来することとなりますので、初めての方はこのようなガイドツアーへの参加をお勧めします。
(濃霧の位ヶ原で、初めてお越しになった方が地図を片手にツアーコースを探す光景を見かけると、ご本人以上にヒヤリと感じさせられるものです...)

 

つづら折れの登山道が現れ始める − 登山道の積雪が消えるのは例年7月上旬

この帯状に広がってきた岩場をよく見ると、つづら折れの登山道の一部であることがわかります。この付近の登山道の積雪が完全に消滅するのは、例年7月上旬です。それまでの間は、アイゼンなど雪上を歩く装備を持参することをお勧めします。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) C
先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2011/06/04〜05) D

今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年より一週間早い雪解け

こちらが稜線。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。先週と同様、昨年より一週間早い雪解けです。

 

昨年の権現ヶ池
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) C
今週の権現ヶ池
昨年より一週間から二週間早い雪解け
昨年の朝日岳
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) C
今週の朝日岳
昨年より一週間から二週間早い雪解け

ノリクラの噴火口の一つである権現ヶ池は、先週よりもやや雪解けが早くなって、昨年より一週間から二週間早い雪解けです。朝日岳は逆に雪解けがやや遅くなって、昨年より一週間から二週間早い雪解け状況です。 Next

 

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