第26回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
(2011/08/27〜28) A
【8月27日(土)、大会受付 U】
大会会場では、受付だけでなく、自転車に関するイベントも行われます。
シドニーオリンピック日本代表の鈴木 雷太さんによるライディングテクニックもそのひとつ。実際のライディングポジションから、引き足の使い方、また、ご自身のシューズを持参して、クリートの位置の説明まで、細かな内容に踏み込んだ解説は、普段はなかなか聞くことができないでしょう。
この一週間は、不順な天候が続き、今日も、時折、小雨の降る状況が見られました。
そんなとき、やはり、屋内に人出が移動する様子が見られるものです。
観光センター内の売店も、今日ばかりは手を休めることはできません。午後の乗鞍高原の気温は24℃。小雨の降る状況ですから日差しはありませんが、冷たいものは、順調な売れ行きのようですよ...
そのため、観光センター売店の方も、ちょっとお疲れモードの様子...でも、今日明日は、一年のうちでもっともにぎわう二日間で、ここを乗り切らなければ、乗鞍の夏を終えることができません...
にぎわうのは観光センター売店ばかりではありません。こちらは会場内の出展ブース。
自転車関連のグッズ・パーツが取り揃っていて、これをお目当てに会場にやってくる方も多いようです。
そして、こちらでは自転車を携えた方々の長蛇の列ができています。列の先は無料点検コーナー。「チェーンは注油するだけでなく、定期的に清掃もしてください...」と、手際よく点検・掃除する様子に、試しにペダルを手で回した選手の方は、「こんなにペダルが軽くなったのは初めて...今までかなりロスしていたことがわかります」と、驚かれていました。
これで明日は良いタイムが出るとよいですね...
取材を続けていると、結構いろいろな方にお声を掛けていただけることがあって、うれしいものです。
計測チップの取り付け方を説明するボードが受付ブース前にあります。その場面を撮影しようとしていたら、「ひょっとすると、6月の 乗鞍天空マラソン のときも、取材されてましたよねぇ〜」と、お声を掛けてくださったこちらの方々。
乗鞍天空マラソンには、これまで何度も出場されているとのことですが、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、今回初めての出場です。自転車を始められたきっかけをお聞きすると、「マラソンのトレーニングのためなんですよ...」とのこと。ほかの競技のトレーニングのために、自転車を始められるという方は結構お聞きすることが多いんですが、「でもねぇ〜。最近はマラソンよりも自転車のほうが、タイムがいいんですよ〜」と、本末転倒なご様子のよう...明日も良いタイムを叩きだせるとよいですね〜〜
受付開始の13時からすでに2時間近くが経過しますが、会場内はたくさんの人でにぎわう様子が続いています。
「乗鞍」は別格ですよ! | 初めて出場します! |
「いや〜、ヒルクライム大会は各地にたくさんありますが、やはり乗鞍の大会は別格ですよ。」と、おっしゃる左の方。年間を通して、色々な大会に出場する選手はたくさんいらっしゃいますが、やはり、この大会に照準を合わせてトレーニングを続けられるという話もよく耳にします。
「この大会に出場するのは初めてで、まだ、コースを走ったこともありません...」と、おっしゃる右の方。それでも余裕の表情の様子...標高差1260m、距離20.5kmの大会コースは平均勾配6.1%で、おそらく、もっと激坂のコースは各地にあるはずです。しかし、チェックポイントのある標高2350mの位ヶ原山荘から先の森林限界に達すると、空気の薄さを感じるようになり、勾配以上の負荷が襲ってきます。
今日ははっきりしない天候がが続いていますが、再び夏空が戻ってきます。「ノリクラの夏はこの大会を以って締めくくられる」と、いっても過言ではない状況に、できれば、この二日間は青空に恵まれたいと思うもの...
脳挫傷から復帰してまだ一週間... | 二年がかりの骨折治療がようやく治って... |
昨年は、大会前の週末には何度もお会いすることがありましたが、今年はさっぱり...久々の再会に近況をお聞きすると、一ヶ月ほど前、トレーニング中に交通事故に会い、脳挫傷で入院されていたとのこと。一週間ほど前になって、ようやく自転車に乗れる状況まで回復し、この大会に間に合うことができたとのことでした。「今シーズンは、まったく走り込めてない状況ですが、がんばりますよ!と、怪我から復帰されたばかりとは、とても思えない元気な様子に安心しました。
そして、右の方は、三年前にこの大会でお会いしましたが、再出場はそれ以来...こちらの方も、怪我で骨折し、治療を続けていたものの、治療中の経過が芳しくなく、治療途中の半年間ほどは入院生活を余儀なくされたとのことです。そのため、骨折から完治まで二年を要し、出場が決まっていた昨年の大会は、治療の経過不良で断念されたとのことです。
お二人のお話をお聞きすると、やはり、この大会があるからこそ、怪我も克服されたことと感じております。
夕暮れ時 − そろそろ宿泊先へ | 吉井 玲香 選手 − 今回は自力ですべてをこなしての参加 |
そして、そろそろ陽も傾き始め、会場内もそれぞれの宿泊先へと向かい始めます...と、そんなときにお会いしたのは、昨年・一昨年、女子ロードAのクラスで優勝された吉井 玲香 選手。昨年までは、村山 利男 選手などチームのサポートなどを受けながらの出場でしたが、今年はすべてを一人で対応しての出場。いつもは一緒に付き添うママもお越しにならず、本当にご自身の素力で明日のレースに臨みます。
例年、7時30分から競技が開始されますが、今年は30分繰り上がって7時から各カテゴリーごとにスタートが始まります。今日のような笑顔で、明日のゴールを迎えられることを期待しております。(→ Next)
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