第6回 乗鞍天空マラソン

(2011/06/18〜19) @

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(Update:2011/06/23)

 

昨年の天空マラソンは、大会が開催されて以来、初めて「天空」での大会開催が実現できました。梅雨のこの時期の開催とあって、天候に恵まれないことは致し方ないのですが、できれば、その名のとおりの天候の下での開催を願いたいところです。

さて、第6回大会となる今回は、昨年のような晴天には恵まれませんでしたが、暑くもなく寒くもない程よい曇り空の中での開催となりました。そのため、選手の方にとっては走りやすいコンディションとなったようです。折り返し地点の標高2600メートルの大雪渓駐車場に設けられたエイドステーションでも、休憩していてもさほど寒いといった状況ではなく、のんびりと過ごす様子もあって、これまでの中で、もっとも楽しめた大会になったのではないかと思います。

エントリー数は1807名と昨年よりも250名ほど増えて、選手の方々に直接お話を聞くと、初めて乗鞍天空マラソンに参加されるという方が多く、中にはマラソンやトレールランといったものは全くやったことがないが、この大会に出るために練習を始めたという選手もいらっしゃり、近年のマラソンブームや山ブームが影響しているのかもしれません。

それでは、前日の大会受付から当日のスタート、そして、競技中の選手の模様など、乗鞍天空マラソンのそれぞれの一コマをお伝えしたいと思います。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月18日(土) − 大会前日の受付会場】       【6月19日(日)、大会当日】
Page-2 : 【開会式】       【一斉にスタート!】
Page-3 : 【駆け上がるランナー】       【大雪渓目指して!】
Page-4 : 【大雪渓のエイドステーションを満喫して...】
Page-5 : 【風景を楽しみながら三本滝ゴールへ】        <編集後記>

●参考資料●
(表) − 【6月18日(土)〜6月19日(日)の大会日程】 (Page-2)
(表) − 【各エイドステーションの概要】  (Page-4)
(地図) − 【乗鞍天空マラソン コースガイド】  (ノリクラガイドマップ 乗鞍天空マラソン版)
 

  

 

【6月18日(土) − 大会前日の受付会場】

沿線で掲示 − 競技期間中は通行止め 受付会場に選手の車が続々と

大会前日の6月18日(土)、第6回乗鞍天空マラソンの受付が午後から開始されます。会場は乗鞍高原の鈴蘭地区にある観光センター。受付にやってくる選手の車が続々と訪れます。

競技は標高1500mの観光センターをスタートして、標高2600mの大雪渓駐車場までの約18kmを駆け上がり、再び折り返した後、標高1800メートルの三本滝ゲートのゴールを目指す、全長30kmを競うものです。(地図 → ノリクラガイドマップ 天空マラソン版 <別ウインドウで表示します>

左の画像のとおり、観光センターから三本滝までの区間は、競技開始直前から選手が通過すると考えられる時間帯(7時30分〜9時30分)は、通行止めの措置がとられます。

 

雨の中、傘を片手に受付会場へ

6月18日(土)は午後を中心にまとまった雨降りとなってしまいました。傘を片手に選手の方々が観光センターへと向かいます。

 

こちらが受付会場...

 

必要書類の提出 ゼッケン・計測チップなどを受け取る

誓約書などの必要書類を提出し、引き換えにゼッケンと計測チップが手渡されます。

 

受け取ったレジ袋は何に使うんですか?

手渡された物品の中にレジ袋があります。これに手荷物を入れてゴールエリアで引き取るものですが、初めての方はちょっと状況がわからず、係の方に詳細を尋ねる様子がありました。

手荷物を受け取るのはゴール地点の三本滝で、折り返し地点の大雪渓ではありません。そのため、寒さ・雨対策などで手袋や合羽などが必要であれば、携帯しなければなりません。

また、エイドステーション(給水所・トイレなど)は、コース上に何箇所がありますので、携帯する必要はないと思いますが、必要であれば携帯することをお勧めします。

 

レジ袋はゴールで受け取る手荷物袋 − ゼッケン番号と氏名を記入

手荷物を預けるのは大会当日の明日ですが、事前にここでレジ袋にゼッケン番号と氏名を記入しておきます。記入ブースには、大きな てるてる坊主がありますね〜

今年で6回目を迎える乗鞍天空マラソンは、その名のとおりの「天空」に恵まれたのは、昨年の第5回大会のみ...第2回から第4回大会まではすべて雨でした。さらに、この時期は梅雨の大雨に見舞われることが多く、第3回大会は折返し地点が冷泉小屋に、第4回大会も折返し地点が位ヶ原山荘に引き下げられたほどです。

そのため、「乗鞍天空マラソンは必ず雨...」というジンクスを、この大きな てるてる坊主が払拭してくれることを期待したいところです。

 

てるてる坊主に寄せ書き? − 明日は仮装で出場しますよ!

「明日は天気になりますように」と、寄せ書きでもしているのかと思ったら...「Tシャツほしかったです」と、書いてますよ。
例年、参加賞として、大会オリジナルTシャツが、大会受付時に選手に手渡されますが、今年は東日本大震災への寄付に配分されたため、大会オリジナルTシャツはありません。

参加する選手の中には、過去の大会で配布されたオリジナルTシャツを着て、競技に出場される様子もあり、「Tシャツが欲しかった〜」という気持ちも、選手の心情であるようです。

そして、「明日は仮装して出場しますよ!」と、おっしゃりながら、笑顔を見せてくださいました。(どんな仮装姿で登場するか楽しみですね〜〜)

 

乗鞍天空マラソン初参加です

てるてる坊主をカメラに収めているこちらの方々、乗鞍天空マラソンへの参加は初めてとのこと...その後も選手の方と直接お話する機会が度々ありますが、今回は初めて出場される方が結構多いように感じました。

マラソン・トレールランの人気が上昇していることが要因かもしれませんね。

 

スキーもマラソンもノリクラで!

取材中に声を掛けてくださったこちらの方は、5月中旬、朝日岳の稜線付近でスキー滑走の途中でお会いして、今回は二度目...ノリクラで山スキーをやって、ノリクラでマラソンもする...これでヒルクライムを加わえれば、「ノリクラ版トライアスロン」ができるかもしれませんね。

 

地元特産品が並ぶ その場でおやきが召し上がれます

さて、こちらは地元の女将さん方が運営する乗鞍特産品を販売するコーナー。大会受付の帰りにおやきを買い求める様子もありました。

 

私の宿も明日の朝食提供は、早朝5時30分ですよ〜

乗鞍高原で暮らす方々の多くは、旅館・民宿を経営されていて、明日の大会運営も地元の方々の手によって行われます。こちらの女将さんの宿でも、出場される選手のため、明日の朝食は早朝5時30分とのこと...

大会当日は、コース監視・誘導などさまざまな業務が、各旅館・民宿に割り当てられていますので、選手を見送ったら、すぐに大会会場に駆けつける旅館・民宿関係者もいらっしゃるわけです。

乗鞍天空マラソンは、このような地元の方々の手で成り立っていることを、忘れてはなりません。

 

降り続く雨... − 明日は晴れるでしょうか?

雨の勢いはさらに増すばかり。さて明日は天空の下での大会となるのでしょうか...

 

【6月19日(日)、大会当日】

曇り、気温14℃ ノリクラの峰々が選手を見守る

一夜明けて、6月19日(日)は、朝5時ごろまで、ポツリポツリと雨が続きましたが、夜明けごろには何とか止みました。6時の気温は14℃。曇り空ではありますが、ノリクラの峰々は選手がやってくるのを見守るかのように、はっきりと姿をあらわします。

 

各宿からバスでピストン輸送 当日受付

今年から各宿から観光センターまでバスのピストン輸送が行われました。前日の大会受付が5時までとなっており、前日受付ができなかった選手は、当日受付ができるようになっています。

 

当日受付 − ゼッケン・計測チップを受け取る

前日受付も当日受付もどちらでも同じですが、当日受付は1時間ほどしかありませんので、できるだけ前日受付されたほうが、競技前のあわただしさを解消できるのではないかと思います。

 

今回で5回連続出場です

第1回大会以外はすべて出場されているこちらの方。大会は始まったときは、スタートもゴールも三本滝でしたが、第4回大会からスタートが観光センターとなり、「コースが延びて、ちょっとキツイです。」と、おっしゃっていました。

昨年も大雪渓駐車場の折返し地点でお会いしましたが、今年も同じように大雪渓駐車場でお待ちしております!

 

ウェアにゼッケンと計測チップを取り付ける

会場では、ゼッケンと計測チップをウェアに取り付ける様子があちこちで繰り広げられています。今回二回目というこちらの方々。まだ、雨の天空マラソンの経験はなく、今日は雨降りにならなくて良かったと安堵の様子。ちなみにゼッケンと計測チップは安全ピンでウェアに取り付けます。

 

観光案内地図でコースを確認

8月末に行われる自転車レース「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」では、7月の冬季閉鎖が解除されると、トレーニングやってくる選手の方々がひっきりなく県道乗鞍岳線を駆け上がって行く様子が、週末ごとに繰り広げられます。

しかし、乗鞍天空マラソンは、まだ冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を利用して実施するため、事前に現地トレーニングすることができません。特に初めての選手の方は、まったくコース状況がわからず、観光センター内に掲示してある観光地図を何度もチェックする様子がありました。

地図ではコースレイアウトはなかなかわかりませんが、7km地点の三本滝まではさほど勾配はきつくなく、12km地点の荒田沢橋から13km地点の冷泉小屋までの激坂に達すると、多くの方はかなりの辛さを体験するようです。

 

今回二回目、昨年の経験を生かして

昨年に引き続き二回目の出場。「昨年は多くの選手でエイドステーションでの給水に時間がかかったので、今年は給水ボトルを携帯して走ります。」とのこと...「出場しないとわからないことが多々あって、昨年の経験を生かして今日は走ります。」と、おっしゃってくださいました。

前述のコースレイアウトもそうですが、ペース配分なども体験してみないとわからないことがたくさんあります。

 

エイドステーション用飲料水 − 今年は十二分な量を配備します

さて、こちらはそのエイドステーションに配備する飲料水タンク。昨年は天候が良く、折返し地点の大雪渓駐車場のエイドステーションの飲料水が底をついてしまった経験から、今年は十二分な量を各エイドステーションに配備します。

 

薄日が差し込むまで回復 − 乾いた路面でストレッチ

時間とともに、薄日が差し込むまで天候が回復し、路面も次第に乾き始めました。スタート時間が近づくにつれて、乾いた路面を利用してのストレッチ運動を繰り返す様子が、観光センター駐車場のあちこちで見られるようになってきました。

 

コースは標高差があって、温度調整が難しいですよ〜

場内では、開会式がまもなく行われる案内と、折返し地点の大雪渓駐車場付近の天候状況が伝えられます。現在の大雪渓駐車場の気温は5℃と、10℃以上もの温度差があります。

「一番難しいのは温度調整。だから、脱いだり着たりが必要だよ。今日も合羽持参で参加します。」と、ポケットから取り出したビニール合羽を見せてくださいました。

標高差が1100メートルにも及ぶ乗鞍天空マラソンは、ほかの大会とは違った対策が必要なのかもしれませんね。 Next

 

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