第26回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
(2011/08/27〜28) @
★ 2012年8月25日(土)〜26日(日)開催の第27回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の特集は 9月10日頃掲載予定です。(2012/08/26追記) ★
(レース当日の速報は トップページ をご覧ください)
「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」という言葉は、ヒルクライマーにとって大きな存在であり、また、この大会のために、一年の大半をトレーニングに費やしてきたという選手も多いのではないでしょうか?その反面、初めて出場し、想像以上の過酷な激坂に、自転車を押しながらゴールされる選手もいて、トップクラスの有力選手からビギナーまで、幅広い方々が参加する、国内有数のヒルクライムレースです。
大会までの一週間は不安定な天候が連日続き、シャトルバスも運休が相次ぐ状況でした。そして、大会当日の夜明け前は、激しく雨が降るものの、レースの始まる7時までには、雨もやんで、ゴールエリア付近の森林限界を超えた先は、雲海の広がる絶景のもと、選手が続々とやってきます。レース中盤には濃霧に包まれれることがありましたが、無事に最終選手が県境ゴールに到着しました。そして、午後の表彰式が終わった瞬間を待っていたかのように、激しく雨が降り始め、まさ、この大会に照準を合わせて、空の神様が天気を操ってくれたかのような一日でした。
それでは、この日のために、照準を合わせてやってきた選手の方々の様子をお伝えしたいと思います。
【8月27日(土)、大会受付 T】
こちらは大会会場の観光センター前駐車場。乗鞍岳は2003年(平成15年)よりへのマイカー規制が実施され、入山にはシャトルバスを利用する必要があります。この観光センター前駐車場は、大雪渓・山頂・畳平方面に向かうためのシャトルバス乗り換え駐車場として、乗鞍岳入山のベースステーションというポジションを担っています。
しかし、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されるこの二日間だけは、毎年、マイカーの駐車やシャトルバスの乗り入れを規制して、大会会場が設営されます。
大会会場には、大会本部や表彰式などを行うステージのほか、選手へのゼッケンなどを引き渡す受付ブース。そして、自転車関連用品の出展ブースなどが設けられ、大会前日の今日は、多くの選手が訪れてにぎやかな一日になります。
選手の方が大会会場に訪れて、まず最初に向かう先は受付ブース。大会受付は13時から始まり、受付開始直後は、ご覧のように長蛇の列が見られます。なお、競技前日の本日のスケジュールは、以下のとおりです。
<競技前日の本日のスケジュール>
明日の競技当日は、大会受付は行っておりません。必ず、前日に現地入りして、大会受付を行ってください。(入金などの事前手続きが終わっていても、大会前日の受付にお越しにならないと、レースに参加することができません。)
【8月27日(土) − 競技前日のスケジュール 13:00〜17:00】 会場 : 乗鞍観光センター前駐車場 |
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13:00 |
受付開始 <選手受付ブース> |
14:00 |
鈴木雷太のヒルクライムライディングテクニック <特設ステージ> |
17:00 |
受付終了 <選手受付ブース> |
※
競技当日の受付はありません。競技前日13:00〜17:00に必ず受付を済ませる必要があります。 |
出場する選手は、チャンピオンクラスをはじめ、性別や年齢別に応じたそれぞれのカテゴリーにエントリーします。三本滝ゲートまでの7km区間を走行するショートコースの部門を含めると、全部で15の競技カテゴリーが存在します。
明日のスタートはカテゴリーごとに数分間隔で出走します。詳細は、3ページ目の 「カテゴリー別スタート時刻について」 をご覧ください。
受付ブースはクラスごとに分けられていますので、それぞれのクラスに応じたコーナーにて、自転車に到着する計測チップとゼッケンを受け取ります。
受付の際には、大会本部より事前に郵送された関係書類が必要となります。また、以前は、受付後に計測チップを実車に装着し、動作チェックを行うため、大会会場に自転車を持ち込む必要がありましたが、受付の際に車検の自己申告書を提出する方法に制度が変更されていますので、会場に自転車を持ち込む必要がなくなりました。
大会受付が終わってしまえば、事務的な処理はすべて終了し、あとは明日のレースの開始を待つだけですが、受付が終わった後が、今日の本当のメインイベントとなります。
同じチームのジャージを身にまとう様子は、多くの人でにぎわう中でも、ひと目で自分のメンバーを見つけることができ、また、別のチームとの交流も盛んに行われています。
「あれぇ〜、7月の 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム でもお会いしましたよね。」と、声を掛けてくださったこちらの方。今年のヒルクライム出場は、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムに引き続き、まだ2回目とのこと。「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、10年近く出場しているけど、最近は当選できないこともあって...10年前はそんなことなかったのになぁ〜」と、おっしゃります。
近年は、メタボ対策からダイエットや健康志向への取り組みや、また、省エネなど環境面から、普段の通勤などでも自転車が脚光を浴びる様子もあり、ヒルクライムの関心が一段と増しています。
そのため、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍への応募数も年々増加し、募集人数である4000名をはるかに超える応募数となるため、毎年、抽選により、出場選手を選出しています。
4000名を超える選手や関係者が大会会場に訪れるため、会場周辺の道路は、ご覧のように大変な混雑。
もともと、この付近は大会会場となっている観光センター前駐車場が主要な駐車場ですから、マイカーでお越しになってもほとんど駐車スペースはありません。そのため、多くの選手は、大会会場に直接入るのではなく、一旦、宿泊先にマイカーを置いて、自転車に乗って会場にお越しになる様子が多いようです。
そのため、受付後に計測チップの動作テストが実施されなくても、自転車で会場にお越しになる方が多いわけです。
レース当日は、スタート地点の観光センターから、ゴールの県境までは通行止めが実施されます。しかし、岐阜県側の乗鞍スカイラインは通行可能で、平湯温泉・ほおのき平からのシャトルバスも通常運行されますので、当日、山頂方面に向かう方は、乗鞍スカイラインのシャトルバスに乗車されることをお勧めします。
また、以前はレース当日の様子を観戦するためには、乗鞍スカイラインのシャトルバスに乗車して、ゴールエリアに入るしか方法はありませんでしたが、昨年より、大会本部が手配する有料の応援バスが運行されるようになりました(下表参照)。
【応援バスについて(有料)】 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の応援バスは予約制で有料です。 ● 受付 − 競技前日13時より、受付会場の大会本部に直接出向いて受付を行ってください。電話などでの事前予約はありません。受付は先着順で、今回の受付状況を見ると、受付開始後、すぐに定員に達してしまいましたので、早めに受付されることをお勧めします。 ● 料金・定員 − 料金:1500円、定員:40名 ● 運行区間 −
乗鞍高原温泉スキー場 第一駐車場 〜 大雪渓駐車場 ● 運行ダイヤ ●
留意点 |
多くの選手が全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に照準を合わせて、日々のトレーニングを重ねています。もちろん、こちらのなおっき選手もその一人。「練習では一時間を切るタイムを出せているので、今年はなんとしても目標目指したい!」
毎年、徐々にタイムを更新されいて、いよいよ一時間という壁を乗り越えようとされています。
井戸端会議ではありませんが、立ち話を続けていると、どんどん仲間が集まってくるのが世の常...実は同じチーム同士ではなく、顔見知りでもないんですが、すぐに会話がかみ合うんです。
「はじめまして、ハンドルネームは何でしたっけ??」。実は、各人が発信するブログにコメントしあう仲間なんです。日々のトレーニング状況は、各人のブログを通じて、常に情報交換をしていますので、話が合うのも早いわけです。
そして、挨拶のあとは、作戦会議とばかりに、冗談交じりの楽しい会話が続いて行きます。仲間と交わす会話が、緊張感が徐々に高まる大会前日の雰囲気を和ませてくれているのかもしれませんね。(→ Next)
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