ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.20(2013/09/21〜22) A

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(Update:2013/09/26)

  

【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 U】

三本滝ゲート − ここからマイカー規制

観光センターから7km先にある三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。

 

通過する自転車に 「気をつけて行ってらっしゃい!」 − 観光客を迎え入れる気持ちで

ゲートには管理を担当される方が常駐されています。もちろん、通過する車両の確認・規制が主な業務ですが、通過する自転車の一人一人に、「気をつけていってらっしゃい!」と、声を掛けるのもの仕事...

「我々はゲートを管理するのが仕事ですが、ここでUターンされるマイカーや通過する自転車の方々は、皆さん観光を楽しみにお越しになっている方ばかり...仁王立ちして『この先はダメです』というスタンスではなく、観光案内する気持ちで接する必要があると思いますよ。」

少しでも観光の一端に携わる方々は、「観光大使」という意識をもって接する事が大切なことだと思います。

 

かもしかゲレンデ 赤い部分が目立つ

三本滝ゲートを通過して、こちらはかもしかゲレンデ。今週はかなり赤い部分が目立つことに気付きます。

 

赤く染まったのはヤナギラン 全身から綿毛が飛び出す

それはヤナギランが赤く紅葉を始めたため...そして、全身が綿毛に包まれて、今にも綿毛が舞い上がりそうな状態となっています。ヤナギランは咲く前からつぼみが淡い桃色に染まり、鮮やかなピンク色の花は誰の目にも止まります。最後にはご覧のように全身を赤く紅葉させて、実である綿毛を舞い上がらせて、ひと夏を終えます。

乗鞍一帯ならどこでも見かけるヤナギランですが、刻々と変化する様子は見るに飽きないものです。

 

綺麗な秋空の下でのヒルクライム

雲ひとつない真っ青な快晴の空。おそらくお盆以降、晴れ上がった週末にめぐり合えるのは初めてのことだと思います。秋は周期的に天候が変化する時期で、そのサイクルにはまり込んでしまうと、平日は晴れていても週末は雨というケースは過去にもありました。

「秋空に秋のさわやかな空気に包まれて...」と、謳いたいところですが、空の雰囲気は完全に秋空でも、今日は強い日差しにジリジリと肌を焦がされて、空気感のさわやかさをも奪ってしまうほどの灼熱感があります。

それでも、この光景にめぐり合えただけでも、悪天候続きの1ヶ月間の状況を思えば、幸せなことだと思います。

 

紅葉も少しずつ進む − シャトルバスの車窓からでも楽しめる

紅葉の本格的な始まり・見頃は、山頂方面から山麓へと順番に下ってきます。それでも、色合いの変化は全山に渡って少しずつ進んでいるのが現状で、ところによっては、上部の大雪渓付近よりも綺麗な箇所もあります。

そんな光景を見つけると、一足早い紅葉シーズンを迎えた気分になるものです。

 

秋のヒルクライムはのんびり・ゆっくり楽しむことが大切

「キング・オブ・ヒルクライム」と称されるヒルクライムレース「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が9月第1日曜日にこの地で開催されますが、大会開催前は数多くの選手が走行練習にお越しになります。もちろん、どの選手もほとんど大会本番並みの馬力とスピードで駆け上がり、おそらく周囲の景色などには目もくれず、タイムと戦いながら必死に登っていることと思います。

でも、秋のヒルクライムは、そんなことを許してくれない状況となっていません...それは実際に走行して見れはすぐに気付くと思います。

 

「ノリクラは2回目なんですけど、やはりいいですね...」

こちらの方もその一人...「ノリクラは2回目なんですけど、やはりいいですね...」と、ヒルクライムを楽しみながらも途中で足を止めて周囲の風景に浸っています。

 

三連休を利用してノリクラに...

ノリクラのお越しの方の多くは県外からで、関東甲信地域、東海北陸地域、関西地域などノリクラの近隣の都府県が大半を占めています。しかし、お盆の長期連休や今回のような三連休になると、さらに遠方からお越しの方もいらっしゃいます。

今日は片道600km以上をマイカーを走らせて、早朝に観光センターに到着されたというこちらの方。「三連休の中で今日が一番天気が良いようですから、初日はノリクラのヒルクライムにしました。」とのこと。600kmの長旅にもかかわらず疲労など感じさせないご様子です。「もっと近ければ、もう少し頻繁にノリクラにやって来たいです。」と、おっしゃっていました。

もちろん、秋空に映えるノリクラの光景を写真の収めながらのヒルクライム。良い想い出を残しながら秋のヒルクライムを楽しんでいらっしゃいました。

 

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

この付近から上部がノリクラの紅葉スポット − おそらく次週末あたりが見頃

高い秋の空に包まれています。この付近の紅葉は絶景で、ダケカンバの黄色に染め上がった様子はグリーンシーズンの締めくくりには最高でしょう。現時点ではまだ紅葉が始まったといえるレベルに達していませんが、おそらく、次週末あたりには見頃を迎えるのではないかと思います。

 

ヒルクライムの足を止めて...

秋のヒルクライムといえども、登りは足を止めることなく最後登りきる方もたくさんいらっしゃいます。でも、下りを一気にダウンヒルされる様子はほぼ皆無...

今日は大きな三脚を構える本格的なカメラマンよりも、ヒルクライマー兼カメラマンといった方々が、本当にたくさんいらっしゃいました。

 

真っ青な空に白い雲、そして、鮮やかな紅葉

真っ青な空があるから、白い雲が映えるもの...そして、力強い日差しがあるから紅葉が鮮やかに輝くもの...

 

少しずつ綺麗な色合いに

真っ赤に燃え上がるような紅葉も確かに人の目を引き付けるものですが、徐々に変化して行く様子を見つけるのも楽しいもの。

 

少しずつ進む木々の移ろいの変化を楽しむ

ですから、紅葉が見頃を迎える時期よりも少し前からお越しになって青空や白い雲と同時に木々の移ろいを楽しんでいただきたいと思うのです。

 

青空さえあれば晩秋になっても十分楽しめます

澄み渡る青空さえあれば、紅葉が始まっていなくても、また、今後、晩秋となってすっかり紅葉が終わっても、秋の雰囲気を十二分に楽しめます。これからの時期は、紅葉の進み具合にかかわらず、「晴れたらノリクラ!」と、考えてぜひともお越し下さい。ノリクラの高い空がお待ちしてます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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