第26回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
(2011/08/27〜28) E
【ゴールエリア − レースは終盤を迎えて】
レースは終盤を迎えて、ゴールまで残りあとわずか...
ゴールを終えたチームのメンバーが、ほかのメンバーがやってくるのを暖かく出迎える様子もあって、そんなで迎え方をされれば、達成感もひとしおのことでしょう。
そして、今年も女性選手の最高齢での出場。そして、無事に完走されました。
中には、ゴール直後に倒れこむ選手も...
しばらくは放心状態で、インタビューにも答えられないほど...「登っている最中は呼吸ができないほど辛く、涙が自然と出てしまうんです。」と、初めて出場するのも、メンバーからの誘いがあってのこと。そのメンバーもこちらの選手が到着するのを首を長くして待っていたようです。
それにしても、メンバー全員がゴールできて何よりです。
そして、こちらの方は自転車を押してゴール...パンクして歩いてゴールされるケースは多々ありますが、こちらの方は事情が少し違うようです。手に持っているのはチェーン。先日、チェーンを交換したものの、10km地点くらいで切れてしまって、そこから歩いてこられたとのこと。
それでも、制限時刻までにゴールできたことは感服します。
制限時刻の11時30分まであと2分を切りました。どうやら、最後の選手のようです...
無事、制限時刻内にゴールできたこちらの選手。初めて出場して、この厳しさについて「想像はしていたけど、やはり想像以上でしたね〜」と、おっしゃり、「来年は、このようなインタビューを受けないようにがんばりたいと思います」と、苦笑されていました...
ゴールエリアの取材をしていると、後ろから背中をたたく方がいます。本大会で、MTB女子優勝8回、4連覇という成績を築き上げた田近 郁美 選手。田近選手のレース中の写真を撮り損ねてしまったことを申し上げると...「いや!今回は出場していないんですよ。今日は観戦に来たんです。」
そのようにおっしゃるその姿は、どうみても自転車に乗ってきたという様相。観戦にお越しになるのも、やはり自転車で乗鞍スカイラインを登って来られたようです。「この大会を別の角度から見たくて、今回は出場しなかったんです。でも、ゴールエリアに到着すると、すでに男子の選手が続々とゴールしていて、トップのゴールシーンを見ることができずに残念でした。」
今回からスタートが30分繰り上がったためですが、色々な形でノリクラに触れていこうとされている様子は、自転車にとどまらず、本当にノリクラが好き!という表情が全身から滲みてているようでした。
いつまでも、「こぼれんばかりの笑顔」に、お会いできることを楽しみにしております。
最終走者の到着を見届けるとようやく競技終了。スタッフとして携わる地元の方も、思わず「いや〜、終わったぁ!」と、口を突いて飛び出してきます。その言葉の中には、本当に今年一年が終わったかのような、意味深いものを感じました。(→ Next)
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