ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2011/09/01〜02) B
【雪渓下部 U】
こちらは雪渓下部の南端に当たる石碑の岩。周辺は完全に雪解けが完了しています。
チングルマ | さく果(綿毛)が飛び終わり、紅葉が始まる |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。この数週間、さく果(綿毛)をつけた状態が続いていましたが、ようやく、さく果が飛び散りました。この状態になると、少し寂しいものが感じられますが、少しずつ紅葉が始まっている様子も見られ、まだだだ、推移を見続ける必要があります。
さく果が飛散する状況は、昨年よりもかなり遅れましたが、紅葉の進捗状況は、昨年とほぼ同じです。
石碑の岩の東側にあるスキーヤー専用道を進むと、雪渓上部の下端に達します。
昨年同時期より一週間早い雪渓上部下端部分 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2010/08/27〜28) B ↓ |
先週の雪渓上部下端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) B ↓ |
雪渓上部下端部分にある畳の岩付近の積雪状況を見ると、先週よりも高さ1メートル程度の雪解けが見られ、昨年より一週間遅い雪解けだった先週の状況から、今週は昨年よりもやや遅い雪解け状況へと、雪解けスピードが少し速くなって来た様子が見られます。
しかし、下端の位置に関しては、昨年同時期より一週間早い時期とほぼ同じで、こちらに関しては、先週と同様、昨年より一週間遅い雪解けを示しています。
【雪渓中段】
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先週の雪渓中段 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) B |
今週の雪渓中段 積雪が完全になくなる |
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。先週は左の画像のとおり、長さ15メートル×横幅5メートルの積雪が残っていましたが、ご覧のように今週は積雪が完全になくなりました。
こちらは昨年同時期の雪渓中段の様子。かろうじて積雪が残っていました。そのため、今年の雪渓中段は、昨年よりもやや早い雪解けを示して、今シーズンの雪解けが終わったことになります。
今年の雪渓中段の雪解け推移は、中央の大岩が頭を出し始めた7月上旬は、昨年よりも一週間以上早い雪解けでしたが、徐々に雪解けスピードが遅くなり、7月中旬から8月中旬までは昨年よりも一週間早い雪解け、そして、その後は昨年よりもやや早い程度に落ち着き、雪解けが完了して行きました。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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