ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.19(2013/09/14〜15) A

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5  6  7

(Update:2013/09/19)

 

【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 U】

三本滝ゲート

観光センターから7km先にある三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。

 

かもしかゲレンデ まだ花々が見られます

三本滝ゲートの上にあるかもしかゲレンデ。まだまだ草木の花が見られます。

 

ヤナギラン − 綿毛 ハンゴンソウ − 新芽もまだある

ヤナギランの花は終わって、綿毛(実)が見られるようになって来ました。昨年よりも綿毛の広がりが遅い状況です。そして、右の画像はハンゴンソウ。まだこれから咲き始める新芽もあります。

 

クジャクチョウ ハンゴンソウハナタマフシ(虫こぶ)

そのハンゴンソウに止まるのはクジャクチョウ。そして、大きなコブもハンゴンソウの花に止まっていますが、こちらはハンゴンソウハナタマフシといわれる虫えい(虫こぶ)。ハンゴンソウハナタマバエというタマバエの一種が生みつけたもので、幼虫が成熟すると穴を開けて出ます。この時期の虫えいには幼虫の姿はなく、抜け殻だけが残っています。

 

貴重な晴れ間を楽しむヒルクライマー

台風接近までの貴重な晴れ間。今日もたくさんのヒルクライマーの姿がありました。どのヒルクライマーもいつもよりもスピードを落としてゆっくりと進む様子が見られ、秋のノリクラをのんびり過ごされているようです。

 

ダケカンバの部分染め − 紅葉シーズンまでカウントダウン

おそらく、ヒルクライマーの方々の目線からも同じように確認できることと思いますが、ご覧のように部分的に黄色く色付くダケカンバがあります。こんな部分的な色付きを見られるだけでも感動するもので、紅葉という現象は人々に大きなインパクトを与えるものでもあります。

 

さらに登って標高2230メートルの冷泉小屋。

 

この画像だけを見ていると何を撮っているのか、全くわからないかと思います。

 

クサフジ

あまり見られない葉の並び方。こちらはクサフジ(マメ科ソラマメ属)。山野草の一種ですが、ちょっと目立たない存在で、今年は特に開花が少なく、さらに昨年よりも1週間遅い状況。今年は全体的に山野草の開花が遅れた状態を見せています。

 

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を通過すると...

 

森林限界を超えて

周囲には山麓から周期的に雲が湧き上がって視界が奪われる瞬間が見られます。

 

今日の青空はパステル調の優しい色合い

それでも、さらに上部の位ヶ原に到達すると、穏やかな青空が広がるようになり、山麓に広がっていた蒸し暑い空気から幾分開放されるようになって来ました。

なぜが今日の青空はパステル調の優しい青さが広がっています。夏の煙った青空とも違い、また、冴え渡る秋空とは全く異なる趣です。

 

大雪渓に到着

そして、淡い雲に包まれる状況が見られるなか、大雪渓に到着です。

 

【大雪渓に到着 −大雪渓前では色々な人々に】

「今年はまだ雪が残っているんですね」

大雪渓入口では、今日も色々な方々にお会いすることができました。車道の目の前にある雪渓を見て、「9月になっても間近に雪渓を見ることができるなんて、これまでありませんでしたよ。」と、おっしゃるヒルクライマーの方がいらっしゃいました。

たしかに、今年は例年になく積雪量が多く、目の前にある雪渓(雪渓下部)が9月中旬になっても残る様子は過去にはありません。

 

カメラを肩に掛けてのヒルクライム

そして、こちらのヒルクライマーの方は、5月の乗鞍スカイライン開通から定期的にお越しになっていて、カメラを肩に掛けながらいつもヒルクライムされています。

 

撮りためた写真を一冊のフォトブックに − ノリクラの四季を出会った人に説明

カメラを入れているショルダーバックから取り出して見せて下さったのは、これまで撮りためた写真をフォトブックにまとめたもの。「お会いした方々にノリクラの四季を見せて説明しているんですよ。」

右の画像は昨年の紅葉シーズンのもの。初めて訪れた観光客の方にとって、たまたま出会ったヒルクライマーからこんなガイドを受けたらうれしいものですね!

 

今シーズンは今日が滑り納め

そして、下りシャトルバスを待つこちらのスキーヤー。今シーズンは今日滑り納めとのこと。

 

また来年!!

また、来年もお会いできることを楽しみにしております。

 

スキー板を自転車に搭載 スキー板の固定方法は試行錯誤

シャトルバスが出発してしばらくすると、今度は自転車にスキー板をくっつけて登って来た方が到着しました。
三本滝ゲートから2時間で到着されたとのこと。「今日の目標はヒルクライムが8割で、スキーは2割ですよ。ですから、今日はほとんど目標達成といったところです。」

スキー板の取り付け方も試行錯誤を繰り返されて、現在に至っているようですが、このほかザックにはスキーブーツも背負っていますから、見た目以上に重そうでした。

これから、スキーとヒルクライムの「ディアスロン(?)」にチャレンジしようと思うヒルクライマーもいらっしゃるかと思いますが、これからの時期は雪解けがさらに進んで、雪渓上部左側しか滑走できない状況となります。雪渓上部左側はかなりの急斜面で、しかも今後はアイスバーンとなりますので、スキー初心者や雪渓滑走の経験のない方はご遠慮下さい。

 

一日前倒ししてこれから山頂登山へ

大雪渓入口の北側50メートルのところには肩の小屋・山頂方面の登山道がありますので、もちろん、登山の方々にもお会いします。本当は明日登山を計画されていたとのことですが、宿のオーナーに聞いて、今日に変更されたとのこと。実際、今日は全く雨に降られず、翌日は午前中を中心に雨となりましたので、計画変更が正解だったようですね。

 

天候の変わらぬうちに...

それでも、やはり雨の心配がなくなったわけではありませんので、急いで山頂を目指します。 Next

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  7  Next>>