ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.11(2012/07/21〜22) E

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(Update:2012/07/21)

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

2011年の雪渓上部全景
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) D
2010年の雪渓上部全景
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) D
2009年の雪渓上部全景
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2009/07/25〜26) D
2008年の雪渓上部全景
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2008/07/26〜27) C

こちらの画像は2011年〜2007年までの同時期のもの。先週の段階では、各年との積雪量の差が一目瞭然でしたが、今週は各年との差が小さくなってきました。それでも、最も多かった2010年よりも積雪量の多い状態が続いています。

 

昨年の雪渓上部右側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) D
今週の雪渓上部右側
昨年より一週間遅い雪解け

雪渓上部は中央部分で上部から尾根が延びてきて、バーンは左右に分離してくるようになります。この尾根部分の岩場が目立つようになって来ましたが、こちらの岩場については、このコーナーの最後でもう一度お伝えいたします。

こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。昨年より一週間ほど遅い雪解けです。

 

2011年の雪渓上部右側
2011ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2011/07/21〜22) D
2010年の雪渓上部右側
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) D
2009年の雪渓上部右側
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2009/07/25〜26) D
2008年の雪渓上部右側
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2008/07/26〜27) C
=今週は2010年をのぞいて例年よりも積雪量が多い=

こちらの画像は2011年〜2008年までの同時期のもの。各年とも、積雪量がまだ多いため、その違いがはっきりしていませんが、積雪量の多かった2010年を除いては、今週のほうが多い状態が見られます。

 

昨年の鉄塔土台
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) D

今週の鉄塔土台
昨年より一週間遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。先週から比べて高さ1.5メートルの雪解けで、昨年よりも一週間遅い状況です。

 

2010年の鉄塔土台
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) D
2009年の鉄塔土台
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2009/07/25〜26) D
2008年の鉄塔土台
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2008/07/26〜27) C
2007年の鉄塔土台
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2007/07/21〜22) D
=今週は2007年についで積雪量が多い=

こちらの画像は2011年〜2008年までの同時期のもの。2007年に次いで多い状態がわかります。

 

肩の小屋方面 雪渓上部から雪渓中段への連絡部分

左の画像は肩の小屋方面の積雪はご覧のようにほとんどなくなってきました。右の画像は鉄塔土台の下部で、雪渓上部右側から雪渓中段へと滑り降りるエリアです。こちらはまだ十分な積雪量です。

 

先週の雪渓上部右側上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2012/07/14〜15) D
今週の雪渓上部右側上端
先週より10メートル下がる

雪渓上端部分は先週よりも10メートルほど下がっています。

 

雪渓上部右側上端−昨年より1メートル多い積雪量、例年よりやや多い

上端部分は昨年よりも1メートル近く積雪量が多く、一週間程度雪解けの遅い状態が続いています。過去5年間では2010年・2007年とほぼ同じ積雪量で、先週の段階では2007年に次いで最も多い状態を示していましたが、今週は例年よりもやや多い状態となっています。

 

上端から−雪渓下端まで486メートル
過去4年で最長

上端から雪渓下端までの距離は486メートルです。2011年は468メートル、2010年は475メートル、2009年は284メートル、2008年は465メートルで、過去4年で最も長い状態を示しています。

一番上まで登る 避難小屋があって助かりましたよ

「なかなか、ここまで上がってきて滑走する人は少ないですね。」と、おっしゃりながらやってきたこちらの方々。シャトルバスで大雪渓・肩の小屋口に到着したとき、「雨が降っていたら、そのまま畳平まで行こう」と、思っていたそうです。そして、バス停に到着したら、雨が降っていたものの、大雪渓避難小屋が眼に留まったため、大雪渓で下車されたとのこと。

マイカー規制前は何の不便もなかったが、このような避難小屋ができて、かなり助かっているスキーヤー・ボーダーの方々が多いようです。

 

一番上から登る人が少なくて、ちょっと寂しいですね

「以前は多くの方が上端まで登ってきて滑走したものですから、スプーンカットの広がるバーンも少しずつきれいになってきて、滑りやすい状態になったものですが...」と、ちょっと落胆される様子も感じられました。

2003年のマイカー規制開始から10年が経過しますが、それ以前の様子をご存知の方にとっては、やはり不便という言葉が聞かれる一方。マイカー規制以降から通い始めた方は、シャトルバスで通うことが普通になっていて、不便という感覚は少ない様子です。

 

広いバーンを滑る醍醐味

バブル時代の「国民皆スキー」という時代には、ノリクラの夏スキーもバーン獲得合戦が繰り広げられるほどの盛況振りでした。しかし、時代が変わり、「夏は海、冬はスキー」という固定概念が崩れて、夏スキーにお越しになる人数が減少していることは間違いないと思います。

それでも、毎週のようにノリクラに通い続けるスキーヤー・ボーダーの存在はあり、別の見方をすれば、以前と比べて、本当に夏スキーが好きな人間だけが厳選されているといえるでしょう。

こちらは雪渓上部を左右に分ける中央の尾根部分。

 

先週よりも1.5メートル雪解け
例年よりも積雪量が多いがその差は徐々に小さくなる

先週と比べて、高さ1.5メートル以上の雪解けが見られます。例年より岩の大きさが若干小さいものの、その差は徐々に少なくなってきています。

 

 

【雨に翻弄されて二日間、突然のシャトルバス運行打ち切り】

7月22日(日)のシャトルバス始発便

7月17日(火)に梅雨明けして最初の週末なんですが、二日間とも生憎の天候となってしました。こちらは取材二日目の7月22日(日)のシャトルバス始発便。小雨が降ったり止んだりしている状態。

天気予報では雨ではなく曇りマークが出ていて、昨日よりも幾分期待が持てる状態。また、夏休み最初の週末ということもあり、始発便には長い列ができました。

 

新車のシャトルバス

そして、こちらの二台のシャトルバス。納車から一週間しか経っていない新車のハイブリッドバス。従来モデルよりもボディーサイズが大きくなり、いわゆる「12mフルサイズ」の大型車両です。

 

8時過ぎには土砂降り

この日はめまぐるしく変化する天候に悩まされました。8時過ぎにはひどい土砂降り。

 

ライブカメラを見て... 30分ほどで収まり出発

ヒルクライムに出発しようにも、この天気では屋外に出ることすらできない状況。それもひどい降り方は30分程度で収まり、雨の中を出発する方も見られました。

 

滝のような激しい流れ

こちらは三本滝ゲート上の県道乗鞍岳線(エコーライン)。沿道からは滝のように激しい流れが見られます。

 

今度は濃霧に見舞われる

摩利支天を過ぎたあたりからひどい濃霧。ただ、雨はほとんど収まってきました。

 

夏スキー風景を見ながら...

「例年、この雪はいつまで見られますか?」とおっしゃりながら、夏スキー風景をカメラに収めるヒルクライマー。やはり、どんな天候でもこの雪景色を見るためにやってくるヒルクライマーは多いようです。

なお、こちらの画像の道路沿いにある雪渓は、例年、8月中旬頃まで見られます。

7月21日(土)14時 − シャトルバス下り便を待つスキーヤー・ボーダーの方々

こちらは取材一日目の7月21日(土)のお昼過ぎの大雪渓・肩の小屋口バス停の様子。シャトルバス下り便を待つスキーヤー・ボーダーの方々がいらっしゃいます。

 

乗鞍スカイライン雨量通行止め − シャトルバスは14時05分便で運行打ち切り

10時ごろまでは激しい降り方を見せたものの、それ以降は降ったり止んだりの状況。それでも、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは、12時30分頃に24時間雨量規制値に達したため、通行止めとなりました。それに伴い、長野県側のシャトルバスは、畳平発14時05分下り便をもって運行を打ち切るとのことで、大雪渓で滑走していたスキーヤー・ボーダーは、全員が一斉にバス停まで下山して、シャトルバスに乗り込みました。

 

エコーラインは終日通行可能で、突然の運行打ち切りは不可解

通常、乗鞍スカイラインが通行止めとなると、長野県側のシャトルバスは、大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となります。しかし、今回は運行打ち切りという措置が取られました。

しかし、山頂方面へ登山に出向いた場合は、運行打ち切りとなってもすぐにバス停まで下山できません。今回も乗鞍スカイラインが通行止めであっても、県道乗鞍岳線(エコーライン)は通行止めではなく、大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行が実施できたはずです。

やむをえない事情がない限り、乗鞍岳シャトルバスはマイカー規制の代替交通手段としての使命を果たしてもらいものです。 Next

 

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