ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.20(2013/09/21〜22) C

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5  6  7  8

(Update:2013/09/26)

  

【雪渓上部 T】

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪が少なくなり、滑走できるのは雪渓上部だけとなりました。今週は中央部分の雪解けが進み、左右の雪渓が分離しました。

 

昨年同時期より3週間早い雪渓上段右側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) C
先週の雪渓上段右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) C
今週のの雪渓上段右側
昨年より3週間遅い雪解け

こちらは雪渓上部右側。昨年は1週間前の段階で雪解けが完了しています。左上は昨年同時期より3週間早い時期のもので右上は先週です。左上の画像と今週を比べると形は異なるものの、全体的には今週のほうが多く、昨年より3週間遅い雪解けです。

 

昨年同時期より4週間早い鉄塔土台
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) D
先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.19(2013/09/14〜15) C
今週の鉄塔土台
昨年より4週間遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。土台と雪渓との距離は約50メートルで、左上の昨年同時期より4週間早いものとほぼ同じ状態です。

 

昨年同時期より4週間早い雪渓上部右側(中央部分)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) D
今週の雪渓上部右側(中央部分)
中央部分で上下に別れる

雪渓上部右側はご覧のように雪解けにより中央部分で上下に別れています。また左の昨年同時期より4週間早い時期のものでも同様に、上下に分かれる現象が見られます。

 

拡大

雪渓上部右側(下半分) 長さ50メートル×幅25メートル − バーンのうねりがひどい

下半分は長さ50メートル×幅25メートル。滑走しようと思えばできないことはありません。しかし、表面はかなりうねっていて、バーン整備するだけかなりの時間を要します。

 

拡大

雪渓上部右側(上半分) 長さ40メートル×幅25メートル − 岩の頭があちこちに

そして、上半分は長さ40メートル×幅25メートル。所々に岩の頭があって、こちらは滑走できない状況と言えます。

 

上端から−雪渓下端まで122メートル(上下二つをあわせて)
過去10年間で最長

上端から下端までの雪渓の長さは先週の167メートルから、上下あわせて122メートルになりました。

昨年と2011年はすでに積雪はなくなり、2010年は長さ1メートル×横幅1メートル、2009年は5メートル×2メートル、2008年は長さ10メートル×幅5メートル、2007年は積雪がなくなり、2006年がもっとも大きく、長さ60メートル×幅15メートルありました。また、2003年までさかのぼっても、積雪が残っているシーズンはなく、過去最長の大きさが続いています。

 

【雪渓上部 U、トレーニング風景】

雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

先週の下端部分(赤丸−落書きの岩)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) D
今週の下端部分(赤丸−落書きの岩)
下端位置は10メートル上昇

こちらは下端部分。先週よりも下端の位置は10メートルほど上昇し、ちょうど落書きの岩の付近に到達しています。

 

昨年同時期より3週間早いの下端部分(落書きの岩)
=今週は昨年より3週間遅い雪解け=
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) E

こちらは昨年同時期のより3週間早い時期のもの。下端の位置は落書きの岩よりも10メートルほど上部にあります。このことから、下端部分は昨年より3週間以上遅い雪解け状況です。先週は3週間早い状況でしたから、さらに雪解けが遅くなっています。

 

先週までは右側の雪渓(雪渓上部右側)で練習されていましたが、今週からはこちらの雪渓で練習が行われています。

 

フォールラインに対してショートポールを斜めにセットしての練習。急斜面に加えて滑走できる部分が限られる中、練習メニューも色々工夫して取り組んでいます。

 

ご覧のようにバーンはかなりうねっていて、ひどいところだけスコップで整地します。

 

営業開始が早いスキー場であれば、ウインターシーズンまであと1ヶ月ほど...足裏感覚が消えないうちに次のシーズンに繋いで行くことができそうですね! Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  7  8  Next>>