第28回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
 
(2013/08/31〜09/01) @

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(Update:2013/09/15)

 

今年の夏は梅雨明けが早かった割には、前半の天候があまり芳しい状態ではなく、本当に梅雨明けしたのかと疑うほどでした。ちょうど関東甲信地方が梅雨明けした7月6日(土)は、岐阜県側のヒルクライムレース「第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」の大会受付日で、翌日のレース当日も濃霧強風の悪天候のため、大会は中止となってしまいました。

その後、8月上旬からは猛暑の連続で、お盆期間中は太陽が休むことなく照り続けて、お盆の乗鞍エリアの人出は昨年の1.7〜2倍という状況で、大会コースとなっている県道乗鞍岳線は、ヒルクライムに訪れた方で埋め尽くされ、レース本番を彷彿させるほどでした。

そして、お盆が終わるのと同時に、不順な天候が続くようになり、本大会が近づくにつれて、台風15号の接近もかなり気になる状況となり、大会実施も危ぶまれるようになって来ました。

出場される選手の中には、「こっちの乗鞍もDNSか!」というぼやきもささやかれるようになり、天候回復に目処が付かない状況のなか、今回は大会本部も苦渋の決断をされたようです。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月31日(土)、大会受付 T】
Page-2 : 【8月31日(土)、大会受付 U】
Page-3 : 【9月1日(日)、ゴール付近は濃霧強風−レースはできるのか?】
Page-4 : 【位ヶ原山荘ゴールの短縮開催】       【ゴール前のラストスパート】
Page-5 : 【ゴールを終えてから下山まで】      【レースは終盤に】
Page-6 : 【表彰式】       <編集後記>

●参考資料●
(地図) − ■ 大会コース図(別ウインドウ) ■
(表) − ■ 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍について ■     (Page-1)
(表) − ■8月31日(土) − レース前日のスケジュール■     (Page-1)
(表) − ■応援バスについて(有料)■     (Page-1)
(表) − ■計測方式の変更 − 昨年よりネットタイム方式■     (Page-1)
(表) − ■9月1日(日)− レース当日のスケジュール■     (Page-3)
(表) − ■9月1日(日) − クラス別 スタート時刻、出場選手の構成■     (Page-4

(ツイッター) − ■ 大会当日前後の当方発信のツイート (別ウインドウ)■

 

 

【8月31日(土)、大会受付 T】

大会会場(観光センター前駐車場)

こちらは大会会場の乗鞍観光センター、時刻は8月31日(土)のお昼過ぎを迎えた頃です。数日前から台風15号が日本列島に近づき、乗鞍エリアは天候不順な状況が続いています。台風15号は夜明け前には熱帯低気圧に変わったものの、相変わらず前線の動きを刺激する状況が続き、今日も雨が降ったり止んだりを繰り返しています。

 

■ 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍について ■

大会コース図(スタート付近)
【拡大(Click − 別ウインドウ)】

 

本大会は1986年から実施された国内でもっとも歴史にあるヒルクライムレースで、「King of Hill Climb」と称されています。レースの舞台は自転車(自動車)が通行できる道路として国内最高標高地点(標高2720メートル)まで登る県道乗鞍岳線(通称:エコーライン)で、全長20.5km、標高差1260mのコースには、途中には三本滝レストハウス前(7km地点、標高1800m)と、位ヶ原山荘前(15km地点、標高2350m)の二箇所のチェックポイント(給水所)が設けられています。

特に15km地点の位ヶ原山荘を過ぎると、森林限界を超えて空気の薄い高山帯に突入し、終盤5kmの山岳コースはこのレースの見所でもあり難所でもあって、他の大会とは次元の異なる過酷さが一つの魅力となっています。また、県道乗鞍岳線は常時マイカー規制が実施され、タクシー・バスなどの許可車両以外の往来がないため、過酷な自然環境とは裏腹に、ヒルクライマーの聖地でもあるといえるでしょう。

昨年(2012年)までは、レース開催日を8月最終日曜日に設定していました。しかし、夏休み期間中であることから、乗鞍高原内の宿泊状況が逼迫することと、乗鞍高原周辺の道路混雑などを解消するため、今年(2013年)から9月第一日曜日に変更とされました。

 

選手受付

13時より選手受付が開始されます。

 

■8月31日(土) − レース前日のスケジュール■

会場 : 乗鞍観光センター前駐車場

13:00

受付開始 <選手受付ブース>

14:00

安原 昌弘のヒルクライムライディング講座 <特設ステージ>
高橋 あず美のミニライブ<特設ステージ>

17:00

受付終了 <選手受付ブース>

※ 競技当日の受付はありません。競技前日13:00〜17:00に必ず受付を済ませる必要があります。
※ このほか、出展ブース・飲食ブースの開設・販売、応援バス受付、乗鞍高原トレッキング受付などがあります。

明日のレース当日は、選手受付は行っておりません。必ず、前日に現地入りして、選手受付を行ってください。(入金などの事前手続きが終わっていても、大会前日の受付にお越しにならないと、レースに参加することができません。)。

 

カテゴリー別に受付 スタッフも準備万端

上位クラスであるチャンピオンクラスのほか、一般クラスとして年齢別にロード男子A〜Hとロード女子A〜B。そして、MTB男子・女子などのカテゴリーに分かれて参戦します。また、20.5kmのフルコースの他に、7km地点までの三本滝までのショートコースで行われるジュニアとシニアのカテゴリーも合わせて選手受付が行われます。

 

受付開始 − プリントアウトした参加証を持参
(チャンピオンクラス受付)

さて、こちらはチャンピオンクラスの大会受付...受付に必要となるのは参加証ですが、こちらはネット経由で各自でプリントアウトしたものを持参します。

 

筧 五郎 選手
(第20回大会 優勝)
森 正選手
今シーズンは蔵王2位、美ケ原優勝

さすがにチャンピオンクラスの受付には、上位選手の面々が訪れます。

左の選手は筧 五郎 選手。第20回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍では、7連覇を目指す村山選手を抑えて優勝を果たされたことは記憶に新しいところ。

そして、右の選手は、今大会で一番の注目株といってもよいでしょうか?森 正 選手です。本大会はJCAヒルクライムシリーズ戦の最終戦(第4戦)となっていて、森選手は第1戦の日本の蔵王 ヒルクライム・エコ2013で2位、第2戦のツールド・美ヶ原高原 自転車レース2013で優勝され、シリーズ優勝も掛かっている大事なレースと言えます。

 

応援バスの申し込み

レースが行われる県道乗鞍岳線は、山岳道路のため、途中で参戦応援することができません。そのため、大会本部では所定の応援場所(ゴール手前1.5km地点の大雪渓付近)まで、一般観客を有料で送迎するサービスを行っております。

 

■応援バスについて(有料)■

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の応援バスは予約制で有料です。

● 受付 − 競技前日13時より、受付会場の大会本部に直接出向いて受付を行ってください。電話などでの事前予約はありません。受付は先着順で、今回の受付状況を見ると、受付開始後、すぐに定員に達してしまいましたので、早めに受付されることをお勧めします。

● 料金・定員 − 料金:1500円、定員:40名

● 運行区間 − Mt.乗鞍(まうんとのりくら、旧乗鞍高原温泉スキー場)の第一駐車場 〜 大雪渓駐車場
Mt.乗鞍 第一駐車場は、スタート地点から500メートルほど上部にあります。また、大雪渓駐車場は、ゴール手前1.4km地点にあり、ここからはゴールの様子は見られませんが、トイレ・避難小屋などの設備があり、長時間の観戦が強いられることから、ゴール地点よりもお勧めです。

● 発着地点地図   − 【地図 : 出発場所(スキー場 第一駐車場)】  【地図 : 到着場所(大雪渓駐車場)】

● 運行ダイヤ
<行き>スキー場 第一駐車場 6:00 → 大雪渓駐車場 7:00   <帰り> 大雪渓駐車場 12:30 → スキー場 第一駐車場 13:20
行きのダイヤに関しては、トップ選手が大雪渓に到達するまで十分な余裕がありますが、帰りのダイヤに関しては、表彰式開始時刻(13:00)には間に合いませんのでご注意ください。

● 留意点
応援バスの下山は、レース終了後の12:30です。その間、長時間にわたって、大雪渓駐車場に滞在することとなります。
大雪渓駐車場には、トイレ・避難小屋はあるものの、天候の急変に応じた対策を整えてお越しになることをお勧めします。現地は最高気温が20℃にも満たないため、長袖などの防寒対策はもちろんのこと、悪天候に備えた合羽の準備も忘れてはなりません。また、長時間の滞在のため、飲料水・食料の携行を忘れないようお願いいたします(現地には売店はありません)。また、天候によっては、灼熱の炎天下での応援になる場合もありますので、前述の防寒対策とは逆に日傘なども必要となる場合もあります。

 

応援バス受付(先着40名です) 小山田 智也選手 ご家族

応援バスの受付は、選手受付テントに併設されたテントで行われています。一緒に受付にお越しになったは小山田 智也選手。「今年はこの子が生まれたので、一緒に応援してもらいます。」とのこと...

お子さんの服を見ると、お揃いのチームジャージ。「この子のために特別に作ってもらったんですよ!」...明日はなにが何でも頑張らないとね...お父さん!

 

参加証再発行 できる限り各自で事前発行をお願いします

先ほども申し上げましたが、選手受付の手続きには参加証が必要です。
以前は参加証が郵送で送られてきましたが、昨年から各自でネット経由でプリントアウトする方式に変更されました。そのため、うまく印刷できなかったり、プリントできる環境がご自宅にないというケースもあり、大会本部では参加証の再発行も実施されました。

しかし、本人確認や印刷作業で30分以上の所要時間が必要なことから、できる限りご自身で印刷・持参されたほうがよいでしょう。

また、毎年、募集定員を大幅に上回る応募があるため、出場選手は抽選で決定されますが、今年は当選メールが迷惑メールなどに分類されて、当選したことに気がつかず、入金期日に間に合わなかったというケースが発生しております。応募された選手の方々は十分注意して下さい。

 

村山 利男選手 なおっき選手

そして、やはり全日本マウンテンサイクリングin乗鞍といえば、村山 利男選手(画像左)。あえて説明する必要はないでしょう。本大会6連覇という記録を破る選手はまだ現れていません。

1年365日、頭の中からノリクラが離れることはありません。毎日のトレーニングはノリクラのためにあります。なおっき選手、今年も頑張ります。

 

記念品受け取り

選手受付でゼッケンや計測バンドを受け取った後、記念品を受け取ります。

 

 

記念品ブース − 中込 由香里選手、中込 辰吾選手 ご夫妻

記念品ブースでお会いしたのは、中込 由香里選手と中込 辰吾選手。女子4連勝という記録を塗り替える選手はまだ現れません。いつもお揃いのジャージを身にまとった愛犬とご一緒に登場されるのですが、「今日は雨なので宿舎でお留守番...」とのこと。(残念)

なお、選手受付でゼッケンと計測バンドが手渡されます。以前は計測チップをフロントフォークに装着していましたが、計測方法が、昨年よりネットタイム形式(下記参照)に変更されたことから、計測バンドを足首に巻きつける形式になっています。

 

■計測方式の変更 − 昨年よりネットタイム方式■

これまでは一つの出走集団がスタート開始した時点から一斉に計測が開始され、発信機がゴールを通過したのを感知して計測を終了する方式でした。(スタート時点での発信機チェックはない)。昨年からは各選手がスタートラインを通過した時点でそれぞれの発信機による計測が開始され、ゴール地点を通過した時点で計測を終了する方式に変更されました(ネットタイム方式)。

ネットタイム方法を導入することにより、スタート位置に関係なく正確・厳正な計測ができるようになりました。そのため、各個人のタイムトライアルとなり、ゴール着順が実際の順位と一致しない場合もあります。

 

出店ブース

周期的に雨が降る中、出店ブースでは、自転車関連のグッズを取り揃えたテントが立ち並んでいます。

 

点検整備のブースは一番人気

その中でも人気なのが、無料で自転車を整備点検してもらうブース。列に並ぶ選手の中には、明日は雨の中でのレースになることを予想して、「(ドライのオイルをつけてきたが、) ウェットのチェーンオイルをつけてもらうために並んでいます。」という選手もいらっしゃいました。

 

「写真撮らせてください!」の連呼が − 金子 広美選手(昨年大会 女子優勝)

出店ブース内で人の輪に囲まれているのは金子 広美選手。昨年、初参加で初優勝を果たした新星です。周囲の方々から「写真撮らせてください!」の連呼に囲まれていますよ。Next

 

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