ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.18(2013/09/07〜08) C

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(Update:2013/09/12)

  

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪が少なくなり、滑走できるのは雪渓上部だけとなりました。

 

昨年同時期の雪渓上部全景
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
昨年同時期より3週間早い雪渓上部全景
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) D

左は昨年同時期の雪渓上部全景、完全に左右が分断され、右側の雪渓がほとんどわからない状態となっています。そして、右は今週とほぼ同じ積雪状態の時期の雪渓上部全景で、昨年同時期より3週間早い時期の様子です。

今年の積雪量が如何に多いかよくわかるかと思います。

 

昨年の雪渓上部右側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) D
今週の雪渓上部右側

こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。

 

昨年同時期より3週間早い雪渓上部右側
=今週の雪渓上部右側は昨年より3週間遅い雪解け=
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) D

こちらは昨年同時期よりも3週間早い雪渓上部右側の様子。雪渓の右端部分の雪解け状況を見るとほぼ今週と同じで、この様子から昨年よりも3週間遅い雪解け状況が続いていることがわかります。そのため、2008年以降ではもっとも多い積雪量が続いています。

 

昨年同時期より3週間早い鉄塔土台
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) D
先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) D
先週の鉄塔土台
昨年より3週間遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。土台と雪渓との距離は約37メートルで、左上の昨年同時期より3週間早いものとほぼ同じ状態ですから、昨年より3週間遅い雪解けとなっています。

 

雪渓上部右側上端−昨年より1〜2週間遅い雪解け

こちらは雪渓上部右側上端。上端の位置は先週より15〜10メートルほど下がっていて、昨年より1〜2週間程度遅い雪解け状況となっています。

 

上端から−雪渓下端まで197メートル
過去5年間で最長

上端から下端までの雪渓の長さは197メートルです。。昨年はたったの20メートルで、2011年は積雪がなくなり、2010年は30メートル、2009年は25メートル、2008年は複数に雪渓が分散してしまいましたが全部あわせて140メートルでした。そのため、先週までと同じく、過去5年で最長の状態がつづいています。

2〜3レーンほどのポールセットができる広さ

過去に例がないほど積雪量が多く、いつもなら滑走できる状態ではない雪渓上部右側ですが、ご覧のように2〜3レーンほどのポールをセットすることができるほどの状態です。

 

雨の中滑り続ける

バーンは少し硬くなって来た感じはあるものの、現段階ではボードのソフトブーツでもかろうじて登ることができる状態です。今後、さらに冷え込みが厳しくなったり、次のコーナーでお伝えする雪渓上部左側では、ソフトブーツの場合はアイゼンが必須となります。

 

動き続けないと寒い... でも、缶ビールを片手に...

現段階ではドリルで穴を開けても底につく状態ではありませんでしたが、全体的にかなり積雪量が少なくなってきていますので、次週末になると滑走面積は想像以上に小さくなると予測されます。

 

まだまだノリクラのシーズンは続く

そんな状態になっても、こちらのメンバーの方々は、足しげく通い続けることと思います...

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

久しぶりにコブつくりに励む

このところ、雪渓上部左側にお越しのスキーヤーは皆無でしたが、久しぶりにコブつくりに励む様子があります。

 

コブは新たに作り直し

しかし、3週間のブランクは大きく、完全にコブが消滅してしまったため、全部作り直しの状態を強いられます。

 

クラック 午後になってようやくコブの滑り込み開始

一通りのラインを掘り終えたのはお昼を回ってからのこと。ここから滑り込みの作業になりますが、日差しがなくバーンが緩んでいないため、滑り込んで形を整えるだけで夕方になってしまいます。

また、左の画像のように一部でクラックが発生しました。過去には見られなかった現象です。

 

赤丸部分

下端部分(赤丸部分) 落書きの岩がようやく顔を出す
(下端から20メートル上)

こちらは下端部分からの画像。左の画像の中央部分の赤丸に注目してください。落書きの岩がようやく頭を出し始めました。しかし、雪渓下端から20メートルも上方にあり、その存在に気付かないほどです。

 

昨年同時期より2週間早い落書きの岩
=今週は昨年より2週間遅い雪解け=
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) E

こちらは昨年同時期より2週間早い時期の落書きの岩の様子。今週はこの状態よりもさらに50センチ以上積雪量が多い状態です。また、雪渓下端からの距離は10メートル程度ですから、今週は昨年より2週間以上雪解けが遅いことがわかります。

 

こちらは上端部分。

 

昨年の雪渓上端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) D
今週の上端部分
昨年より1週間早い雪解け

先週からの雪解けは高さで1メートルほどで、先週はほぼ昨年並みの雪解けでしたが、今週は雪解けがやや早く、昨年より1週間早い状態です。

 

昨年の雪渓上端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
 Vol.18(2012/09/08〜09) D
今週の上端部分
昨年より1週間早い雪解け

 大雪渓全体では、雪解けが遅くなる傾向を見せる中、雪渓上部左側の上端部分だけが雪解けが早い状態を見せています。

 

上端から −下端部分まで125メートル、過去最高の長さ

雪渓上部左側下端までの距離は125メートルです。昨年は88メートル。2011年は111メートル、2010年は81メートル、2009年は96メートル、2008年は120メートル、2007年は85メートルでした。過去最高の長さを記録しています。

今週も大雪渓エリアは、一部を除いて過去に例がないほど積雪量の多い状態を見せています。 Next

 

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